平和大橋 歩行者専用橋新設工事 2018.10 橋桁つながる

平和大通りの一部で平和公園と鯉城通りの通る大手町とを結ぶ「平和大橋」では、
歩道の狭さを解消するため、橋の上流側に歩行者専用橋を新設する工事が行われています。
専用橋は幅5.7mで、イサム・ノグチ氏がデザインした現在の橋の欄干を共有する形で整備されており、
2018年度の完成を予定しています。

このプロジェクトを記事にするのはかなり久しぶりになります。前回紹介したのは2014年12月でした。

幅員の狭さを解消するため橋の本体とは別に歩道橋の新設が予定されている「平和大橋」に関して、 広島市は着工した橋の上流側のデザイン案を公表しました。 【中国新聞】:平和大橋 

【広島県】:平和大橋(へいわおおはし)

よく通行はする場所なのですが、約4年ぶりに写真に収めてきました。

平和大橋東詰交差点から、平和大橋と平和記念資料館方面です。

 

歩行者専用橋は上の画像では、向かって右側の上流方に現在の橋と平行に設けられます。


完成イメージ(広島市)

 

こちらが現在の状況です。

工事はかなり進みました。上部工に入っており、既に橋桁が両護岸まで繋がっています。

 

少し上流側から。

 

水面に映る影を見ても、完全に一体化していることがお分かりいただけると思います。
ちなみに新設された橋脚は中央の1基のみで、既存の橋脚に付け足されるような形になりました。

余談ですが、1枚目の画像の背後右側に映るのは住友不動産の「シティハウス平和公園リバーサイドレジデンス」
広島駅前の「シティタワー広島」に続き完成させた住友不動産の分譲マンションです。
バルコニーの延長を抑え、全面ガラス(ダイナミックパノラマウィンドウ)が多用されているデザインです。こんなマンションに住みたい…

 

歩道上から。

この欄干を境に、左側は車道になります。

 

西岸から。

イサム・ノグチ氏がデザインした欄干です。
半円のモニュメントは、太陽をイメージしています。

 

歩道の幅員が広くなれば、今より開放感が増し、歩くのが気持ちよさそうです。

 

 

こちらは反対の下流側。

本来は、平和大橋の両側に歩行者専用橋が新設される予定でしたが、
コンペのやり直し等があり今のところ、下流側の整備計画はほとんど動いていないと思われます。

ということで構造的にはまだ融通が利きます。
相生通りにおける路面電車の運行密度緩和による定時運行性の向上のためには、平和大通り線の整備が必要と考えます。

 

さて、その平和大橋から東へ数十メートル、白神社交差点の手前の状況です。

 

そこそこ時間がたっているかもしれませんが、バス停の上屋が新しくなり、歩道も少しリニューアルされていますね。

 

平和大通りは八丁堀や本通りといった繁華街と平和公園を繋ぐ経路であり、繁華街のホテルに宿泊した観光客が平和公園に向けて行き来するルートにもあたります。外国人の姿もかなり多かったです。

歩いて楽しい都市を作ることが市街地の活性化や競争力の強化につながるはずなので、今後もデルタの中の積極的な歩行空間整備を進めてほしいです。

平和大橋の歩行者専用橋は、2019年3月までに完成する予定です。

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