広電本社前電停リニューアル工事 2017.11(vol.1) 待合室完備、バスも乗り入れる新タイプ電停着工!

広島電鉄が、路面電車の「広電本社前」電停を大幅にリニューアルする計画があることが分かりました。
電車が2編成同時に停車できるよう長さを48mに延ばすほか、
電停の幅についても、これまでに例のない3mを確保し、広電の電停としては初めて待合室も設けられる予定です。

また、将来的には路線バスも乗り入れ、同じ電停で発着できる仕組みも検討されているようです。

すでに工事の始まっている現地の様子と合わせて紹介します。

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【中国新聞】:「広電本社前」大幅改修へ


(2017年10月27日付 中国新聞朝刊紙面より

イメージ図を見ても分かる通り、これまでには無かった全く新しいタイプの電停になります!

バリアフリー化のリニューアルを受けた他の電停の幅は2m。確かに旧来の電停からは広くなっているものの、
多くの人が集中する時間帯は狭いと感じる場面も多く、ましてやそのような状態であれば車いす使用者はかなり利用しづらい状態かと思われます。
車線数を減らし電停を広く取るのは、バリアフリーの面でも公共交通の利用促進という面でも非常に大きな意義のある電停になりそうです。

 

路線バスが乗り入れることについても国内で初めての事例となるそうですが
公共交通に対する意識が異なる海外ではよくあるケース。
各バス会社では11月1日から、市内中心部を走るバスの運賃を180円に変更し路面電車と同一としました。
同じ距離でも手段によって利用料金が異なっていた状態から、分かりやすさと公平感が保たれるようになります。
将来的にはバス会社の垣根をも越えた共通定期券の発行も検討されています。

【日本経済新聞】:広島市中心 バス180円均一料金 広島バス・広島交通も

【広島市】:広島市地域公共交通網形成計画(15MB)(PDF文書)

バスも乗り入れるという新しい「広電本社前」電停は、そうした施策のモデルケースになる可能性もあります。

 

そうしたことも踏まえて、現地の様子を見てきました。
西側の日赤病院方面から近づきます。

 

日赤病院側から見る現在の電停。
背後の大きなビルは広島電鉄の本社ビルです。

 

工事は始まっており、すでに片側2車線として運用されています。

”あるものを減らす”ことについては、色々なところから抵抗があるのが定石です。
広島市中心部と宇品地区を結ぶ幹線の一つですが、宇品橋の開通によってメインルートをそちらが担うようになったため、
こちらの県道は車線数の割に比較的交通量は少なくなっています。
そういったこともあり、スムーズに進めることができていると思われます。

 

電停は現状の長さから、奥の交差点まで延伸されます。

 

そのため、現在交差点に面する事無く独立して設けられている横断歩道は廃止され、
電停の端の交差点に移設される事になります。

2枚目の画像は、実はバス停から撮影しています。
バスが停車した場合、一時的に1車線になりますが、こうした状況からも「電停にバス乗り入れ」を実現させる必要性もあったのかもしれません。
現在は広島バスが通る路線となっており、広電の電停に他社のバスが乗り入れるという状況になります。

 

延伸される側となる交差点から見る電停です。

 

現地の完成イメージ図。

幅が広く待合室まで整備される電停は、是非とも都心部の電停にも採用してほしいですが、
1車線の減少が代償ですから、このような利用者数がそこまで多くない電停でないと難しいですね。。

 

電停上から。

横断歩道からのアプローチとして途切れていますが、最終的には全て繋がります。

 

現在の電停の裏側でも車線を塞いで工事が行われています。

現状の電停がどれだけ狭いかということもお分かりいただけると思います。

 

広島港(宇品)方面。

電停が東側広島港方面に伸びることで、次の電停「御幸橋」との距離がさらに近くなります。
電停の統廃合の必要性について、市や広電でどうか本格的な議論を望みます…。

 

電停にはLED接近表示装置が設置されています。

幅が狭いので小型タイプが設けられていますが、改修後は紙屋町などと同じフルタイプのものに置き換えられるようですね。

 

電停の目の前にある、広電系列のスーパー「マダムジョイ」。

少し前までここに展示されていたドルトムント市電は、来年春から広電が造成した西風新都に進出するイオンの「THE OUTLETS」に展示される予定です。

先日計画が発表された、イオンの西風新都プロジェクト「THE OUTLETS」の詳報と続報です。 「THE OUTLETS HIROSHIMA(ジ・アウトレット広島)」はイオン

 

そういえば2年ほど前、この広島電鉄の本社一帯を再開発し賑わい施設を作る、という構想が明かされました。

広島電鉄は中区千田町の本社ビル周辺、約2万2000平方メートルを再開発する構想があることが分かりました。 車庫や賃貸ビル、駐車場として利用している一帯の有効活用を進め「にぎわい拠点

着工は東京オリンピック以降を考えているようですが、
今回の電停大幅リニューアルは、それに向けた大きな布石になりそうですね。

「広電本社前」電停のリニューアル完了は2018年3月の予定です。

 

