宮島口地区港湾整備事業 2015.07 第2工区、埋め立て進む

世界遺産の島 “宮島” へと渡る広島県廿日市市の宮島口では現在、
新たに港湾の埋め立てを行いフェリーを運行する2社の統合旅客ターミナルや緑地、新たな待合スペース等を整備する
「厳島港宮島口地区港湾整備事業」が行われています。
 
【広島県】:厳島港宮島口地区港湾整備事業について
 
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(上記HPより)
 
 
2013年9月から行われている工事は、「第1工区」の埋め立てが完了し昨年10月末からフェリーの桟橋が両端に移設されました。
桟橋が移設される直前となる昨年10月中旬に訪れたのが前回の様子です。
世界遺産への入り口『宮島口』で進む埋立工事 フェリー桟橋移設へ
 
 
現在は新ターミナルビルが建設される港中央部分の「第2工区」の埋め立て工事に着手しています。
約9ヶ月ぶりに宮島口の様子を見に行ってきました。
 
まずはJRフェリーが発着する西側の状況から。
 
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以前も書きましたが新しい統合ターミナルビルはこのようなゴテゴテの案内ではなく、洗練された落ち着きのある分かりやすい案内にしてほしいものです。
 
さて、この右奥の海側が第1工区で埋め立てられたエリアになります。
 
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古い堤防が名残として残っています。
フェリー桟橋に続く歩行者通路と車道が埋め立てられた区域ですね。
 
 
休日は10分間隔で人々(と車)を運んでいます。
 
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写真に写るものとは違いますが、3隻あるJRフェリーの内最も古かった「ななうら丸」を来年11月上旬に新造船し置き換えるそうです。
来訪者数年間400万人を超える名所にふさわしい、快適性と豪華さをもった船になるようで、観光客の満足度向上に期待がかかります。
 
 
 
続いて広島電鉄グループ会社である松大汽船ののりばへ。
 
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以前まではターミナルのほぼ中央から真正面に桟橋が伸びていましたが、昨年10月末に港の東側へ移設されています。
JR船、松大汽船両方に言えますが、以前よりは少し長い距離を歩かなくてはならなくなりましたね。
工事の間は仕方ありません。
 
 
閉鎖されている旧桟橋の入り口から、宮島港の埋め立ての様子を間近に見ることができました。
 
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埋め立てをする範囲の境界にコンクリートのケーソン(基礎)が置かれています。
県のHPによると、このケーソンは広島西飛行場跡地で製作され保管されていたそうです。
左側には移設された松大汽船の桟橋が見えています。来年度からはあの辺りまで「第3工区」として埋め立てが行われます。
 
 
右側(西側)はこのような感じ。
 
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こうしてみると第2工区だけでもかなり広いですね。
奥に見えるのは移設されたJRフェリーの桟橋です。
 
来年3月末までに捨石・土砂で埋め立てられ、来年度からは第3工区と巨大な浮桟橋の設置工事に入ります。
来年の終わり頃には大きな変化を実際に感じることができるようになるのではないでしょうか。
 
工事は2019年度末の完了予定です。
工事以外では今年秋に、ターミナルビルを含む宮島口地区全体のまちづくりに関するデザインコンペが行われ、
コンセプトや導入すべき施設の具体的なアイデアが絞り込まれます。


 

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