10年目を迎えるマツダスタジアム 2018.02 今年も改修で新座席登場!

2009年に完成した新しい「広島市民球場」は、ご存知の通り「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(マツダスタジアム)」という愛称が付けられた広島東洋カープの本拠地です。
今年で10年目のシーズンを迎えますが、開業以来毎年のように座席改修を行っており、ファンを飽きさせない新席種を提供し続けています。

2月1日、カープ球団より今年の新しい座席2種・3箇所の概要が明らかにされました。

【広島東洋カープ公式サイト】:2018年 新パーティー席登場のお知らせ!

【広島経済新聞】:広島・マツダスタジアムに「パーティー席」 団体客向けに新座席

改修の状況を見に、久々にスタジアムに足を伸ばしてきましたので紹介します。

 

(「鯉党α」が熱心に街づくりを追いかけだしたのも10年前ですか…^^;)

 

休日の開放日は、こうしてコンコースの全周または一部を歩くことができます。
日程はこちらでご確認ください。

【Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島】:球場の見学について(コンコース一般開放)

現在は冬季ですので、天然芝はシートで覆われ養生されています。
それであっても、昨年入れ替えられた赤土(アンツーカー)が鮮やかで美しいです。

 

今年初登場する席のひとつ、「アウトドアデッキ」は、2階スタンド両端の1塁側と3塁側にそれぞれ設けられます。


「アウトドアデッキ」イメージ
(カープ公式サイトより)

 

 

 

ガラス張りになる上屋が確認できますね。
微妙にダイヤモンドが見切れる死角になるエリアということもあり、これまでは通路の一部だった場所を活用します。

 

レフトコンコースから。

 

パーティーフロアとはまた違った開放的な雰囲気がありそうですね。

 

1塁側でも同じように改修が行われています。

 

改修中ということで、コンコースを歩ける範囲にかなり制限があったのでこの場所からの写真になります。
「1塁側アウトドアデッキ」は昨年まで子どもが楽しめる「ふわふわカープ坊や」があった場所ですね。

こちら側からみて、1塁側「アウトドアデッキ」の左隣の「カバ広場」の頭上のデッキ部分では、
もう一つの新座席「オブジェデッキ」が整備されています。


「オブジェデッキ」イメージ(カープ公式サイトより)

広々としたウッドデッキや芝生エリアで寝転んで観戦したり、ここでしか味わえないオランダ風パンケーキや魚介類のフリットなどを提供します。
球団はいずれも「インスタ映え」を狙い、席のデザインやフードを開発したそうです。さすが流行には敏感!(笑)

なお、この「オブジェデッキ」のエリアはスタンドの端の奥まった場所に設けられており死角が多いため、
モニターを設置して対応するとのことです。

 

マツダスタジアムは、市職員や球団職員が何度も本場アメリカの球場に視察に赴き、野球の本場MLBの設計思想を取り入れたボールパークです。
今回のエリアのように「意外と死角が多い」とよく言われることがありますが、
これはダイアモンド上の緊張感あるプレーを最大限見やすくするためにつくられた結果です。

いわばそうした配慮の「隙間」である死角エリアを、ボールパークの魅力の一つに取り込んでしまおうという、
今回のような改修・ブラッシュアップは大歓迎で、高く評価したいです。

 

死角では無いですが、開業以来行われてきた改築で、何年か先にグループ席になりそうなエリアはまだまだ残っていますね。

例えばこのレフトコンコース後ろの部分や、バックスクリーン裏の拡張エリアなど。

 

 

マツダスタジアムに関してはもう一つ大きなニュースもありました。

対戦相手によって応援エリアの大きさを変える、ビジターパフォーマンスの分割化です。

【広島東洋カープ公式サイト】:ビジターパフォーマンス 分割のお知らせ

 


(カープ公式サイトより)

これまで全て、相手チームの応援専用だった3塁側パフォーマンスシートを、
DeNA戦・中日戦・ヤクルト戦に限り図のように分割し、カープファン・ビジターファンのどちらも応援可能な一般席(内野・外野指定席と同様)にするというものです。

カープ人気の上昇によりカープファンによりビジターパフォーマンス席のチケットが購入され、
コンコースで観戦する事を防ぐためのものとしています。

 

個人的には、やめたほうがいいんじゃないの…?と思いますね。。

基本的にカープファンの意識が改善しない限り、ビジター応援チケットを買ってコンコースで観戦するという問題は解決しないですし、
むしろ堂々とカープファンがパフォーマンスシートに乗り入れ相手ファンと隣接してしまうことでトラブルを誘発する可能性も高くなります。

よりにもよって一昨年禍根を残した横浜DeNAも対象とは…。(週末の横浜戦で「乗車魂」として関東からカープ女子を招待してビジターパフォーマンスの大部分にカープファンを公式で入れ、内外からひんしゅくを買ったあの問題です…)

最近は週末ともなればDeNAファンやドラゴンズファンもそこそこビジパフォを埋めていて驚かされることも増えてきました。
まずは平日に限定して実施すべきでは無いかと思いました。

また、一部では行われ始めているようですが、ビジターパフォーマンスシートのチケットを、
相手球団のサイトや窓口を通じて販売すればかなり効果は高いでしょう。
相手球団の負担が増えることや広島にいる相手ファンの手続きが煩雑になるので一筋縄では行かないですね。。

 

やはり根本的にはカープファンの、相手ファンへを尊重する意識です。
一部ファンによる買い占めや、転売はやめてもらいたいです。

それしか言えません。。

 

いっその事、内野自由席とビジターパフォーマンスをつなげて拡張してしまえ、という声もありますが、、

コンコースを上がってきた時の高揚感、オープンエアである事を実感するこの構造は、マツダスタジアムのアイデンティティの一つであると思うので、個人的には賛同しかねます。。

 

その他、球場の変化。

コンコースの舗装を修繕する工事が行われていました。

 

球場から見る、広島駅周辺の様子です。

 

球場の移転が起爆剤となり、駅の南北で再開発が急速に進みました。
なかなか見ごたえのある景色です。

 

コンコース入口付近に倉庫や事務所を構えていた「日本通運」は、昨年新しい事務所ビルを建設したのに続き、隣の倉庫を解体する工事を行っていました。

 

 

 

 

コンビニや飲食店が球場の移転を期に増えました。
年間200万人以上を集めるようになった新本拠地ですから、今後もその傾向は続くと思われます。

一方で、エキシティ広島から続くペデストリアンデッキを整備する話もあります。
今後の変化にも注目しておきたいです。

広島市は、市道の混雑対策として計画した広島駅~マツダスタジアム間のペデストリアンデッキについて 沿道に多数の店舗が出店し「カープロード」として親しまれていること等を受け、 規模

 

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