東広島・安芸バイパス整備状況 <海田地区> 2022.04(Vol.7)

国土交通省中国地方整備局は、広島市と東広島市を結ぶ国道2号「東広島・安芸バイパス」の整備を続けています。

「東広島・安芸バイパス」は現在、瀬野西IC~海田東IC間のみ供用している状態で、前後の区間で整備工事が続けられています。

海田東ICから広島市側では、海田東ICから先へ高架橋を約1.4km延伸し、新広島バイパスに直結させる「海田高架橋」を整備します。
2022年度に八本松IC~瀬野西IC間と合わせての開通を目指しており、完成すれば東広島バイパスと広島都心部に乗り入れる新広島バイパスが一本の自動車専用道路で繋がる予定です。

さらに、海田西ICを直進し海田大橋に直結させる広島南道路の一部「明神高架橋」の整備も始まっており、
広島市東部の道路ネットワークの整備が加速しています。

 

前回の状況です。

国土交通省中国地方整備局は、広島市と東広島市を結ぶ国道2号「東広島・安芸バイパス」の整備を続けています。 「東広島・安芸バイパス」は現在、瀬野西IC~海田東IC間のみ供用して

 

 

事業の概要

【中国地方整備局】:中国地方整備局管内の道路事業の開通見通しについて(PDF)


(資料をもとに管理人作成)

 

 

東広島バイパスの起点「海田西IC」が接続する日の出町交差点から。

 

 

前回、いよいよ日の出町交差点の上空に橋桁がかかって間もない時期の状況をお伝えしました。
約半年経ち、交差点上空は本設の桁全てがかかり雰囲気が一変しています。

 

交差点から東広島方面を望む。

 

 

バイパスの本線から広島都心に繋がる新広島バイパスに分岐するランプウェイの部分のみ、まだ架設されて間もないような状況ですね。

 

続いて、交差点から海田大橋方面を望む。

 

 

物凄い変わり様です。空がほとんど見えなくなりました。
このあたりは、4車線の本線に加え、上下線でランプウェイが合流・分岐する部分なので、
橋桁の幅員はかなりのものになります。

 

本線の橋桁は少し先のところで途切れています。ここから先は「広島南道路」となり、別事業として進められている「明神高架橋」の施工区間となるため、橋桁が架設されるのは数年先になりそうです。

 

ジャンクションに海田西ICが合体した構造で、高架橋が複雑に交差します。

 

この付近は、橋桁は設置されてはいるものの、仮設の橋脚によって支えられている箇所も多数。

 

 

下り広島都心方面へのランプウェイは、海田大橋方面へ続く本線高架橋の下をくぐるため、
一旦、緩やかな下り勾配となります。

 

やがて、海田西ICのランプウェイと同じ高さとなり、合流します。

 

 

 

このうねるような曲線でありながら、綿密な計算により同じ位置に合流する様子、最高でございます。
ずっと見ていられます(変態)

 

広角レンズで。

 

同じようにカーブしている高架橋ですが、それぞれ高さが異なるのがお分かりいただけると思います。
真上にある上り線のランプウェイは合流する内側の路線なので本線に高さを合わしていれば問題ないですが、
右手の下り線のランプウェイは、上空に海田大橋方面の広島南道路本線が通ることになるため、高さが抑えられています。

 

本線の延長線上から見るとよくわかりますね。

鋼製の橋脚が用意されています。

 

上の画像から180度振り返った様子。

右奥に伸びていくのが広島都心方面の新広島バイパス。
目の前では画像左奥に伸びていく予定の広島南道路(明神高架橋)の橋脚の下部工事が行われています。

明神高架橋区間の状況は次回ご紹介します。

 

橋桁より北側に移動しました。

 

 

数年前、大量の橋脚ができ始めた段階では、いったいどんな構造になるのかワクワクしながら想像を膨らませていましたが、
いよいよ自動車専用道路のジャンクションとして、完成に近いカタチにまでなってきましたね。
それにしても橋桁の幅が広い広い。

 

広島南道路の高架橋がつながれば、更に重厚なジャンクションが形作られるでしょう。

 

なかなか見に行くことができませんが、安芸バイパス区間の工事も当然ながら2022年度の開通に向けて大きく進んでいます。
西広島バイパスに比べ遅れを取っていた東側のバイパスが、いよいよ今年度実現するというのは感慨深いものがありますね。

都心を迂回する広島南道路も、別記事でご紹介する明神高架橋により”起点側”が東広島・安芸バイパスと結ばれる他、
”終点側”となる廿日市市でも山陽自動車道廿日市ICと接続する事業の検討に入りました。

料金の問題はあるにせよ、自動車専用道路で広く東西に安定して輸送できるネットワークが整うインパクトは大きいと思います。
改めて紹介しようと思いますが、早期事業化・早期開通に期待したいところです。

 

広島・安芸バイパスの「八本松IC~瀬野西IC」間および「海田東IC~海田西IC」間は、
2022年度の開通予定です。

(明神高架橋「海田西IC~海田大橋」間の開通時期は未公表。)

※IC名称はいずれも仮称です。


(資料をもとに管理人作成)

 

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