宮島口地区港湾整備事業 広電宮島口駅の移設 2021.11(Vol.16)

広島県は廿日市市・広島電鉄と共同で「厳島港宮島口地区港湾整備事業」を進めています。
手狭かつ、JRと宮島松大汽船で分散し不便だった既存のターミナルに代わる新しい共同ターミナルが完成し、2020年2月に供用を開始しました。

新ターミナルには、飲食店やみやげ物店などが入る商業施設「etto(エット)」がオープンしており、「宮島観光のプロローグ・エピローグ」として快適に利用できる場所へと生まれ変わりました。

ターミナルは完成しましたが、2023年春の供用開始を目指し
「広電宮島口駅」の移設工事が行われています。
現地の工事の状況をご紹介します。

前回の状況です。

広島県は廿日市市・広島電鉄と共同で「厳島港宮島口地区港湾整備事業」を進めています。 手狭かつ、JRと宮島松大汽船で分散し不便だった既存のターミナルに代わる新しい共同ターミナルが完

 

 

計画の概要

移設される広電宮島口のイメージ図が公開!2022年度末に供用開始へ

 

【広島県】:厳島港宮島口地区港湾整備事業について


(上記資料より)

 

新設軌道をまたぐ駐車場連絡橋が設置

今回はボートレース宮島前の歩道橋から。

何やら景色が違います。

 

驚きました!
旧「もみじ本陣」の平面駐車場跡地に広島電鉄が建設している立体駐車場に高架橋が取り付いています。

踏切を生じさせないように、線路より沖側にある駐車場にアクセスするための跨線橋です。3層目に接続するようですね。

駐車場棟の登場も早かったですが、このあたりも非常にスピーディーです。

 

少し角度を変えて。

 

現在の広電宮島口駅との位置関係がはっきりお分かりいただけると思います。
軌道も手前側に伸びてきました。

 

現広電宮島口駅近くの踏切から。

 

この踏切を解消するための駅移設工事です。

 

駅舎側から。

宮島口とは思えない光景です。
手前にスロープが降りてきますがまだ施工されていませんでした。

 

新フェリーターミナル「etto」から。

 

スロープが取り付く場所がよく分かります。

 

 

大屋根の下で進む軌道・ホームの整備

続いて、新しい広電宮島口駅の駅舎本体を見ていきましょう。

 

前回10月の更新時点で、仮囲いを除きカバーが外され、シンボルの大屋根が見えるようになりました。

 

駅舎の北側に管理等も設けられますが、こちらも同様に切妻の形状をしているようです。

 

屋根を支える柱となるコンクリートは、木目を残した型枠が用いられ木の模様が残っているように見えます。

 

別角度から。

 

大屋根の下ではバックホウが入り下地の作業が続けられています。
軌道の位置やホームの輪郭が分かりますね。

 

踏切側から見る新駅舎と管理棟。

 

 

フェリーターミナル前の暫定広場では、地域の方々がテントを設置し、マルシェのようなイベントが行われていました。

広電駅舎の移設、そして新しい広場の整備などが完了した後も、朝市やマルシェを開き賑わい創出を目指すようです。

 

ワクチン接種が進み、各地の観光地に客足が戻ってきました。
ここでも、団体の観光客を含め、非常に多くの人が海を渡っていました。

 

感覚ですが、2020年初頭の開業以来、これほど賑わっている新フェリーターミナルは見たことがありません。
ようやく、新築統合・拡大した新フェリーターミナル本領発揮となり、建設を追いかけてきた者としても嬉しく感じますね。

 

移設する広電宮島口駅は、最新の資料によると2023年春の完成予定です。

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