二葉の里5街区は11月公示、来年5月入札。『二段階』採用へ

中国財務局が広島駅北口で区画整理事業が進む二葉の里地区5街区の売却に関して、
今後のスケジュールと入札の概要などを明らかにしました。
「二段階一般競争入札」が採用され、11月1日公示、来年5月に最終的な入札が行われる予定です。
 
【建設通信新聞】:中国財務局の二葉の里5街区/二段階一般競争で売却

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(上記建設通信新聞ウェブサイトより借用)

 
【日本経済新聞】:JR広島駅前国有地、企画審査後に競争入札  (一部転載)

 中国財務局は18日、JR広島駅北口の再開発地区「二葉の里」で最後の未売却の国有地の入札を実施すると発表した。事業者の土地利用企画の提案と価格競争入札の2段階の入札により来年5月にも売却先を決める。医療関係の人材育成機能や住宅・オフィスなどを軸に提案を募る。周辺には医療施設や商業施設が進出する予定で、広島駅前の再開発計画が最終段階を迎える。
 
 中国財務局は「二段階一般競争入札」という手法を初実施する。入札事業者は国が定めた開発条件に沿った土地利用の企画提案書を提出。専門家らで構成する審査委員会が企画を評価した事業者による価格競争入札で落札者を決定する。
 
 2008年に導入された手法で国有地の入札に取り入れるのは二葉の里が3例目。一般の入札と異なり、まちづくりに配慮した土地利用や民間企業の企画力を引き出す効果を期待している。
 
 財務局は同日に開いた審議会で、病院機能や医療関連の人材教育育成機能、オフィスやマンションなどの開発を念頭とした開発推進で合意した。二葉の里地区の後方には二葉山があり、景観を保てる開発に向けて地元町内会などの参加も得るよう調整する。
 
 民間主導の開発を促すため地元経済界とも連携する。広島経済同友会は同地区を国際交流平和都市にふさわしく、医療や住環境などゾーンごとに調和のとれた整備を進めるべきだとする提言をまとめた。特に今回売却される5街区は最大2500人規模の学会などが開ける多機能コンベンションセンターなど複合施設の集中配置を求めた。
 
 財務局は開発イメージを具体化する審査委員会を今月26日に開催。11月から来年2月末まで企画提案書の提出を受け付ける。4月の審査で事業者を数社に絞り、5月の価格競争入札で最終決定する予定だ。

(ここまで)
 
 
二段階一般競争入札については初めて聞いた言葉だったのでここも参照してみました。
 
【ニッセイ基礎研究所】:先手を打つまちづくり―国有地処分における二段階一般競争入札方式に期待
 
 
入札価格で選出される前に、第一段階として提案企画内容でふるい分けされる手法のようです。
5街区東側はJR西日本が所有し老朽化し低利用に留まる広島支社ビルの動向が注目されています。
広島駅に最も近く、合わせて約3.5haの広大な土地ですから取得者とJRの連携は欠かせないですから、これは歓迎したいです。
第一段階では開発条件も予め設定されるとのことですから、JR敷地をも含めた物理的にも一体的な施設の建設が条件になるようなことが検討されているのでしょうか。
公示されれば条件も明らかになるはずなので楽しみですね。
JR側からの動きにも注目したいです。
 
 
最後に、同じく二葉の里地区に関してまだこちらで紹介していなかったニュースをまとめておきます。
 
【建設通信新聞】:広島鉄道病院は清水JVに決定/建築・設備、設計・施工一括/JR西日本大阪
 
【建設通信新聞】:広島県医師会が総合支援・放射線治療Cを再公告/9月9日まで受付
 
全区画をJRが所有している4街区では東側に新しい広島鉄道病院の建設が予定されていますが、
7月28日に行われた一般競争入札(JR西)で、清水建設・広成建設共同企業体が落札しました。
落札額は69億円で、建築・設備、設計・施工とも一括で請け負います。
 
その4街区の西隣、3街区南側約6000平方メートルに広島県地域医療総合支援センター・広島県高精度放射線治療センターが計画されていましたが、入札予定価格のズレにより不成立になっていました。
こちらの再公示が今月9日まで受け付けられ、今月25日に開札が行われます。
大震災に伴う資材高騰を考慮し予定価格をおよそ40億円増額させて行われる入札になります。
消費税引き上げが実施される場合、10月1日以降は増税の対象になるため施設・設備には手を付けず予定価格のみ引き上げた入札となります。
 
 
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:二葉の里土地区画整理事業


 

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