旧広大跡地へ。旧理学部1号館の様子など…

広大跡地関連のニュースを記事にするときにいつも思っていました。
跡地の使える適当な写真が無いんですよね。
その素材集めと保存されている旧理学部1号館の様子なども確認するため、先日行って参りました。
 
広大跡地の近況としては今年に入って、広島市が旧1号館を無償取得したり、2016年に広大が医療系学部を移転させる発表など動きがいくつかありました。
 
広大、16年に跡地に人材育成センターを建設。医療系学部の一部も移転へ。
広大跡地、5月から再開発事業社を再公募。
広島市が旧理学部1号館を無償取得へ
 
 
まずは電車通りに面する南側の公園の入り口から。
 
201305hirodai_ato-1.jpg
 
有名なイチョウ並木ですね。
左手はトータテが取得し2棟の高層マンションが建てられた「広島ガーデン・ガーデン」。
 
そして右手には広島大学が建設する医療系学部の講義棟兼人材育成センターの予定地となります。
 
201305hirodai_ato-2.jpg
 
奥は夜間学科などが入る建物ですね。
 
 
イチョウ並木を抜け広場に出ます。
 
201305hirodai_ato-3.jpg
 
左奥に広がる空間が東千田公園。右手正面の建物が旧理学部1号館ですね。
どちらも広島市が所有します。
 
 
右側には独立行政法人国立大学財務経営センターが所有する空き地が広がっています。
 
201305hirodai_ato-6.jpg
 
東千田公園のような芝生ではなく、ただの雑草ですね。。
いわゆる「広大跡地」、いわゆる「知の拠点構想」の中心はこれらの土地を使うことになります。
画像には入っていませんが、この並木の右側にも同じくらいの敷地があり、かなり広大(こうだい)です。
 
 
さて、旧1号館を正面から見てみます。
 
201305hirodai_ato-4.jpg
 
こう見ると、レンガ張りで入り口も重厚なつくりになっているためちょっとした感激がありました。
 
 
しかし…。
よくみてみるとヒビ割れや割れた窓ガラスなど傷みが進んでいることが分かります。
 
201305hirodai_ato-5.jpg
 
ここから普段人の目にあまり触れない裏側へと廻ります。
 
201305hirodai_ato-7.jpg
 
建物の傷みは変わらず激しいです。割れたガラス窓の奥に暗い通路や部屋が見えたりして、夜に来たくはないなと思いましたね…(笑)
雑草や木も生え放題伸び放題です。
 
201305hirodai_ato-8.jpg
 
 
建物にこのような案内が貼ってあるのがみえました。
 
201305hirodai_ato-9.jpg
 
「理学部」と書いてあるのが意外です。大学が存在していた当時から劣化が進んでいたのでしょうか。
 
 
旧理学部1号館は、”被爆建物”として現在でも保存はされていますが、これでは”放置”と変わりないですね。
今年度広島市はこの建物の耐震調査と具体的な保存活用策の検討を行う、とされています。
個人的には正直、「これを保存活用するの!?」と思ってしまうような状態でした。
 
一部はオブジェとして保存し解体、全く同じ物を復元させるという選択肢も加えるべきではないかと思います。
 
耐震調査をするにしてもどちらにしろ耐震補強工事を行わなくてはなりません。
外装・内装工事にもかなりの作業が必要です。
古い建物でどのくらい維持費がかかるかも分からず、保存活用は相当な費用がかかるのではないでしょうか。
コメントでも先日頂きましたが、広大跡地に残された基準値を超える鉛の問題もあります。
 
 
とは言え、この重厚なレンガ造りの建物は非常によくこの場所にマッチしていると思うんですよね。
特にこの新緑の木々との相性が凄く良く感じました。
 
201305hirodai_ato-11.jpg
 
 
201305hirodai_ato-10.jpg
 
建て替えで外壁を復元し、新たなスポットとなればかなり魅力的な場所になるのではないかと思います。
中身としては集客性のある自然史や歴史博物館などが想定されますが、もちろんそれ自体の必要性なども十分議論していかなくてはなりません。
平和公園や本通りなど観光客が立ち寄りそうな場所から少し離れたところにあるのが広大跡地です。
周りにそれほどのスポットもありません。
旧1号館はどのような活用法が取られるにしろ実際に生まれ変わるのは、残念ながらまだまだ掛かりそうですね。。
 
