駅前通りに面し、2022年8月に閉館した旧「ホテルセンチュリー21」の跡地について、
土地と建物を取得したサムティ株式会社(大阪市)は、約300室のホテルの新築を計画しています。
パートナーを組むのはインターコンチネンタルホテルズグループ(IHGホテルズ&リゾーツ)で、
「ANAクラウンプラザホテル」と並ぶプレミアムホテルブランド「voco広島」となることが予定されています。
大阪に続く国内2番目のホテルとして、2027年の開業を目指します。
現地の前回の状況です。
ホテル計画の概要
【PR TIMES】:IHGホテルズ&リゾーツ、サムティ株式会社と運営受託契約を締結 2027年、「voco 広島」を開業
本施設は都市再生特別措置法に基づく「民間誘導施設等整備事業計画」に認定されました。
広島駅周辺においてインバウンド需要に対応する高品質な宿泊施設や地域に開かれたレストラン、交差点に面する空地等の整備による滞在空間の高質化や歩行者等の安全・快適性の向上を図ることを条件に、
民間都市開発推進機構による金融支援を受けることが可能になります。
【国土交通省】:広島駅周辺において高品質な宿泊施設等を整備~(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画を「民間誘導施設等整備事業計画」として認定~
旧ホテルセンチュリー21広島(駅前大橋から2022年2月撮影)
(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画 完成イメージ
(国土交通省『広島駅周辺において高品質な宿泊施設等を整備~(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画を「民間誘導施設等整備事業計画」として認定~』(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001732308.pdf)より)
建物の具体的な規模が判明
対象敷地全体に仮囲いが設置され、「建築計画のお知らせ」看板が掲示されていました。
地上18階建て、高さ約75mの規模となるようです。
名称 ◆ | (仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画 「voco広島」 |
高さ | 75.375m (軒高:69.150m) |
階数 ★ | 地上18階 |
構造 ◆ | 鉄骨造 |
用途 ◆ | ホテル(ホテル、レストラン、ミーティングルーム、ジム等) |
客室数 ◆ | 301室 |
敷地面積 ◆ | 1,510.84平方メートル |
建築面積 ◆ | 1,034.29平方メートル |
延床面積 ◆ | 17,465.16平方メートル |
着工 ★ | 2025年3月1日 |
竣工予定 ★ | 2027年10月31日 |
開業予定 ◆ | 2027年 |
建築主 | 合同会社広島ホテルマネジメント |
設計・監理 | 株式会社IAO竹田設計 大阪第一事務所 |
施工 | - |
◆:公式HPより
★:建築計画のお知らせ看板より
当初ご紹介した国交省の「民間誘導施設等整備事業計画」の認定資料には、地上19階とありました。
断面図を見ると客室は18階までしか記載がないので、19階は塔屋部分となるのかもしれません。
延床面積も当初の資料とほとんど同じなので、計画が変わったわけではなさそうです。
(国土交通省『広島駅周辺において高品質な宿泊施設等を整備~(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画を「民間誘導施設等整備事業計画」として認定~』(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001732308.pdf)より)
来年春、広島駅南口の新駅ビルが開業する頃から工事を始めます。
猿猴川を挟み広島駅と向かい合うとても優れた立地です。
新駅ビルには約380室の「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」が開業します。
駅ビルの敷地に隣接し、約600室の「アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉」が2028年春に開業する予定です。
また、”外資系”というカテゴリでは、
中区中央通り沿いに183室の「コートヤード・バイ・マリオット広島」が。
相生通沿いの「基町相生通地区市街地再開発事業」の高層棟にもラグジュアリーホテルの誘致を行っており、宿泊施設の新設が相次ぎます。
voco広島は、2027年の開業予定です。