今こそ、(私も)広島駅の未来を考える

RCCラジオとUSTREAMで月一度、
勝手にトークひろしま!という番組が生放送されています。
【RCCラジオ】:勝手にトークひろしま!  
 
次回の放送は7月5日金曜の22時~24時まで、
「今こそ、広島駅の未来を考える」というテーマでたっぷり2時間トークが繰り広げられる予定です!
 
RCCラジオ(とUSTREAM)という大きなメディアでこうして広島駅周辺の再開発が取り上げられるのは
多くの市民の関心を得ることにも繋がり私としても嬉しいですしありがたいですね。
 
そこで、この機会です。
私も今こそ、広島駅の未来について改めて考えてみようと思います。
とはいえ、毎日記事を書いていると、こう改まって”未来を考える”記事を書くのもなかなか難しいので、
今回はいつもご覧になってくださっている皆様はもちろん、そうではないあまり街づくりに興味がない方々へ向けても書いてみます。
 
 
まずはこのような図を作りましたので紹介します。
 
hiroshimaeki-matome.jpg
 
ひと目でおおまかに分かるようにしてみましたが、突貫で作ったので少々見づらい部分もあるのはご了承下さいm(_ _)m
このように広島駅とその周辺では現在、かつて無いほど再開発が集中して行われようとしています。
 
もっと詳しく見たいという方はこちらをご覧ください。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:再開発計画一覧
 
 
元々広島市の中心市街地は紙屋町・八丁堀地区であり残念ながらこれまで開発が遅れていました。
南口周辺開発では権利交渉の難航、テナント撤退などで特に遅れに拍車がかかってた状態。
 
それらを打開したのが2009年に完成した広島東洋カープの新たな本拠地、マツダスタジアムです。
開業以来年間来場者数は160~180万人で推移し、広島駅周辺の人の流れを一気に変えました。
もし新球場が出来ていなかったら、上に挙げた画像ほどの再開発はまだ動いていなかったと確信しています。
思えば私がこうして建設レポのブログを始めたきっかけも新球場の工事を追いかけるためでした。
駅周辺で巻き起こる再開発、そして私自身にとっても新球場「マツダスタジアム」は原点ですね。
 
 
その波及効果として、実感するのがコストコやイケアなどの外資大型店舗などではないでしょうか。
正直なところこういった”倉庫型”のお店というのは高速道路の近くとか、郊外で広い土地を使った店舗展開が主流です。
交通渋滞など今後懸念される問題(デメリット)はあります。
しかしそのお店単体がもつ広域集客力は計り知れません。このメリットを考えると今はコストコ、イケアの進出は本当に歓迎したいですね。
紙屋町・八丁堀のお店とも差別化できるお店ですし
イケアに関して言えば、都市型店舗として従来店舗より小物雑貨を充実させたり、また最近では宅配サービスなども積極的に行なっているようなので、
イケアでのショッピングの新しいスタイルを広島で生み出してくれることに期待をしています。
 
“中心駅のそば”という立地は確かに似つかわしいとはあまり言えません。
しかし二葉の里地区には2017年度の開通を予定する広島高速5号線(山陽道直結)も控えています。
イケア、コストコ、etc. これらが”第二、第三のマツダスタジアム”となることによって、さらなる波及効果を生み出していただきたいです。
 
 
中心部との差別化という意味では、紙屋町・八丁堀にはない施設をいかに揃えられるかというのは重要です。個人的には展望タワーやシネコン、劇場などが駅周辺にできてくればもっと面白くなるのにと思っています。
 
一つの例として先日ツイートもさせていただいた、新潟日報メディアシップというビルを紹介します。
Re-urbanization -大阪再都市化-】:新潟日報メディアシップ
ロングさんのこちらのサイトにはいつもお世話になっております。
 
地方でこんな美しいデザインのビルは見たことありませんでした。
機能的にも低層階にコンベンション的文化施設、オフィス、そして最上階にレストランと展望台と
まさに私の理想とするようなビルです(笑)
 
広島において注目すべきなのは、
JR西日本広島支社が老朽化した駅ビル「ASSE」の建て替えの検討を行う用意があること。
自社ビルがある二葉の里地区5街区で、オフィス、文化施設、商業施設、エンターテイメント施設を含んだ複合ビル建設を検討していること。
これらが挙げられ、先ほど書いたような施設を持つビルもあながち全く無い話ではないということです。
 
二葉の里地区5街区
広島駅ビル

そして具体的な動きはまだ見られませんが、南口の
広島東郵便局
これらが何になるか、どうなるかによって駅周辺の印象もまたガラリと変わってくると思いますね。
 
 
それから広島駅(JR沿線)⇔中心部のアクセス改善。これも必須事項です。
お店を差別化していくと言っても限度があります。
駅と市街地が両輪となって発展していくためにも、駅からの時間的・心理的な近さは非常に重要ですね。
中心駅と中心市街地が離れている都市と言えば福岡市が有名です。(博多と天神)
福岡は博多駅から天神まで地下鉄で5~10分で移動できるのが大きな魅力です。
(福岡では現在博多駅周辺の再開発が活発になってきている模様)
 
広島の場合、駅と繁華街の移動というのは非常に大きな課題となっています。
現状15~20分かかる上、ある程度正確に”○○分”と時間が読めないのが大きな問題ですね。
しかしこれも、段階的ではありますが改善されようとしています。
白島新駅と路面電車駅前大橋線ですね。
JR沿線からは白島新駅から速達性・定時性に優れるアストラムラインが利用できるようになりますし、
駅前大橋線新設では中心部までの所要時間が約4分短縮できるとされています。
 
アストラムの広島駅延伸の話もありますが、上に書いたような事情や建設費の問題が大きいですし
広島電鉄路面電車の高度化(LRT化)という面ではまだまだやり残していることがたくさんあります。
なので広島駅延伸はまだやるべきではないかというのが個人的な考えです。
 
 
話がアストラムの方へ逸れましたが、重要なのは普段あまり興味のない一般の方々が
「ここが不満だな…」、「こんなのができたらいいな…」ともっともっと関心を持ってくれることだと思いますね。
まさにこの番組のコンセプトと合致することであります。
それがゆくゆくは消費行動に繋がったり、民意として行政に強く反映されたり、
またそれによって企業が広島に新たに拠点を構えるようになったりと繋がっていくはずです。
(サッカースタジアムや交通計画など、行政側に疑念を抱かざるをえない案件はいくつもあります…)
 
個別の案件には諸問題ありますが、今回のテーマは広島駅と周辺。
まずは本当にこれから変わっていく広島駅と周辺を市民として楽しみにしたいですね。
設備は老朽化が進み、改札外では南北間の移動に一苦労、という問題もやっと解決されます。
長年使ってきた国鉄車両も来年度から新型車両に置き換えが始まります。
 
岡山駅、小倉駅へ足を運んで感じた結節点としての素晴らしさ、広島駅の情けなさ。
【他都市探訪】:岡山駅
【他都市探訪】:小倉駅
 
ようやく広島にも順番が回ってきます!
今こそ、広島の未来について考えましょう!
 
 
番組は明日の午後10時から、RCCラジオまたはUSTREAMで生放送です!
ツイッター等でご意見を送ったりすることもできるので、皆様も明日、是非参加してみて下さい。
 
【RCCラジオ】:勝手にトークひろしま!


 

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