広島大学跡地再開発 hitoto広島 2016.11 (Vol.3) 街開き。複数の施設がオープン!

広島市中区千田町の旧広島大学本部跡地では、「ひろしまの『知の拠点』再生プロジェクト」として
複数の企業グループによる再開発プロジェクトが行われています。

プロジェクトの全体名は「hitoto広島」と名付けられ、今年10月8日には街開きが行われました。

【公式】:hitoto広島|人とまなび、人とあそぶ街を。

最後にきちんと訪れたのは2年前の7月でかなり間が空いてしまいました。

広島市と広島大学は、中区東千田の広島大学本部跡地の再開発に関して、 土地を取得した三菱地所レジデンスを代表とする企業グループの計画を承認し、事業の詳細な実施計画が決定しました。

敷地の南西側、広電日赤病院前電停の方から、公園内に入ります。

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左手に、トータテの「広島ガーデンガーデン・サウスタワー」、この道の突き当りが旧理学部1号館です。

 

この右手に、広島大学が運営する人材育成施設、「東千田未来創造センター」が完成しました。

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今年3月に完成したこのセンターは、広島大学の医学部、歯学部、薬学部の1年生が主に講義を受ける場所になります。
今年春から約400人が学ぶ場所となっているようで、移転した95年以来、最大の都心回帰と中国新聞は報じています。

【広島大学】:広島大学東千田未来創生センター
【中国新聞】:都心回帰 学びの拠点 東千田未来創生センター 広島大が竣工式

 

跡地の中央部辺りまで進んできました。

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右の方から進んできました。広島大学の「東千田未来創造センター」が木々に隠れています。
それに隣接した東側(手前)には、賃貸住宅や交流スペースをもった「ナレッジシェアファーム(仮称)」が現在建設されています。

入れないようになっていますが、看板が掲げられている場所がタワーマンションの建設予定地です。

【三井不動産】:「広島ナレッジシェアパーク」事業実施計画決定

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完成イメージ
(上記資料より)

高さ183m、地上53階・塔屋1階
総戸数665戸の超高層マンションです。
完成すれば、シティタワー広島に次ぐ、広島で2番目に高い建物になります。

三菱地所レジデンスが主体となります。
2017年4月に着工し、2020年7月引き渡しされる予定です。

 

さて、北側の「旧理学部1号館」を横目に、東へ進んでいきます。

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被爆建物であるこの旧理学部1号館は、今年度も有識者らによる保存・活用策が検討されています。
【広島市】:広島大学旧理学部1号館の保存・活用に関する懇談会

いつまた大きな地震が起きるか分かりません。
上の広島市のサイトに有るPDFを見ると内部もかなり劣化が進んでいるようです。
活用次第では新たなコンテンツにもなり得る可能性をもった建物ですので、早めに手を打ってほしいです。

その旧理学部1号館の東隣に突如現れる真新しい空間。

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広島大学跡地を取得した企業グループの一つ、広島トヨペットによる自動車ショールームです。
9月29日にオープンしました。
「CLiP広島」という名称が付けられ、新しい形でカーライフを提案しています。
2階にはレストランもあるようです。

ちなみに北側から眺めた構図です。

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先程書いたように、「CLiP広島」は「旧理学部1号館」と間近で隣接しています。

 

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すぐ南側には、中区昭和町から移転した、「翠清会梶川病院」が10月1日に開院しました。

 

同じ並びで、南側に隣接するのはスポーツクラブの「ルネサンス」です。

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再開発が始まる前は何もなくただ柵がしてあるだけの通りでしたから、かなり雰囲気は変わりました。

さらに、今回撮影はしていませんが、敷地の一番南側には「ケアハウス ラポーレ東千田」が完成し10月1日から入居も始まっています。

しばらく訪れない間にかなりの変貌を遂げていました。
今回の再開発で残るは低層賃貸住宅と、超高層分譲マンションのみという状況です。

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この画像の中央にタワーが現れます。

正直なところ、「知の拠点」という荘厳な名称には少し荷が重い施設群かなとは思いますが、
CLIP広島など、それぞれに新しい取り組みも見られますし、空き地のままよりはずっと賑わいの取り戻しに寄与するのかと思います。
広大の医学系の教養課程を行う「東千田未来創造センター」が開業し、以前に比べまとまった学生が広島市の市街地に戻ってきました。(活動しやすくなりました)
相乗効果で、hitoto広島内はもちろん、周辺にも賑わいが広がれば理想的ですね。

 

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