賛成?反対?路面電車の軌道緑化に市が1500万円。

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昨年から今年の3月にかけて、広島電鉄『原爆ドーム前』電停とその付近の軌道を芝生化する工事が行われました。
その整備費用として電停部分約40mを広島市が1545万円をかけて整備したことについてアンケートを行ったところ、
賛成は25%の一方、反対は52%という結果になったことを中国新聞が伝えています。
 
【中国新聞】:路面電車の軌道緑化に52%反対
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(2013年12月16日中国新聞ホームページより)
 
 
記事の趣旨をまとめると
・軌道緑化に対して菓子博来場者にアンケートを実施
 
・景観の魅力アップやヒートアイランド抑制に効果的とされる軌道緑化に対して81%の人が賛成。(反対12%、分からない7%)
 
・約90m(電停両側含む)の整備に2675万円かかっていることを告げ、改めて意見を聞くと賛成は25%、反対は52%であった。(分からない23%)
 
 
2675万円が市と広電の負担を合わせた額であることを教えているのかいないのかがはっきりしませんが、これは興味深い結果ですね。
 
 
私個人的にはもちろん緑化すること自体には賛成です。鹿児島市電や海外のトラムのようになれば素晴らしい景観になるでしょうし、振動や騒音も抑えられます。
(レールを樹脂で固定し振動を吸収するインファンド工法はここでは採用されていませんが、通常の石畳やコンクリよりは低減されているように感じます。)
 
しかし、以前も書いたことですがこれは後回しでいいんではないでしょうか?ということ。
景観というならクモの巣のように張り巡らされた電線を何とかしないといけませんし、
路面電車本来の役割である輸送力と速達生の向上を最優先で改善していただきたいです。
 
以前から書いている電柱のセンターポール化・サイドポール化や、センターリザベーション、サイドリザベーションですね。
ただそれらは軌道緑化とは比べ物にならないほどの整備費が掛かるのも現実ですから今すぐにというのも難しいです。
 
2020年には東京オリンピック・パラリンピックも開催されます。
おおまかにそのころを目処にして中心部の路面電車が抱える課題を解決していければいいのですがね。
 
 
 
以前の記事です。
原爆ドーム前の軌道、菓子博へ向け青々と
旧球場前の軌道緑化が完了!


 

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