祝竣工!広島大学跡地再開発 『hitoto広島 The Tower』 2020.05(Vol.18)

新型コロナウイルスの新規感染者数はひとまず落ち着きを見せるようになりました。
緊急事態宣言の解除、及び休日を含む外出自粛要請の解除に伴い、
当ブログでは三密を避け、「新しい生活様式」に沿った最小限の取材を再開します。

 

旧広島大学本部跡地(中区千田町)の再開発プロジェクト「hitoto広島」の中で、
ランドマークとなる超高層免震タワーマンション「hitoto広島 The Tower」が2020年4月に竣工しました!
広島を含む中四国地方では2番目となる、高さ178.08m、地上53階で、
一棟で665戸を供給する免震構造の分譲マンション
です。

【公式】:hitoto広島 The Tower|広島大学本部跡地に誕生するタワーマンション

大学跡地の「知の拠点」再整備として「hitoto広島」にはこれまでに若者向け交流施設、自動車ディーラー、病院、スポーツクラブなど複数の施設が整備されてきました。
この「hitoto 広島 The Tower」の完成をもって、すべての施設が整ったことになります。

 

前回の状況です。

広島市中区千田町の旧広島大学本部跡地では、「ひろしまの『知の拠点』再生プロジェクト」として 三菱地所レジデンス他、10の企業グループによる再開発プロジェクトが行われています。

 

市内のどこからでも見えるランドマーク

デルタの南部に立つ約180mのタワーなので、
広島市内のあらゆるところから確認できる存在となりました。

敷地内だけでなく、離れたところから近づきつつ、その姿を紹介していこうと思います。

国道2号、舟入地区から。

 

西広島バイパスの舟入出口を走っていると、ちょうどこの写真の様に正面にタワー群が見えてくるんですよね。

 

国道2号の新住吉橋から一本下流側に架かる「住吉橋」。

味のある橋梁とのコラボです。「都市」らしいです。

 

住吉橋を渡り、住吉町をそのまま南下。
駅前通りの一部である「南大橋」までやってきました。

1年前、6月にも同じ南大橋まで訪れています。
その頃は44階を構築中でした。

広島市中区千田町の旧広島大学本部跡地では、「ひろしまの『知の拠点』再生プロジェクト」として 三菱地所レジデンス他、10の企業グループによる再開発プロジェクトが行われています。

 

橋を渡り、駅前通りを進みます。左手は広島赤十字・原爆病院ですね。

 

遠近感がおかしくなるくらいの高さですね。
このくらいの距離から見たときの、各階が積み重なった積層の感じがたまりません。

 

さらに近づくと日赤病院の前、電車通りとの交差点からこのような景色を目にすることができます。

トータテ「ガーデンガーデン」とのトリプルタワーです。
高さは左から100.2m、74.25m、178.08mです。

 

西から近づいて現地に到達してしまったので、こちらは東側から。

比治山の富士見展望台からです。
手前味噌ですが、広島は川と山が近くにあって本当に綺麗ですね。

 

公開空地も完成!見上げると大迫力のタワー

さて、旧広島大学本部跡地の中に入っていきます。

 

西側の門から入り、東千田公園の中央部からタワーを見た様子です。
以前までは工事のため、高い囲いで仕切られていましたが、撤去され敷地が見えるようになりました。

 

住民の共用コミュニティプラザやタワーエントランスに至る公開空地。

おおおお!なんという豊かな空間でしょう!
これは凄いですね。子供を持ってこういうところで暮らせたらな…と憧れます。

 

共用施設の「コミュニティプラザ」

 

【公式】:コミュニティプラザ

パーティーが開ける共同キッチンやキッズスペース、音楽スタジオなども備えます。
こうした施設をタワー内に内包するのではなく、敷地の中に専用の建物を作って緑を愛でながら楽しめるのがこのプロジェクトの強みですよね。

 

オブジェ。

何を表しているんでしょう?

 

まだ閉鎖されていますので、通路部分を進んでみます。

何度見てもこの開放的な空間は凄いですね。
広島駅前の2棟の超高層は、駅前の複合再開発ということで、商業棟が付帯したりペデストリアンデッキに囲まれていたりしますが、
こう広々とした土地にタワー単体が建つ姿が本当に新鮮です。

 

エントランス部。

 

この建物は基礎免震構造を採用しているので、地震の際には建物ごと独立してゆっくり動いて揺れを吸収します。
その揺れの干渉を防ぐ部分は水路になっているのも非常に洒落ていますね。

 

見上げるとこの圧倒的な高さ。

 

南側から。

千田小学校などがある街区とのアクセス導線になっています。

 

南側の居住者エントランス。

左右に並ぶ樹木は、旧広島大学時代からそのままの位置に継承された「アメリカフウ」です。
左手には散歩もできる「サウスガーデン」が整備されており、緑豊かです。

 

国道2号側から。

どこから見ても圧倒的な高さのタワーマンション。
それでいて都心に立つ建物としては右に出る者はいないほど豊かな緑に囲まれたロケーションの素晴らしいタワマンが完成しました。

この「hitoto 広島 The Tower」の完成によって、「hitoto」プロジェクト、古くは「知の拠点」再生計画と称された旧広島大学本部跡地の再開発に一つの区切りが付きました。
途中時代の荒波に流され「知の拠点」とまでは呼べるか微妙なところに落ち着きましたが、
都心に人々が集まり交流する呼び水にはなるのではないかと、
公園で遊ぶ子どもたちを見ながら思うところです。

被爆建物の旧理学部1号館は、減築して保存される事になりましたし、
今後も人が交流し、大学があったことは忘れないようなエリアになっていくことに期待したいです。

夜の演出もひと味違う!

最後に、日が沈んでから近くで撮影したものです。
御幸橋から。

 

タワーの最上部の軒のところが、このようにライトアップされます!
これはカッコいい!
ここまではっきりライトアップをしてくれるタワーは、今までの広島にはあまりなかったですね。

 

全周を光らせるだけでなく、四隅のみを点灯させるバージョンもあるとのことで、
チャンスが有れば写真に収めたいです。

 

ということで、「hitoto 広島」の全ての施設が完成しました。
18回に渡った定期更新もこの記事が最終回になります。

タワーは8月からオーナーの方々の入居が始まります。
その時点から”人様のお家”になるので、近くからの詳細な写真を撮影するのもこれがほぼ最後になります。

お疲れさまでした。

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