総事業費2100億円!JR大阪駅・大阪ステーションシティ

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このたび京阪神の方へ足を伸ばしてきました。
先日の尼崎駅の様子に続いて、今回はJR大阪駅を取り上げます。
【関西シリーズ】リニューアルが進むJR尼崎駅。広島駅に近い?
 
大阪駅は2003年から2011年にかけて大規模な駅改良工事が行われ、新たなショッピングスポット「大阪ステーションシティ」として生まれ変わりました。大規模な大屋根は全国的にも有名になりましたね。
この「大阪ステーションシティ」開業後に大阪へ行くのは初めてでしたので、かなり期待して乗り込みました。
開業してからは3年ほど経過していますが、改めてまとめてみます。
 
まずはホームの様子から紹介していきます。
主に大阪環状線が発着する1・2番のりばです。
 
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いきなり度肝を抜かれました。
折り上げ天井に間接照明、駅名票に至るまで全てが洗練された印象を受けます。素晴らしいです。
 
 
こちらは京都方面の在来線が乗り入れる8番のりば。
 
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大阪環状線の屋根と、橋上の連絡通路下部は、このように同じ意匠の仕上げとなっていました。
やはり白という色は汚れや色褪せがなければとても清潔感があり綺麗ですね。
 
 
連絡通路にかかる部分以外のホーム屋根は、当初は駅全体にかかる大屋根のお陰で極力設置されない方針でしたが、
ご存知の通り雨天に雨がホーム中央部まで吹き込むことが発生したため、既存の骨組みを活かした透明な屋根が設置されています。
 
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大空間をつくる大屋根が垣間見えます。非常に明るいです。
 
 
8番のりばです。
 
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列車は225系です。広島に投入される227系にも多くの部分が引き継がれるものと思われます。
 
 
大屋根の範囲を超えるホームの両端ではこのような膜材を使用したホーム屋根が採用されているようです。
 
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連絡通路のすぐ近くのほんの一部分ではホーム屋根がない開放的な空間を味わうことができます。
 
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もう散々し尽くされた議論だとは思いますが、やはりせっかく”開放的な空間を”と造られた大屋根の下にさらにホーム屋根があるのは勿体無く感じたのが正直な感想です。。
それにしてもホーム上を垂直に横切る大きな”ガラスの箱”がとてつもない存在感をあらわしています。
 
 
さて、ホームへ繋がる橋上の乗り換え通路へ上ります。
駅南側(サウスゲートビルディング側)にあたる環状線ホームを上った辺りから、改札内乗り換え通路北方向を望む。
 
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天井が高い!これが自由通路だと言われてもおかしくないくらいですね。
頭上にかかる発車標はフルカラータイプのLEDです。
画像左上には見慣れたお店の広告がありますが、液晶パネル12枚を並べて構成されるデジタルサイネージです。
 
 
7・8番のりば上空付近まで進み振り返ります。
 
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なんと明るくて開放的な連絡通路でしょうか。
調べてみるとこの乗り換え通路は、幅12m、長さ86m、天井高は6mあるそうです。
 
明るさの要因の一つは東側ほぼ全面のガラス窓。
 
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先ほど下から見上げていた”ガラスの箱”から列車を見下ろすことができます。
 
 
この大規模な改良工事を受ける前は、大阪駅は純粋な”高架駅”でメインの改札口はホームの下(1階)にありました。
 
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「中央口」改札もここ1階にあります。
数年前までメインで使用されてきただけあって十分広くて綺麗でした。
 
 
 
行ったり来たりになりますが、橋上の乗り換え通路を9・10番のりば上空となるノースゲートビルディング付近まで進みました。
 
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南側(サウスゲート)方向を見ています。
柵内通路はここで行き止まりです。右手に見えている空間は柵外通路になります。
連絡橋は2層の構造になっており、今いる下の層はほぼ半分ずつ乗り換え通路と南北連絡橋(自由通路)で分け合う形となります。
上の層はメディアにもよく取り上げられている「時空の広場」です。この後紹介します。
 
 
この乗り換え通路のほぼ真ん中に位置する「連絡橋口」改札付近まで戻りました。
 
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何度見てもこの広さは素晴らしいです。
 
 
改札を抜けます。柵外連絡橋から改札口付近を。
 
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事あるごとに感じるのが、天井から伸びる案内サインのわかりやすさ。
広島駅にも受け継がれるといいですね。
 
 
改札口を出て連絡橋を南へ向けて進みました。サウスゲートビルディングに接続します。
 
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駅改良と同時に建設されたノースゲートビルディングと異なり、南側ではすでに1983年にビルが完成していました。
(旧愛称「アクティ大阪」。駅改良により「サウスゲートビルディング」に改称。)
そのため設計が異なる連絡橋とはフラットで接続することができず、このように段差が生じています。3階と4階の間のようです。
 
 
それでは、現在の連絡橋改札口レベルから一層上に上がり、「時空の広場」へと移動します。
 
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連絡通路と乗り換え通路の上に設けられた「時空の広場」。ノースゲートビルディングが正面にかまえています。
 
 
非日常感とはこういうことを言うのでしょうね。
 
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とはいえ毎日ここを利用して通勤・通学する方も大勢いらっしゃるのですから、羨ましい限りです。
 
 
ノースゲートビルディングを1層上がりました。
 
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シンボルとなる時計台がこちらとあちらに2ヶ所。カフェもあり待ち合わせにはピッタリな場所です。
「広場」とはよく言ったもので、これは確かに「連絡通路」ではなく「広場」だと感じました。
 
 
ノースゲートビルディング7階から、北口の方向を眺めました。
 
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目前に、こちらもメディアで取り上げられていた”梅北”の再開発地区「グランフロント大阪」が立ちはだかります。
こちらはまた次回取り上げたいと思います。
 
 
ノースゲートビルディング2階の「アトリウム広場」まで降りました。
 
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大屋根の方を振り返っています。非常に立体感を感じる構造です。
 
 
ノースゲートビルの東側には、JR西日本系の商業施設「LUCUA-ルクア-」が。
西側には百貨店の「JR大阪三越伊勢丹」が入ります。
 
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こちらの「JR大阪三越伊勢丹」は現在売り場改装中で大部分が休業しています。
開業3年。採算が取れず売り場面積の半分以上を減らしその分をルクアと一体運営の専門店にするのだとか。
競争が厳しいのは百も承知だったとは思いますが、結果として敗北に終わってしまったようです。。
 
 
駅を少し北へ離れて、グランフロントのタワーA付近から眺めます。
 
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広場からの大階段が飲み込まれるようにアトリウム広場へ続きます。
この一角を見ても幾つもの商業施設が犇めきます。大本営JR西日本のお膝元、大阪駅はやはり凄かったです。
 
 
大変長くなりましたが以上です。
実は今回天気が悪い日が続いたこともあり、「いつ行くの?今でしょ!」的な、割と行き当たりばったりな感じで行動していました。(笑)
駅の外観などもっと撮りたかった所がたくさんあります。。機会があればまた行きたいです。駅を見に。
 
 
 
○参考
【梅田経済新聞】:JR大阪駅、橋上駅舎の供用始まる-南北つなぐ連絡橋も
【大林組】:大阪駅のホーム上空に巨大なドーム屋根が出現
【Wikipedia】:大阪ステーションシティ


 

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