広島市中区千田町の旧広島大学本部跡地では、「ひろしまの『知の拠点』再生プロジェクト」として
三菱地所レジデンス他、10の企業グループによる再開発プロジェクトが行われています。
プロジェクトの全体名は「hitoto広島」と名付けられ、2017年10月8日には街開きが行われました。
敷地内ではすでにカーディーラーや学生・留学生向け賃貸住宅などが完成しており、
現在は、残る「hitoto広島 The Tower」の建設が行われています。
2020年4月の竣工を目指す、高さ178.08m、地上53階、免震構造の分譲マンションです。
【公式】:hitoto広島 The Tower|広島大学本部跡地に誕生するタワーマンション
前回の状況です。
更新頻度が低く申し訳ありません。
そのお詫びではないですが、少し離れたところまで歩いてきました。
駅前通りを吉島方面に進み、元安川に架かる南大橋を渡った中区羽衣町から。
最近広島市内のデルタを仕事やプライベートで移動している際にとても感じること、
それはこの「hitoto広島The Tower」がとにかく目立つようになったことです。
1km弱離れたこの場所からも、その高さ・巨大さがはっきり分かるようになりました。
赤十字・原爆病院前から。
トータテの「広島ガーデンガーデン」ノースタワー・サウスタワーと並んだ、トリプルタワーは流石に迫力あります。
後ほど紹介しますが、すでにトータテの2棟よりも高くなっています。
電車通りに面した、西側のアプローチから。
国道2号線側に周ってきました。東千田公園越しの「hitoto 広島 The Tower」です。
【hitoto 広島 The Tower】
最高高さ178.08m(軒の高さ:177.48m)、地上53階
鉄筋コンクリート造、基礎免震構造
敷地面積:19,869.35平方メートル
建築面積:5,870.72平方メートル
延床面積:79,305.39平方メートル
着工:2017年4月1日
完了予定:2020年8月31日
すでにメチャメチャ高いです。
目測ですが、44階フロアまで到達していました。
階数では「アーバンビューグランドタワー」(43階)を抜いており、高さもそれと同等程度に到達したと思われます。
タワーは53階建てですから、まだあと10階分高くなることになります。
150m位を超えてくるとスケール感が分からなくなってくるほど高いと感じます。
低層部は既にネットが外され、外観が見えるようになっています。
タワーの東側には3層の自走式駐車場がほぼ完成しているのも確認できます。
「hitoto 広島 The Tower」は2020年4月の竣工予定です。
さて、そんな「Hitoto 広島 The Tower」のそばに佇むのが、広島大学だった「旧理学部1号館」の建物。
先日報道された通り、この施設の活用方法について
広島大学と広島市立大学が、それぞれの平和研究部門を移転させることが明らかになりました。
【中国新聞】:広島大・市立大が平和部門移転へ
旧理学部1号館は1931年に完成した鉄筋コンクリート造3階建ての施設で、
原爆の熱と爆風に耐えた被爆建物です。
国立大学だった流れから国の機関が所有していましたが、2013年に広島市に無償譲渡され活用方法の議論が続けられてきました。
2017年、保存費用との折り合いで、E字型の建物の前面のみを残したI字型を保存する基本方針が公表され、
今回、その施設の具体的な中身について明らかにされた形です。
当初は「知の拠点」として市から大々的に活用方法のコンペがなされましたが、
その後の経済情勢などから、今の「交流、住居、福祉、カーディーラー」施設を核とする「hitoto広島」計画が実行に移されています。
そうした中で、僅かではありますが「研究機関」を、被爆建物を活用する形で誘致できたのは、
ベターな現実案として受け入れるべきだと思います。
広島大と広島市立大の平和研究部門を旧理学部1号館に移転させ活用する方針について、
広島市都市機能調整部は、具体的な開業年次はまだ決めず、どれだけ床面積が必要なのかなどの整備案を練り、”本年度内には計画をまとめたい”としています。