祝!広島駅自由通路 暫定開業 2017.05(Vol.82) <北口編>

5月28日から、広島駅の南北自由通路の供用が開始されました!

広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は広島駅在来線ホーム上空に幅15mの自由通路を新設し、両側に橋上駅舎と商業施設をそれぞれ整備する巨大プロジェクトです。
ホーム上を覆う駅舎の面積は約1万平方メートルで、JR西日本管内の駅では最も大きな規模となります。
2012年夏頃に着工した工事は、2014年11月、改札内コンコースの先行開業を経て、
2017年5月28日に自由通路まで供用範囲が広がりました。
10月には新商業施設「ekie(エキエ)」と合わせて全面開業する予定です。

【JR西日本】:ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。広島駅みどりの窓口、改札(中央)、自由通路の一部使用の開始について(PDF)
【JR西日本】:広島駅にショッピングセンター「ekie」が誕生
【大林組】:街と街をつなぐ懸け橋、広島駅に出現

最初に<中央改札・南口編>を更新しました。

いよいよ本日5月28日から、広島駅の南北自由通路の供用が開始されました! 広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は広島駅在来線ホーム上空に幅15mの自由通路を新設し、両側に橋上駅

この記事は自由通路開業レポート<北口編>です。
カテゴリの扱いが難しいですが、この記事は北口レポートも兼用させることとします。(実質北口改良 vol.47)

広島駅を南北を繋ぐ自由通路の整備に合わせ、北口では2013年から周辺街区に接続するペデストリアンデッキの整備、新幹線ビルの増築、ロータリー内の機能再配置を行う工事が行われています。

明るい自由通路を北口方面に進みます。

高い天井は、新幹線高架橋があるためここまでです。

 

自由通路に併設するみどりの窓口の端を過ぎると、通路の幅が一気に広くなります。

 

 

広くなったコンコースに沿って設置される自動きっぷうりば。
3枚目はそこから振り返った画像です。
ここは以前は仮囲いで覆われていた閉鎖区画で、今回大部分が開放されました。
真新しい化粧板をまとった横に広いコンコースは、もはやどこの駅か分からないほど美しくなっています。
元は旧跨線橋の突き当りでマツダ車の展示やオープンカフェなどがあった場所だというのが信じられるでしょうか。

今度、工事前の画像を比較する企画を行ってみようと考えています。

 

エレベーター前から、自由通路を振り返ります。

左手が昨年9月に開通した1階へ通じる新階段。
これまで電車に乗るのにここをUターンする必要がありましたが、自由通路の開通によって本来の姿になりました。
とは言え、階段正面の自由通路は閉鎖されていますので、10月の全面開通時の開放感は凄まじいでしょうね。

 

ペデストリアンデッキ側から自由通路方向を。

 

 

案内サインは最終的な状態でバックライトが点灯、柱に埋め込まれたデジタルサイネージも本格稼働を始めました。
これだけで雰囲気がガラリと変わり、より巨大駅らしくなりますね。

 

美装化された柱の案内も、稼働開始です。

これまではただ貼り付けてあるだけの状態でしたが、
この通りバックライトで光る仕様になっています。これが綺麗でカッコイイ。

 

自由通路の延長線から少し新幹線改札の方へ入ります。

改装中は画像中央に見えている柱から右側が全て仮囲いで覆われた状態が長く続きました。
すべて取り払われ、ドコココ状態です。

 

ここから新幹線改札の方向。

 

自由通路の開通前は、新幹線改札の窓口横が在来線改札でした。
まるごと仮囲いで覆われ面影が無くなりましたね。
そして従来の改札レーンの外側(画像右側)に新しい改札レーンが設けられました。
これは新幹線⇔在来線の乗り換え改札からこちらに移設されたものです。
これまで新幹線を降りて路面電車などを利用するため南口に降りる場合は、
一度切符を持ったまま在来線コンコースを通り抜ける必要がありました。
自由通路の開通によってその必要は無くなるため、出口側の改札を増備する合理的な変更かと思います。

新幹線改札口は最終的に、足元が緑のマットで覆われている部分に移設されます。
今より少し自由通路に近くなる形です。
その時には上部に設置された大きな”光の梁”が真価を発揮するものと思われます。(巨大なサイン?)

