広島高速5号線(東部線)建設工事 <中山地区> 2021.09

広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、
開通すれば、広島高速1号を介して広島駅と山陽自動車道が専用道路で繋がり
空港リムジンバスをはじめ、広域アクセスの利便性が大きく向上することが期待されています。

1.8kmがトンネル区間となっており、中山地区側から0.4kmは山岳トンネルでは一般的な「NATM工法」が用いられますが、
広島駅側から1.4kmはトンネル直上への住宅の地盤沈下防止のため、都市部などで採用される「シールド工法」が用いられます。

掘削中のシールドマシンが破損する事故があり、開通は2022年度となる見込みです。

 

前回の広島高速5号線レポートです。

広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、 開通すれば、広島高速1号を介して広島

 

 

芸備線の上と下で進む道路工事

【広島高速道路公社】:広島高速5号線及び関連道路路線図

令和3年度 高速5号線 工事進捗状況

 

中山小学校前の横断歩道橋から。

 

高速道路の本題に入る前に、中山地区で同時に施工が進められている都市計画道路「中山中央線」の状況を。
整地が進み、徐々に切り替え後の新しい道路用地が見えてきました。

 

中山小学校側に右カーブしている県道は、そのまま直進し高架の下へ。

そして芸備線をアンダーパスして広島駅方面に伸びる構造になります。

 

芸備線との交差部。

直交する2本がどちらも広島駅に向かっているのが面白いです。

 

現在の県道と芸備線が交わる中山踏切。

 

県道交差部分が橋梁になっています!
線路下部の工事が本格化しているようですね。

 

付近の看板。

線路の上空と線路下に同時に道路を造っている、珍しい状態となっています。

 

線路の西側。

 

線路から20mほどは地下空間が姿を現しています。
土留壁と支保工が空間を維持する姿が頼もしい。

 

少し西側から。

撮影地はまだ未施工です。ここも道路になるんですねえ。

 

振り返り、この先に伸びる橋桁を眺めます。

 

前回までは残されていた足場類がほとんどなくなり、完成に近い橋梁の姿になりましたね。
橋脚が不自然な形をしているのは言うまでもなく暫定2車線の整備であるためで、
4車線化の際は3本目の箱桁が架設されることになります。

 

アンダーの県道が地上に戻ると橋脚の形も変化。

4車線化の際は右側に梁が張り出します。

 

 

中山インターにつながる交差点の整備

もう少しトンネル側に移動しました。
中山ICが接続する交差点予定地です。

現在の県道とつながる道路の整備が始まりました。

 

その先、ここが中山ICが接続する新しい交差点予定地です。

 

 

整地され縁石が置かれるなど、変化が見えるようになってきました。

 

トンネル付近から、中山ICと5号の高架橋を。

 

 

トンネルの抗口です。

中山地区から約400mのNATM工法区間は、2020年度末(2021年3月)に施工完成したようです。
広島駅北口からの1.4km区間は引き続き、シールド工法による掘削工事が続きます。

 

公社のHPの施工状況に写真がありました。

【広島高速道路公社】:令和2年度 高速5号線 工事進捗状況

(上記資料より)

なんとも美しいトンネル。

 

広島高速5号線は2022年度に開通予定
そして高速5号と高速2号(広島駅方面⇔府中・仁保方面)を結ぶジャンクション連絡路は2024年度に供用開始する予定です。

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