広島駅北側のJR西日本所有地で検討が進む「新アリーナ構想」について、
JR西日本と広島ドラゴンフライズがまとめた事業計画案の概要が報じられています。
アリーナは中国・四国最大となる1万人規模を想定。
スポーツやコンサートなどで年間232日を稼働させ、年間160万人を集客するという具体的な目標が明らかになりました。
次回10月に開かれる協議会では、今回はアリーナを実際にどの程度動かし、どれだけの人を呼び込むのかという事業計画がトピックとなりそうです。
年間232日稼働、160万人を集客へ
【NHK】:広島 新アリーナ構想 JRなどによる事業計画案 明らかに
【中国新聞】:広島駅北口の新アリーナ建設費300億円超か 複数ゼネコンがJR西日本などの公募に事業費提案
| 規模 | 1万人規模 |
| 年間稼働日数 | 232日 |
| 年間集客目標 | 160万人 |
| 建設費 | 300億円超 |
| 整備手法 | 負担付き寄付 企業からの資金、行政の交付金などを想定 |
対象地(JR西日本広島支社跡地)
現存しているJRのビルはまもなく解体工事に入る可能性があります。
年間160万人という高い集客目標への挑戦
1万人規模のアリーナとすること、そして「負担付き寄付」を活用して整備する方向性については、第1回の協議会ですでに示されていました。
建設費は300億円を超える見込みであることが報じられています。
今年度事業契約を結んだばかりの静岡市の新アリーナ計画が、1万人規模で363億円と試算されていたので、案の定ではあります。
【静岡市】:アリーナ事業の実施状況
静岡市新アリーナイメージ(静岡市『アリーナ事業の実施状況』(https://www.city.shizuoka.lg.jp/s6925/s007589.html)より)
今回の報道で明らかになったのが、年間160万人を集客するという具体的な数字です。
同じ最大1万人規模の国内のアリーナをざっと検索した限りでは、
2021年開業の沖縄アリーナは、56.9万人(2023年度)、
2021年開業のLaLa arena TOKYO-BAYでも、「100万人以上」とされています。
首都圏に位置する国内有数の集客力を持つアリーナでこの数値ですが、広島はさらにその上。
また、計画中の静岡市の新アリーナは、2026年時の事業者提案において年間112万人の来場を目標としています。
こうした新設アリーナの計画と比べても、年間160万人という広島の目標はかなり挑戦的な水準と言えそうです。
(裏を返せばこの程度集客しなければ費用対効果が乗らない、とも。)
沖縄市/令和6年度 財政援助団体等監査結果報告書(https://www.city.okinawa.okinawa.jp/documents/1814/r06zaiseienjo.pdf)
LaLa arena TOKYO-BAY/広告媒体のご案内(https://lalaarenatokyo-bay.com/wp-content/uploads/2025/09/f444f1ac32398571578782ae558e30f1.pdf)
静岡市/東静岡地区アリーナ整備・運営事業 落札者決定(https://www.city.shizuoka.lg.jp/documents/7444/rakusatsusya-kettei_260225.pdf)
とはいえ、広島のポジティブな要素は、既存の広島グリーンアリーナでは対応しきれないイベント需要があることに加え、新アリーナは新幹線が発着する広島駅に直結する立地であること。
全国からのアクセスという点では、他都市のアリーナにはない特徴であり、
広島ドラゴンフライズのホームゲームに加え、コンサートや大型イベントを年間を通じて高い密度で誘致できるかがポイントになりそうです。
事業計画の詳細は、10月1日に開催される第2回の協議会で示される予定です。詳細を待ちたいところです。

