駅前大橋線、住民説明会始まる。あり得ない”現行改良案”

広島市は計画される広島電鉄駅前大橋線について電停が廃止される地区の住民に向けた1回目の説明会を開きました。
検討委員会にて提案された駅前線高架案と、現行路線で広島駅電停部分を改良したもう1案とを比較しながら行われたようです。
参加した約40人ほぼ全員が駅前大橋線には反対だったとのこと。
 
【中国新聞】:駅前大橋線レイアウト公表 (以下転載)

 広島市は、JR広島駅南口広場(南区)の再整備2案をまとめ、21日夜の住民説明会で示した。ポイントは広島電鉄(中区)の路面電車をどういうルートで広場に引き込むか。同社が構想する新路線「駅前大橋線」では広島都心部との所要時間は縮まる。一方、新路線導入で3カ所の電停が廃止される。現行路線の沿線住民は「不便になり地域が沈む」と反発している。
 
 駅前大橋線は駅前大橋から高架で南口広場に入り、広島駅ビル2階に電停を設けるルートを想定。駅東側を迂回(うかい)する現行路線に対し、駅正面を直進するため紙屋町・八丁堀地区との所要時間は4分縮まる。南口広場と南口周辺に分散しているバス乗降場を広場の西側に集め、マイカーとタクシーの乗降場は東側に置く。
 
 ルート変更に伴い、現行路線の猿猴橋町▽的場町▽段原一丁目―の3電停は廃止される。利用者は1日当たり計3900人。市は代わりに循環バスの運行を計画する。
 
 現行路線のままとした場合も南口広場のレイアウトは変わる。手狭だった路面電車の乗降場を広げ、発着をスムーズにする。だが、バス乗降場の集約は広場のスペースが制約されてできない。
 
 21日夜。市は現行路線沿いの荒神地区で初めての住民説明会を開いた。参加した約40人のほぼ全員が新路線導入に反発した。
 
 市は広場再整備にかかる概算事業費を駅前大橋線の場合135億円、現行路線の場合80億円とはじく。市都市交通部は「丁寧に住民の意見を聞いて再整備方針に反映していく」としている。

(ここまで)
 
hiroba-s_hiroshimaeki-2.jpg
高架案イメージ広島駅南口広場再整備に係る基本方針検討委員会第3回資料より)
 
 

より大きな地図で 駅前大橋線 を表示
 
 
(コメントでたくさんにも教えて頂いていました。ありがとうございます。)
 
 
まあ参加者も反対だから説明会に参加しているのでしょうから、この40人が反対だからといってなんとも思いませんが、
広島市が迂回する現行路線のまま広場を改良して発着をスムーズにする案を示したのには少し驚きましたね。
「南口広場再整備」の事業の一つなので当然といえば当然ではありますが。
しかしこの現行改良案はなんでしょうか。
ただでさえ不足しているバス乗り場をさらに削り、JRとの乗り換えは今より不便に。
これで事業費は80億円かかるそうです。(あくまで南口広場全体の再整備費用。)
メリットほとんどないではありませんか!
これはあり得ません!
 
そもそも電車が平面のままでは交差点処理の関係で駅前大橋ルートにすることすらできません。
高架案がいかに優れているのかよく分かりますね。
広島市も暗にそれを訴えるためにこれを用意したのならさすがなのですが。。
 
 
やはり駅前大橋線および広島駅南口広場再整備は
電車の高架乗り入れ一択!
広島駅から稲荷町まで新規電停の設置は一切なし!

 
広島市はこれで粛々と進めるべきでしょう。
 
 
住民の方々が反対されるお気持ちはよく分かります。駅前大橋南詰交差点から左折できない(=的場町、段原1丁目の廃止)のは私も予想外でした。
しかしこれは市内交通の利便性に大きく大きく関わることです。
「不便になり地域が沈む」とおっしゃいますがこのままではいつまでも速達化・定時化はできず、地域どころか広島が沈みますよ。
 
私が恐れているのは例えば駅前大橋南詰辺りに電停を設置することで折衷案としてしまうこと。
今後路面電車がいわゆるLRTとして利便性を高めていくために中心部との時間短縮は一番大きな課題です。
時間短縮のための駅前線なのに、また目と鼻の先に電停を新設するなんて本末転倒ですよ。
個人的には胡町辺りの電停の統廃合も是非とも行なっていただきたいです。
 
廃止されると言ってもこれまでよりもう2~3分余分に歩かなければならない、というレベルでしょう。
今回の件で広島市は代わりに循環バスの運行を予定しているようですが、これで十分ではないですか。
これでも住民は反対されるのでしょうか。
 
この住民説明会は路線付近の住民しか対象としていないのでしょうかね。
私も参加して議論してみたいものです。


 

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