ゆめタウン祇園が建て替え 2020.11 『新しい業態』で2022年以降開業へ

地場の流通大手イズミは、広島市安佐南区祇園にある「ゆめタウン祇園」の建て替えを行うことを明らかにしました。
1973年3月に「いづみ祇園店」として開業後47年経ち、老朽化に対応するため建て替えを行うようです。

現在4階建ての店舗のうち、衣料品などを扱う3・4階が1月31日に閉店、
食品売り場やドラッグストアのある1・2階についてはその後もしばらく営業は続けるようですが、
仮店舗での営業を経て、2022年以降に新店舗が開業する予定とのことです。

 

 

【株式会社イズミ】:「ゆめタウン祇園」建て替えに伴う売りつくしセール開催のお知らせ(PDF)

【広島経済新聞】:広島市郊外の「ゆめタウン祇園」が建て替えへ 新店舗は2022年以降に開業

 

広島経済新聞に掲載されている関係者の声によると、建て替える新店舗は
「今までにない新業態の店舗に生まれ変わる予定」とのことです。

この報道があったので、本当に本当に久しぶりに祇園まで足を運んでみました。

 

かつての国道54号、現在は国道183号沿いに店を構えます。
イズミが初めてつくった郊外型ショッピングセンターです。
1973年に開業した当時は全国でも最大級の規模でした。

現在の「ゆめタウン」だけでなく、他社の郊外大型ショッピングモールの原型と言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

敷地の北側には「シャトレーゼ」もあります。

 

私が小さい時は比較的この近くに住まいがあり、よく親に連れてきてもらっていました。
今回久しぶりに訪れて懐かしい気持ちになりました(笑)

もっと大きかった記憶があったのですが、それもそのはず。
敷地の南側にあった「リビング館」は2011年に閉館し売却され、現在は分譲マンションが建設されています。

この「ゆめタウン祇園」を取り巻く環境として大きな変化だったのが、マツダスタジアムと同じ2009年に「イオンモール祇園」が開業したことでしょう。
直線距離にして500mもありません。
すでに当時から古い構造だったことや、府中や緑井などに今風の大型SCが開業し厳しい競争下にあった中、祇園にイオンモールができたことでかなりお客を奪われてたものと思われます。
リビング館の閉館もその後の2011年ですしね。

 

今回久々に訪れてみて、寂れた光景を覚悟していたのですが、意外や意外。
食品スーパーなどは特に予想より遥かに多くのお客さんであふれていました。
イオンモール祇園は地域の住民からすると可部線や小川を挟んだ向こう側にあるので、
距離以上に行くのが面倒という事情があるのでしょうね。

そうなると、建て替えるお店は食品スーパー主体で、
生活利便施設や衣料品、飲食店、クリニックが集まった「フォレオ」のような形態はそこそこにウケが良いのではないでしょうか。

「今までにない新業態の店舗に」とのことですから、注目しておきたいですね。

guest
7 Comments
古い順
新しい順 高評価順
Inline Feedbacks
View all comments