 

自由通路の延長線にあたる北口ペデストリアンデッキまで移動しました。

 

きっぷを持たなくてもここから一直線で南口まで行けるようになりました。
デッキを出入りするゲートには「南北自由通路」の文字が追加されましたね。
ゲートの内側はまだ仮設の壁でシャッターが下ろせるような構造になっています。
今のところ自由通路の利用はJRが運行する5:20~24:20に限られるため、それ以外の時間はシャッターを下ろします。
10月の全面開通以降は24時間通行可能になるので、その時にこの壁は撤去されるものと思われます。

 

さて、駅舎内に戻り先程触れた新階段から1階に降ります。

 

 

こちらも自由通路開通と同時に、階段前のスペースが開放されました。
かつて新幹線開業以来使われてきた階段があった場所です。
以前はここから左手のトイレやみどりの窓口(自由通路開通により廃止)などがある付近まで通り抜けられていましたが、塞がれました。

後ほどみどりの窓口のあった付近をご紹介します。

 

1階の北口ロータリー付近から振り返ります。

 

こちらにも「南北自由通路」の文字が追加されています。
階段の延長線のスペースもすべてコンコースになる予定ですが、もう少し閉鎖状態が続きそうです。

 

一度駅舎外に出て、以前まで仮設みどりの窓口があった場所へ。

 

かなり手前で通行止めになります。
ちょうどこのフェンスが新幹線高架橋と、増築駅舎の境目に当たります。
これで東側大部分が閉鎖エリアになりました。今後JR西日本による高架下開発により
大きな飲食店や土産物店に生まれ変わります。

実生活が本当に忙しい状況でご無沙汰しております。 3月4日はダイヤ改正が実施され、可部線の延伸開業、山陽線・寺家駅の開業という大きな節目を迎えました。 残念ながらそちらの取材

 

以前までトイレは、上の画像の左手にあるコインロッカーが並ぶ仮通路を通っていました。
これが5月28日以降、駅舎の外を通る形に変わりました。

この先にあるのは新しくなったトイレだけ。
その先に「東急スポーツオアシス」がありましたが、驚いたことに3月末で閉店していたようです。
工事完了後もあのスペースはスポーツジムになるんでしょうか。
先程も書きましたが、これで自由通路の階段から新幹線高架下東側すべて閉鎖されました。
今後本当にここの店舗開発が本格化します。
高架下開発は自由通路の東側に沿う線路上空開発「ekie」に続く広島駅店舗開発の第2段に位置づけられます。
第2段は2018年度上期の開業を予定します。(第1段「ekie」は今年10月)
1階はグルメ・レストランゾーン、2階は中四国最大の土産物店になる予定です。

実生活が本当に忙しい状況でご無沙汰しております。 3月4日はダイヤ改正が実施され、可部線の延伸開業、山陽線・寺家駅の開業という大きな節目を迎えました。 残念ながらそちらの取材

 

北口編は以上になります。

自由通路や中央改札は全く新しく作られたものであるのに対し、北口コンコースなどは元々使用していたところをリニューアルして開業させたので、「どこだこれ!?」という感情がプラスアルファされて面白いです。

これまで分断されていた南と北が一つに繋がりました。
早速北口ペデストリアンデッキなどは人通りが増えたように感じます。
自由通路の開通は始まりに過ぎません。今後人の流れが大きく変わることによって新たな街づくりが始まることに期待したいです。

そして土地の取得以来、塩漬けにしているイケアさんにも、是非この自由通路を見ていただいて早期の店舗オープンをお願いしたいところです。

 

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