広島駅南口再整備・駅ビル建替工事 2021.01(Vol.22)動線再び変化!解体も大胆に

新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う広島県の方針を踏まえ、
取材のみの外出は行わず、他の必要な外出(通勤、買い物等)と組み合わせ
一度の外出で訪れる施設を最低限にする方針をとっております。

 

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

 

事業の概要と前回のおさらい

完成イメージ(広島市)

 

【広島駅南口ビル新築他工事】

高さ 97.9m
階数 地上20階・地下2階
用途 商業・ホテル・映画館・駐車場・駐輪場
ホテル客室数 428室
敷地面積 86,357.39平方メートル
建築面積 20,798.30平方メートル(新築部のみ)
48,308.65平方メートル(既存含む)
延床面積 129,637.98平方メートル(新築部のみ)
185,989.71平方メートル(既存含む)
店舗面積 約26,000平方メートル
(広島市:出店計画書の提出状況より)
着工予定 2021年2月1日
完了予定 2025年3月31日
開業予定 2025年春
基本設計・監修 ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・施工 広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組・広成建設株式会社)
全体事業費 約600億円

 

前回の状況です。

新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う広島県の方針を踏まえ、 取材のみの外出は行わず、他の必要な外出(通勤、買い物等)と組み合わせ 一度の外出で訪れる施設を最低限にする方針をとっ

 

 

マツダスタジアム方面への動線が大幅に変化!

以前ご紹介していたように、1月23日に、南口から東側のマツダスタジアム方面に至る歩行者通路が変更となりました。

(2020年12月撮影)

前回の更新時はこの案内の上の状態、南口タクシーのりばが閉鎖されたことを中止にご紹介しました。

今回の変化は下側の歩行者通路の変更です。

 

蔦屋家電の前から。

 

こうなりました!
あまり違和感が無いですが、かつてのタクシープールの方に向かって歩いていけるようになっているので、大きな変化です。

 

以前までの歩道は、23日をもって閉鎖され横断歩道も廃止されました。

 

 

ということで、ここに写っている南口広場内の東側一帯は完全に閉鎖されたことになります。
西側一帯(旧マイカーエリア)と同様ですね。
作業の自由度が増し、本体工事に向けて突き進むのみです。

 

切り替えられた横断歩道を渡り、新たな「仮通路」へ。

 

 

なんでしょう、この不思議な感覚は。
仮囲いが出来ているので、「タクシープールだった場所に立っている」という感じはあまりなく、
元からこのような通路だったと言われてもそこまで違和感はないかもしれません。マツダスタジアムへのメイン通路になり本来なら通行人が集中するので、西側一帯よりかなり広くスペースが取られていますね。

そしてこの仮囲い、いつの日か「ヒロシマコネクティングウォール」の一環で、メッセージラッピングが施されそうな予感。

なお、現時点でこの仮通路の蔦屋家電側から広電ののりばに直接出入りすることはできません。
せっかくなら既存のフェンスを取り払って、行き来できるようにした方が便利になると思います。

 

 

今度は南口中央付近から、新しい仮通路を。

地下広場の階段付近の植栽が撤去されています。

 

 

タクシープール全体に仮囲いが設けられ、路面電車のりばの方に回り込むような動線となります。進むにつれてどんどん狭くなっていくので、少し分かりにくいかもしれません。

この通路の存在に気づかず、スタジアム方面にどうやって行ったらいいか分からない状態となっているであろう夫婦を見かけました。
これは慣れるまで時間は掛かりそうですね。

 

交通案内所が移設され、1月16日から運用を開始しました。

 

これまで案内所があったスペースは、植栽とともに撤去され、ポッカリと穴が開いたような状態に。

 

 

西側一帯も動線変化予定、ビル解体も大胆に

まずはこちらのお知らせ。

 

24日(日)から、バスのりばが一部変更になりました。
1番と2番が使用されなくなったようです。ここを発着していた「えきマチループ」などは、画像奥の3番、4番のりばへ。
工事の影響なのは間違いないのでしょうが、ここだけ使用停止となりどのような変化があるのでしょうか。

 

西側に進みます。

 

若干ですが、ここも歩行者通路の変更が予定されていました。
1月30日(土)、画像右側の歩行者通路が通れなくなり、車道側に切り替えられるようです。

 

さて、旧東郵便局前から、広島駅を振り返りました。

 

 

衝撃的な光景ですね。かなり大胆に解体工事が進んでいます。
こればかりは一般の方も驚かれており、珍しく写真を取る人の姿も何人か見かけました。
皆それぞれに思い出のある場所だったはずです。

 

ビッグフロントひろしまから。

 

ここからも西側の解体の様子がはっきり分かります。
防音壁に覆われているビル本体も確実に高さが低くなってきており、ここからビルの天端が見える様になりましたね。
解体をまさに行っている重機の姿も確認できます。

 

ドラスティックな変化を迎え、改めて旧駅ビルへの感謝と新駅ビルへの期待を大きくした1日でした。

広島駅ビル「ASSE」は今年度の解体工事を経て、2021年2月に着工予定、
新駅ビルと駅前大橋線は2025年春の開業予定です。

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