広島駅北口改良工事 2016.09(Vol.41 構内編) 新階段供用開始!

広島駅の北口では、建設中の自由通路に直結するペデストリアンデッキと新幹線ビルの増築、広場機能の再配置を行う工事が行われています。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅北口広場

前回8月の状況です。

広島駅の北口では、建設中の自由通路に直結するペデストリアンデッキと新幹線ビルの増築、広場機能の再配置を行う工事が行われています。 【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータ

Twitterでお知らせしたのみで、ブログではお伝えできていませんでしたが、
9月24日、北口の1階と2階を繋ぐ階段の切り替えが行われました。

あまりに大きな変化で一つの記事では収まりそうになかったので、
今回は駅舎の「構内編」と「構外編」に分割して紹介します。

簡単に今回の切り替えの概念図を。

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(広島市に提出された出店計画書・平面図をもとに作成)

黒い点線で囲っている従来使用していた階段が廃止され、赤で囲った新階段に切り替わります。
従来の階段は新幹線の開通と同時に建設されたものと思われ、東西方向に設けられていました。
新階段は、現在建設が進められている南北自由通路の一部として、スムーズに人々が利用できるよう、
これまでより90度向きを変え、北に向いて降りていくような構造になります。
紫の一点鎖線は、今回の切り替えで利用可能になった範囲を、記憶と想像を頼りに描いたものです。。

こちらも建設中の北口ペデストリアンデッキから駅舎に向けて足を進めていきます。

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階段に導くよう、かなり奥行きが広がっています。
概ねですが、3枚目の画像のサインボードから奥が新たに利用できるようになった範囲です。
左手のグリーンのフェンスが旧階段です。一昨日まではこの柵は右奥の新しいエリアの前に設置されていました。
前回の更新から変化しすぎて、同じ場所を撮影しているのですが全く違う様相になっていると思います。
切り替え前日にも少しだけ取材をしましたので、改めて記事にしたいと思います。

 

新幹線と在来線改札口の方向からはこのような光景。

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柱の美装化も行われています。
ここから1階に降りるには、これまでまっすぐ進んで階段を降りていました。
今後は右に折れてUターンするように階段を降りることになります。

新たに開放されたエリアに進み、旧階段の方向を。

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エレベーターはガラスカーテンウォールの完全シースルー仕様になりました。カッコいい。
ここだけでも広々としています。
2枚目左手はシャッターが閉まっています。現在は在来線の仮設の券売機などがありますが、
自由通路完成時には開放されかなり広いコンコースになります。

新たな導線になったことで、案内サインも新しいものになりました。

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いかがでしょうか。
この改良工事で改札内やホーム上でも見られる形状ですが、分かりやすくて非常に美しいデザインですよね。
柱にはどう考えてもデジタルサイネージが設置されそうなスペースがありますが、
改良工事中の今のところは案内表示が貼り付けられています。
柱のライトアップは1階とは異なるデザインで美しい!ここにも「折」のデザインが見られます。

エレベーターの前から階段の方に向けて進みます。

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ここは自由通路の一部で、北の終点付近にあたる部分になります。
仮囲いの向こう側では大屋根を持った自由通路の建設が進められています。
幅15mの自由通路から逆ハの字で北口コンコースに接続するようになっており、
この通りトンデモナイ広さを持っています。
黒いスリットの入った天井が端から端まで貫かれているのは圧巻です。

ただ、現時点では北側の改札からこちら側へ進みUターンして階段・エスカレーターを降りる事になり、
階段を上がっていくる利用客と交錯しかねない状況になっています。
こればかりは改札口が完成時の線路上空に移動しないと解決しないので、
自由通路の完成を待つしかありません。

階段の上部はまだシャッターが降りています。
完成時は店舗になる部分です。

階段を降りていきます。

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もう美しすぎて言葉がありません。
面発光の照明に設けられた「折」の意匠。これはもう広島駅のアイデンティティーですね。

階段を降りた正面突き当りには先程2階で見ていた旧階段が残されています。
現時点ではこれがかなり人々の導線を妨げています。
階段を降りた左右両端と、1枚目の画像のように左側に抜ける迂回路も用意されていますが、
通勤・通学時間帯はかなり狭く感じそうです。

旧階段が解体されれば広いコンコースになるので、それまでは仕方ありません。

北口1階在来線改札口付近から、2階への階段の方を望みます。

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このあたりからの見た目も桁違いに高級感が増しましたね。
左奥に見えている仮囲いが旧階段です。

旧階段。
1階在来線改札側(西側)から撮影したもの。

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仮設のみどりの窓口側(東側)から撮影したもの。

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階段に加え、階段のすぐ隣を通っていた仮通路も閉鎖されました。
みどりの窓口の北側に、東側のトイレやフィットネスクラブに通じる通路が出現しています。
みどりの窓口南側の通路もそろそろ閉鎖される時期でしょうか。
この辺りは完成時はすべて店舗となるエリアなので、内装には全く手が付けられていません。
階段の反対側とはまるで雰囲気が違います。

ここから北口広場に抜けられる出入口が使用可能になりました。

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元々あった位置に出入口が復活したという方が正しいですね。
広場側から見ると2枚めの画像の位置。
すべて店舗になる場所なので、完成時にはコンコースとしては使用されません。

ここまで24日に共用を開始した新通路と階段の状況をお伝えしました。
広島駅に関連するものでは、今年度の中でもペデストリアンデッキの開通に並ぶような大きな導線の変化になるのではないでしょうか。
目まぐるしい速さで生まれ変わる広島駅。今回も驚かされました。

次回は構外のペデストリアンデッキなどの状況を紹介します。

【Flickr】:2016/09 広島駅北口改良工事 構内編

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