二葉の里、1~3街区全てで予定落札価格を上回る。

こちらの記事に追記しました。
駅前大橋線、高架乗り入れの総事業費135億円の内訳は (追記あり)
 
 
さて、昨日の二葉の里地区1~3街区の一般競争入札で2街区をイケアが落札したことによって盛り上がりを見せた広島の街ですが、追加の情報もありますので一度まとめておきます。
【中国新聞】:二葉の里にイケアなど進出 (以下転載)

 JR広島駅北口の二葉の里(広島市東区)の再開発地区で、中国財務局が所有する国有地3物件の売却先が20日、スウェーデン発祥の家具量販大手イケア(IKEA)グループの日本法人など3社に決まった。5街区からなる土地区画整理事業区域のうち、1、2、3街区の全容が固まり、広島都市圏の「陸の玄関口」の新たな姿が見えてきた。
 
 20日にあった1~3街区の3物件(計2・8ヘクタール)の一般競争入札には、合わせて7企業・団体が参加した。
 
 イケア・ジャパン(千葉県船橋市)が2街区の1・88ヘクタールを47億550万円で落札。1街区の0・43ヘクタールは不動産業の日本アイコム(広島市中区)が15億8750万円、3街区の0・49ヘクタールは広島県歯科医師会(同)が9億3千万円で落札した。いずれも予定価格を上回った。
 
 イケア・ジャパンは落札を受けて20日、中四国地方で初の出店を発表した。開業時期などは未定で、全国9店舗目となる。同じ2街区では地場流通大手のイズミ(南区)が本社を建設中で、1階にスーパーを計画する。

(ここまで) ちなみにこの記事は本日紙面の1面を大きく飾っておりました。
 
こちらも。
【中国新聞】:イケア出店、再開発呼び水に
 
【日本経済新聞】:広島駅北口にイケア 二葉の里の国有地、2015年以降に開業  (以下転載)

 JR広島駅北口の再開発地区「二葉の里地区」の中心にある国有地の一般競争入札が20日実施され、世界的な家具専門店のイケア(スウェーデン)の進出が決まった。そのほか地元マンション開発会社と広島県歯科医師会も落札。若者を中心に人気の高い小売店の出店を機に駅周辺の集客力が高まり広島市中心部の再開発に弾みが付くほか、地元経済の活性化にもつながりそうだ。
 
 中国地域で最大の国有地売却案件だった二葉の里地区の入札は、広島駅周辺の活性化を左右する再開発事業の目玉として落札者に注目が集まっていた。今回の入札では1街区4300平方メートルをマンション開発の日本アイコム(広島市)が、2街区の約1万9000平方メートルをイケアの日本法人が、3街区の4900平方メートルを広島県歯科医師会が落札した。
 
 イケアは中四国に初出店。開業は2015年以降になる見通しだ。同社は家具と雑貨で約9000アイテムをそろえる。日本では千葉県や兵庫県などで6店を展開し、計画中を含めると広島は9カ所目になる。
 
 顧客の趣味や嗜好、利用場面に応じて自社の家具や雑貨を組み合わせた部屋を再現する、提案型の売り場が特徴。デザインも幅広く用意し、個性的な部屋を作りたい若者を中心に人気を集めている。昨年4月に福岡県内に開業した九州初の店舗は開業5カ月で150万人以上を集めた。
 
 世界的な大型専門店の進出に「競合は考えにくい。駅周辺の活性化につながり歓迎だ」(地元百貨店)との声が上がる。自治体関係者は「鉄道で広島県外からも誘客できたら」と期待する。
 
 日本アイコムは十数階建て、百数十戸の分譲マンションを開発する方針。中国財務局や広島市などが定めるガイドラインに沿って計画を詰め、早ければ来春にも着工・分譲開始を目指す。「交通の便が良く需要が見込める。地元企業として開発に参加したかった」(同社)という。1街区には県警広島東署の移転が決まっており、治安上の安心感も訴える。
 
 県歯科医師会は現在広島市中区にある会館を移す方針とみられる。
 
 中国財務局の高山昇管財部長は今回の落札について「それぞれ住宅、商業施設、医療関連という計画に沿った開発が期待できる」と話した。

(ここまで)
 
 
日本アイコムが取得した1街区、イケア・ジャパンが取得した2街区、県歯科医師会が取得した3街区全てで
落札予定価格を上回っていたようですね。
イズミが取得した夢島博跡地と違い、国有地なので広島市の財布が潤うわけではありませんが
それだけ事業者の関心が高く出店場所として注目の場所だったということで嬉しいです。
 
そして日経新聞の方によると1街区を落札した日本アイコムは、
“十数階建て、百数十戸の分譲マンションを開発する方針”であるとのこと。
やはり近頃多くなっている19階クラスのマンションが想定されるのでしょうかね。
「百数十戸」という多さが気になります。
1街区の容積率は450%のはずなので、結構幅の広いマンションになる可能性もありますね。
来春にも着工予定という時期も記事には出てきています。
意外と早いですね。
 
3街区に関してはやはり落札者に県歯科医師会の名前しか出てこず、以前報道された県薬剤師会の移転は少なくとも二葉の里地区には無いようですね。
今後新たな情報が目に止まればまた紹介します。
訂正:紙面の方の記事によると“県歯科医師会は、県薬剤師会と共同で中区富士見町にある両会館を移転する方針”でした。失礼致しました。)
 
新聞記事で地元百貨店の声なども紹介されていますが基本的には歓迎するコメントで、個人的にホッとしました。
今回の売却で1~3街区内全ての事業者が決定しました。
2街区には九州で5ヶ月で150万人を集めたイケアが進出ということで、駅周辺の賑わいにとって非常に明るいニュースです。
今後気になるのはやはり来年度売却される4,5街区です。
 
201303futabanosato-1.jpg
 
5街区の支社ビルを建て替える話が持ち上がっていますが、意外とスムーズに行くのではないかという気さえ湧いて来ました。
書くのは3回目になりますが、こんな建物も夢ではありません。
低層階に商業施設と多目的大規模コンベンション機能、
中層~高層階にオフィス機能、
最上階に一般の人も利用できる展望台

 
広島駅と周辺の再開発は、広島に欠けていたものを整える最大のチャンスですね。
 
 
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:二葉の里土地区画整理事業
↑最新情報に更新しました。
 
 
こちらは再開発マップです。
 

より大きな地図で 広島再開発一覧マップ を表示
 
二葉の里地区をそれぞれの街区ごとに細分化して詳しくしました。


 

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