22 comments

  1. シマ Reply

    他社の路線バスが電停の乗り入れるとは、思い切ったことを考えましたね。
    既存のインフラを少し手を加えて便利にするのは素晴らしいことだと思います。

  2. hima Reply

    電停が綺麗になって間もないのに何で改修?って思ってたところでした。こういうことだったんですね。
    以前サンフランシスコで路面電車の線路に乗り入れているバスを利用して、効率的でいいなとは思っていました。乗り換えも便利ですし、バスも渋滞にも巻き込まれなくて凄く便利だった印象があります。
    千田地区は再開発が色々と進んでいて、先が楽しみですね。

  3. グッチ Reply

    これはぜひとも八丁堀や紙屋町の電停もして頂きたいですね

    街中の電停は幅が細すぎて路面電車が入ってきた時に後ろから押されたらと思うと怖いですからね

  4. 鯉フアン Reply

    いよいよ本社地区での路面電車の博物館構想が見通せるような気がしてきました。その方向に進むよう切望しています。国内外からの集客が予想され、広電はもちろんのこと、観光資源の少ない広島市とっても経済効果が期待できると思うのです。

  5. NOVA Reply

    紙屋町や八丁堀もこのタイプの電停にして、バス停の統廃合をすれば、利便性も快適性も高まる。早くやって欲しい!

  6. みみずく Reply

    この電停ならばアルパーク方面へのorからのバス便との接続でしょうか。
    市内中心部の広電と郊外に向かうバスの結節点、増えてゆくと良いですね。

    • シマ

      結節点に良いですよね?
      上八に全ての郊外バスが乗り入れる必用は無いですからね。

  7. toto Reply

    リニューアルはいいけど、後の掃除もしてもらいたいですね。紙屋町、本通り、市役所など汚くて景観ぶち壊しですね… 

    • 赤いピカチュウ

      こんばんは。
      質問させて頂きます。
      それらの電停が汚い、というのはゴミが散乱している状態の事でしょうか?

  8. のーてんき Reply

    広電本社前バス停って
    赤バスの東西線と宇品線の一部しか停まってなかったので、
    もともとバスの利用者がすくなかったところだと思います。
    データイムは、2路線でも1時間に3本しかないレベルです。

    試験地とはいえ、ここまで大がかりに改修するということは、
    隣接を通過している
    青バスの牛田~仁保線のルートを変えて対応するのでしょうか?
    青バスのほうは、本数も多いので、
    乗り換え需要はありそうですが。

  9. Reply

    普段はあまり通らない道(この2週間で2回)なのですが、
    その2回ともただでさえ一車線潰れているのに路駐の車がいた。
    おかげで通れるのは一車線。
    電亭を拡げる事で良い面もあるのかもしれないけど、今のところ
    悪い面しか見えてないです!

    • blk

      それは広電じゃなくて路駐車が悪いのでは……

  10. たろう Reply

    路面電車冬の時代を知るものとしては考えられない時代の変化ですね。

  11. 広島環状線 Reply

    路面電車とバスが 同じホームで乗り換え出来るのは良いですが、
    路面電車とバスが 同じ〝軌道敷き〟を使用するというのは どうかと思います。

    広電本社前 電停には 日中でも 毎時 約16往復もの 電車が発着しており、
    すでに〝過密〟の状態にあるといえます。
    しかも その中の 7号線系統は、広電本社前 折り返しなので
    JRやALのような“Y字折り返線”設備も無い環境のもとで
    巧みに 折り返し作業を行っています。

    そこに加えて バスまで割り込んでくるとなると どうなるでしょう。
    〝カオス〟とまでは云いませんが、かなり ゴチャゴチャした状態となり、
    スピードダウン・遅れ の増大は免れないと思います。

    結局 発想が〝バリアフリー止まり〟で、交通網整備の域に達していません。

    このような 施策は
    三江線や芸備線みたいな 過疎路線でこそ 積極的に行われるべきであって、
    過密路線で採らなければいけない 施策は〝増設〟です。

    単線を複線にする。複線を複々線にする。ホームの数を増やす。
    追い越し線を設置する。Y字折り返線を設置する。・・・等です。

    広電でも 白島線や江波線 辺りなら
    路面電車とバスが 同じ軌道敷きを使用するのは 有効かもしれません。

    しかし、紙屋町・八丁堀 辺りになると、
    路面電車とバス専用レーンによる〝複々線化〟もしくは
    路面電車を 複々線化した上での バスの軌道敷き乗り入れ・・
    こそが 重要です。

    又、低床電車もいいですが、
    〝車体の右側にも乗降口のあるバス〟という発想くらい、出てきて欲しいですね。

  12. 広島環状線 Reply

    逆に 相生通りへの マイカーの乗り入れを〝禁止〟
    とまでは いかないまでも〝規制〟した方が いいと思います。

    • blk

      確かに。車だけに聖域が許されて良い訳では有りません。
      公共交通の為にも応分の負担が必要でしょう。

  13. みみずく Reply

    今日現地を通ると、これまでの電停にはなかった大きな骨格が姿を現していてびっくりしました。

    現在、この電停で電車間の乗り換えが必要なケースは広電前までの電車から宇品方面への後続電車に乗り継ぐ時くらいでしょう。そこに2系統の電車が縦列駐車できるスペースを用意するのは、将来の環状線を見据えての意味もあるのでしょうか?

  14. 鯉フアン Reply

    広電白島線に、チンチン電車のようなクラッシクなスタイルの電車を採用すると興味を引き、観光資源の一つになると思う。

  15. たろう Reply

    101号という大正時代のチンチン電車を復刻した電車が広島電鉄にあります。

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