2010年4月の広島高速2号線の完成・開通からおよそ3年経った今年3月、その平面部となる
「矢賀大州線」が開通しました。
矢賀大州線はJR山陽本線で分断された、府中地区と大州地区を結ぶ約700mの都市計画道路です。
計画では平成20年代後半に4車線が開通する予定で現在は2車線暫定供用の状態です。
これが開通してまだ一度も足を運んだことが無かったのと、
現在街づくりデータベースで広島高速の建設記録に着手しており、大州地区の完成写真が無かったので
このたび久しぶりに行ってきました。
大州通りを西側から向かいます。
正面の高架が高速2号線。右折すれば大州出入口で、矢賀大州線はここを左折します。
マツダスタジアムの辺りからずっと2車線でここまで来てますので、両側に”余白”があってかっこ悪いですね。。
駅方面から府中への渋滞にも拍車をかけている状態のはずなので、ここの拡幅は出来る限り急いでいただきたいものです。
矢賀大州線の様子を確認する前に、南区大州と安芸郡府中町との境界となる「新大州橋」周辺の様子と、完成した大州出入口の様子を少しだけ紹介しておきます。
まず新大州橋。この超えると”マツダの街”という印象を強く感じるようになりますね。
橋を渡りきったところから撮っています。（府中町）
現在はギリギリ片側2車線（中央線しか引かれてません）ですが、橋を架け替えて道路を拡幅する工事が始まっていました。
2＋3で5車線くらいは取れるのではないでしょうか。
色々調べてみると矢賀大州線の開通に合わせて府中町側（マツダ側）からの右折レーンを整備するための拡幅だそうです。
現地の看板によると今行われている工事は”準備工事”の段階。（画像）
架け替え工事の完成は早くて今年度末か来年度以降になりそうです。（調べてませんm(_ _)m）
拡幅は茂陰トンネルと分岐する「府中町新地交差点」付近から工場の敷地の一部を使って行われています。
引き返しまして、大州出入口です。
広島高速の整備前はここから南へ進む道路はほとんど無かったので、新たに交差点もできて風景はかなり変わりましたね。
脇道を少し進んでみます。
マツダ体育館の近くからですが、特徴的な構造ですね。個人的にかなりそそられる風景です(笑)
他のアングルなどはまたデータベースのページで紹介しようと思いますので、楽しみにしていただければと思います。
大変お待たせいたしました。本題の矢賀大州線の様子を見ていきます。
まずは交差点付近です。
“暫定2車線”ということで現在はこのように高架下片側部分のみ対面通行で共用されています。
交差点に近い部分では反対側も工事中となっており、今年の9月末には一部が広がるようです。（画像）
進むと、JR山陽本線の線路とのアンダーパスが現れてきます。
（歩道もありますが、この時は内部でなにか作業をしておられたようで通行止めでした。）
くぐり終えた府中側から。
この付近は以前家庭ごみの埋め立てが行われていた地区で、土壌汚染の対策が必要でした。
地盤自体もかなり軟弱なものだったことと思います。詳しくはこちら。
【広島市】： 矢賀大州線及び広島高速2号線建設予定地における土壌・地下水調査
工事に時間がかかるのも仕方がないですね。
こちらはもう一本のトンネルの建設予定地ですが開通にはまだ時間がかかりそうです。（計画では平成20年代後半）
ともあれ暫定2車線ではありますが、矢賀大州線が開通したのは大いに歓迎したいですね。
これまで線路の北側、イオンモール広島府中の周辺から大州まで来ようと思うと、
遠回りとなる茂陰トンネルを除けば、非常に狭く天井も低いこの道を通るしかありませんでした。
（画像左はJR天神川駅）
つまり山陽道方面から府中ランプで降りた車が、マツダスタジアム等がある南区大州まで来るためのスムーズな道路がようやく整ったことになります。
府中・大州はどちらもハーフの出入口ですからね。
広島高速2号線の開通から3年経ちましたが、今回見てきたように大州地区とアンダーパスを超えた天神川駅周辺は依然工事が続いており、
これから街並みはまだまだ変わっていきそうです。
これからも注目していきます！
【広島高速道路公社】：広島高速2号線及び関連道路路線図