それこそ私が以前から主張しているように本通りでぶつ切りになっているアストラムを南へ延伸し広大跡地前に駅を建設することができれば、
開発の起爆剤ともなりえるのでしょうが、広島市が意欲を見せているのは西風新都線のみという状況でこちらも厳しいです。。
 
見守るしか無いですが、この広大跡地の開発によって賑わいを取り戻したいですね。
 
 
【広島市】:広島大学本部跡地の有効活用の促進について

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7 件のコメント

  1. タミー 返信

    レポートお疲れ様です。
     
    荒れ果てた姿は、年月を感じますね。
     
    以前、現役の広大生と一緒にお正月、サッカーの天皇杯を見ていた時に広大の準優勝の話になり大変驚いた様子でしたが、第2回の大会で広大の前身の広島高等師範が準優勝していると話すと「なん~だ!」との反応でした。
    千田に近い国泰寺高校の前身、広島一中のOBチームである鯉城クラブ・鯉城蹴球団で連覇したのが大会初の連覇チームあること、全国高校サッカー選手権大会(旧制中学を含む)でその国泰寺高校3回、広大付属高校2回、同じく千田にある修道高校2回の全国優勝した話になると流石に信じられないと言った様子でした。
    広島の学生スポーツと言えばなんといってもこの千田御三家を中心とした旧制中学から続く高校サッカーでしたが、今はもうこの広大跡地同様に寂れてしまいましたね。本当に寂しい限りです。
     
    以前にも書きましたが、ここに県立大学を持ってきて州立大学の核として、県立からの流れで広島一中→国泰寺高校→州立大学とし、広島大学・広島修道大学とで新千田御三家で学術にスポーツに切磋琢磨出来るようになればなあ!
    なんて勝手に妄想しています。
     
    レポート頑張って下さい。

  2. のーてんき 返信

    管理人様、いつもいろんな情報の更新ありがとうございます。
    旧理学部棟については、中に入ったことがありますが、
    中もしっかりとした造りで、風格があっていい建物だったんだなとは感じました。
    と、同時に、いかんせん中も状態が悪すぎるので、再利用には相当苦労するだろうなと感じました。
     
    広島市中心部から被曝建物が少なくなってきているのもありますが、
    戦後70年ちかくたったわけですし、日本の気候では建物の管理は難しいです。
    今後は、保存状態がよいものや現在も利用されているものをうまく活用して、
    残すもの、残さないもののメリハリをつけて対応していくしかないと思います。
     
    旧理学部棟を再利用するにしても、外装もやりなおしになるでしょうから、
    この段階で、当時の風貌とは変わってくるでしょう。
    そこまでして残さないといけない価値があるのか?ということになると、
    個人的には価値は無いと思います。
     
    それより、今後100年たっても、広島のシンボルでありつづける
    未来志向の新しい建物も必要かと思います。

  3. のーてんき 返信

    あと、現在の土壌汚染に関する法律では、土壌汚染の原因が見つかった場合、
    「現在の土地所有者」がその対策をする必要がありますので、
    規模の大きな土地を売買するときは、土壌汚染対策法で調査の義務化がうたわれている
    「有害物質使用特定施設に係る、工場または事業場土壌汚染」以外でも、
    事前に土壌汚染調査が行われることが多いですし、
    何か見つかった場合は、対策をしたうえで売却ということになります。
     
    前回、広大跡地が民間に売却されたときは、
    広大側が、入札の契約金額に対し、土壌汚染対策にかかる費用分は
    契約金額から減額することになっていたはずですから、
    今回の土地も同じようになるんじゃないでしょうか?
    マンション建設時、もとの土をマサ土に置き換えるような工事をしていましたし
     
    これについては、あまり心配することではないと思いますがねぇ・・・

  4. なにわ金融道 返信

    広島駅周辺、開発に弾み 北口で国有地入札、イケア応札検討
    2013/6/1 12:00 情報元 日本経済新聞 電子版だそうです。

  5. げn 返信

    横浜の赤レンガ倉庫のような建物の再利用方法はいかがなものでしょうか?

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