広島高速5号線建設工事 <中山地区・踏切編> 2018.10 踏切立体化に向け道路切り替え!

広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、
2021年3月の完成を目指し工事が進められています。
開通すれば、広島高速1,2,5号を介して広島駅と山陽自動車道が専用道路で繋がり
空港リムジンバスをはじめ、広域アクセスの利便性が大きく向上することが期待されています。

1.8kmがトンネル区間となっており、中山地区側から0.4kmは山岳トンネルでは一般的な「NATM工法」が用いられますが、
広島駅側から1.8kmはトンネル直上への住宅の地盤沈下防止のため、都市部などで採用される「シールド工法」が用いられます。

【広島高速道路公社】:広島高速5号線及び関連道路路線図

前回の状況です。

広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路です。 この内、1.8kmがトンネル区間と

 

通常であれば1地区1記事に収めるところではありますが、
今回は区間の途中にあり高速の付帯工事でもある「中山踏切」の立体化に関して大きな動きがありましたので、
<中山地区・踏切編><中山地区・高速本線編>の2回に分けてご紹介いたします。

この記事は<中山地区・踏切編>です。

最初に。

現地掲載されていたこちらの看板を御覧ください。

公開時には30日火曜日になっていますが、
29日月曜日に中山踏切を中心とする範囲で大掛かりな道路形態の変更が行われました。

高速道路高架橋の橋脚建設及び、芸備線「中山踏切」の立体化工事に伴う変更で、
従前の中山踏切の隣に仮設の新踏切を作り、それに合わせて車道同士が交差するポイントも西側に移設されます。

現地取材は10月28日(日)に行ったので、元の中山踏切が供用される最後の日の状況になります。

よって、現在は新しい踏切と道路形態に切り替わっているので、それらを踏まえてご覧いただければと思います。

 

線路の東側から見る踏切付近です。

 

2枚目の写真の手前が現踏切、奥が新しい踏切です。
真新しいアスファルトには綺麗に車線が引かれてており、翌日(29日)の供用開始を待つだけの状態となっていました。

 

中山踏切といえば、踏切と4差路の無信号交差点が隣接する形となっており、
色んな方向から車両が入り乱れる広島でも有数の混雑箇所でした。

 


(再掲)

今回の切り替えでは、図面を見ていただいて分かる通り、矢賀駅方面からの車道は大きく西側(図面下方向)に移設されることになります。
完成時に比較的近い状況です。

道路の完成まではまだあと2年以上ありますが、それまでの間のここの混乱は少し緩和されるのではないでしょうか。
(もう通行された方、ご感想を教えてください(^^))

 

踏切西側の車道は、今の車道から数メートルオフセットされて整備されますが、
まさにこれまで使用していた車道の位置がアンダーパスされる新しい県道の位置になります。

 

このあたりの超分かりやすいイメージが、近くに建設される分譲マンションの広告に載っていました。

【Sunsグループ】:サンズガラリエ中山I.C.

公式HPへのリンクを貼っておきます。

広島高速道路公社の資料をもとに、販売会社が作成したイラストのようです。
マンション販売の資料に使うくらいなので、正確なものだと思って良いでしょう。

 

中山小学校前の歩道橋から。

こうして見ると、変更の前後が分かりやすいですね。というか工事に伴って迂回していたルートが元に戻るといった方が正しいです。

 

ここから振り返って、温品方面です。

頭上を高速道路の高架橋が通り、目の前の整地された場所はアンダーパスへの取り付け道路などになります。

 

もう一度、踏切の方に戻りました。
新しい踏切から中山IC及びトンネル方面です。

 

 

現在橋桁ができている付近で、既存の車道に取り付きます。
線路付近からこのあたりまでは、コの字型のラーメン橋脚となり、その間をアンダーパスが地上に上がってくる形となります。
新道と旧道で挟まれた仮囲いがされているエリアがアンダーパスのために掘削される範囲ですね。

 

振り返るとこのような景色です。

繰り返しになりますが、現時点ではこちらが開通しています。

 

広島駅側からシールドマシンによるトンネル掘削が始まりましたが、
中山地区においても踏切の立体化に向けた大きな変更が行われました。

長年の課題だったいくつもの問題が、解消に向けて着実に動き始めています。

 

実は変わるのはここだけではなく、中山小学校前の「中山川」を付け替える工事もかなり進捗を見せていました。

 

道路に沿ってカーブしていた水路を概略図の通り移設する工事です。
これも橋脚建設かアンダーパス整備に伴う工事でしょうね。

ボックスカルバートが移設を待ち口を開けている光景はなかなか貴重です。完成時には埋め戻されると思われます。実際に切り替え工事はどのように行うのでしょうね。

 

次回は、高速道路本線である高架橋とトンネル工事の状況を中心にご紹介します。
この記事でも少し写り込んでいましたが、新幹線車両基地内にも橋脚が姿を表しました。

近日公開します!

guest
15 Comments
古い順
新しい順 高評価順
Inline Feedbacks
View all comments