広島でも来春から交通各社が運賃値上げ

来年4月に引き上げられる消費税に合わせ、JR各社の他、県内を走る交通各社も値上げを発表しました。
2014年4月1日以降はJR西日本、広島電鉄(市内線)、アストラムラインの3社とも初乗り料金は10円上がることになります。

【中国新聞】:広電、市内線10円値上げ
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(2013年12月14日付 中国新聞朝刊紙面より)

【西日本旅客鉄道】:消費税率引き上げに伴う運賃・料金改定について

【広島電鉄】:消費税率引上げに伴う電車運賃の申請について(PDF)

【広島高速交通】:消費税率引き上げに伴う上限運賃改定の認可申請について

JR東日本ではICカード利用者に限り1円刻みの値上げを導入しましたが、それ以外の全国の会社はICカードの利用率が比較的高くないこと、システムが煩雑になることを理由に見送られました。

広島電鉄では市内線は一律に10円の値上げで160円(白島線は110円)になりますが、
区間運賃の宮島線の料金は据え置かれました。
また、市内線と宮島線の直通運賃はこれまでより10円安くなります。
宮島口→市内で260円(現行270円)、商工センター入口→市内で190円(200円)など。

単一路線のアストラムラインでは初乗りからすべての区間まで一様に10円の値上げとなります。

広電もアストラムもICカードPASPY(パスピー)を利用した場合はこれまでと同じく1割引き(1円単位は切り上げ)が適用されます。

パスピーによる1割引きがあるとはいえ、利用回数が多いとこの10円は大きく感じそうです。
国の指針により値上げによる全収入増分は今回の増税分以下、つまり3%以下でなければならないと決められています。
通常利用の値上げ分ではその3%を上回りますが、定期の値上げ幅を抑えることで各社対応しているようです。
広電の場合だと、定期外の利用による増収は3.243%上がりますが定期だと0.266%。
不公平感も感じてしまいそうですが、1円刻みが導入できないのでやむを得ません。

広島電鉄はさらに、新車導入計画にも触れて「必要に応じて値上げを検討していく」と話しています。
椋田社長就任で、”全線で20~30円値上げ案“や、”市内線宮島線の運賃170~180円均一化案“は一度白紙に戻されましたが、
今回申請した料金を見ると、均一化に近づいたのかなと思えなくもありません。今後どうなるのでしょうか。

個人的には他都市から譲渡されたような老朽化車両を置き換えるための値上げはやむを得ないと思っています。
均一化も運行の速達化のためなら賛成です。
幸い広島ではICカードの利用率は高いです。割引がありますからね。
このICカードを上手く活用して、全線均一運賃でも柔軟な割引ができたらいいのですが…。

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