2020年 広島都心『本通』界隈で出店・閉店したお店

2020年がもうすぐ終わります。
ちょうど一年前の今頃、2020年の展望を考えていた頃は、
広島駅南口の開発着手を控え、都心エリアが「特定」都市再生緊急整備地域の指定に向けた動きがあるなど比較的明るく前向きな1年になるのではないかと思っていました。

ところがご存知の通り新型コロナウイルスの感染拡大で外出が制限され、
観光業、外食産業、小売などあらゆる分野が大きな打撃を受け、苦しい1年になりました。

広島の商業の中心「本通り」でも大小様々な影響があったものの、
新たにオープンしたお店もいくつかありました。

全てをご紹介することは出来ませんが、11月に本通りを歩きながら撮ってきた画像とともにご紹介します。

 

 

フタバ図書GIGA本通り店(建て替えのため閉店)

 

 

本通りのフタバ図書跡、取り壊し商業ビルを建設へ

一つ前の記事でもご紹介した内容です。
8月30日に、それまで営業していた「フタバ図書」が閉店しました。

それからしばらく内装の撤去作業などが行われていたのですが、先月あたりから解体工事に着手
その後、商業ビルに建て替えられることが報じられました。

来年春頃には解体も完了すると思われます。
コロナ禍の今、どのようなビルの姿を思い描いているのか、来年は注目したいです。

 

広島アンデルセン(開業

 

祝開業!広島アンデルセン建て替え工事 2020.08(Vol.12) 現地で4年ぶりに賑わい

こちらもこのブログで何度も取材してきたお店です。
コロナの影響で2階以上のレストランやパーティールームの開業が遅れましたが、
その後、無事開業しました。

【公式】:広島アンデルセン

 

アディダスブランドコアストア広島(閉店)

 

 

上記の「広島アンデルセン」とは路地を挟んで向かい側に位置している本通ヒルズのテナント、
「アディダスブランドコアストア広島」が、9月22日に閉店しました。
2007年にオープンした中四国最大の直営店でした。
コロナによる影響はもちろんあったと思われますが、昨年開業した「ジ・アウトレット広島」の影響も少なからずあったという情報も耳にします。

こうした都心ならではのブランドストアが撤退するのは悲しいですし、都心への集客という意味でも非常に痛手です。

次に何が入るのかはまだ明らかになっていません。来年注目したいポイントの一つです。

【広島経済新聞】:広島・本通り商店街の「アディダス」が閉店 中四国エリア最大規模の直営店

 

 

ASOKO+3COINS広島本通店(開業

本通りから八丁堀のパルコに至る手前の建物に、5月にオープンしました。当初は3月にオープンさせる予定だったはずですが、こちらもコロナの影響で少し後ろ倒しとなっていました。

従来は古着店の「BLUE EARTH本通り店(ブルーアース)」が入居していましたが、今年1月に閉店し今に至ります。

雑貨店同士のコラボ店で、「ASOKO」は広島初進出、3コインズとのコラボ店は全国で2番目の出店でした。

 

ゴンチャ広島パルコ店(開業

薬局店だった広島パルコ本館の1階の一角に、9月25日にオープンしました。
台湾発のタピオカチェーンですね。

店先には一つだけテーブルが設置されていますが、これは新型コロナ感染拡大防止を目的とした国の緊急措置に基づくもの。店内の密を防ぐために道路上へのテラスが特別に認可されるようになっています。

 

個人的に好きな、このパルコ横の空間に一つ賑わいが加わります。

 

これ、コロナよりずっと前から思っていたのですが、
このスタバとパルコで挟まれたこの空間をオープンテラスにしたら開放的で都心らしい賑わいを感じられ、面白そうじゃありませんか?

スターバックス、パルコのエントランス付近では移動販売車もたまに見かけます。
そしてここにゴンチャも加わりました。

ここは自動車が通る空間ではないので比較的難易度は高くないのではないでしょうか。
こうしたオープンテラスで過ごす時間そのものが、「都心のステータス」になり魅力アップにつながっていけばなと思います。

 

ダイソー広島金座街店(開業

 

先程のパルコ本館からすぐ近く、金座街の入口に位置していた「廣文館 金座街本店」に代わり、
6月27日にオープンしました。

冒頭の紙屋町のフタバ図書と合わせ、”都心から書店が消えた問題”の片方ですね。
廣文館の閉店は残念でしたが、代わりに入ったダイソーも気合は入っており、企業ブランドを発信する新コンセプトのお店になっているようです。
海外でも広く展開しているダイソー。これまでとは異なる新しいCIが採用されています。

 

本通りではここ数年、ブランド衣類などを扱う店から、比較的単価の低いドラッグストア等への転換が相次いでいました。
都心利用客の購買力の低下、郊外SCへの流出などが危惧されているところへのコロナ打撃です。
閉店したお店について、比較的間髪入れずに新しいお店が入ったので、いきなりシャッター通りになることは回避出来たようにみえますが、
正直、今回取り上げたお店は各企業の2020年度の事業計画として2019年に練られていたものが大半ではないかと思います。

本当に厳しいのはこれから、2021年度です。

ワクチンの早期普及で、一日も早く賑わいのある日常が戻ることを願いたいです。

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