アパホテル、広島駅前通りに19階300室超えのホテルを建設へ 2027年冬開業

ホテルチェーン大手のアパグループは、広島駅前通りに面する広島市南区的場町で
地上19階・客室314室の「アパホテル〈広島駅前通〉」を新築する計画を明らかにしました。
2027年冬に開業させる計画です。

同社は広島駅周辺に集中的に出店を続けており、既存および建設中のアパホテルと合わせて徒歩圏内だけで6棟・2,428室を確保することとなります。
札幌・仙台・広島・福岡の「札仙広福」は広域中心都市として注力する市場と位置づけており、
引き続き広島市内で3,000室の展開を目指します。

アパホテル＆リゾート〈広島駅前タワー〉 新築工事 2025.03（Vol.7）

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アパホテル〈広島駅前〉が閉館 隣接するホテルと一体建て替えへ

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2024-10-22 11:50

ホテル開発の概要

【アパグループ】：アパグループ　熊本県内で２棟、広島県内で１棟のアパホテル開発計画を発表

アパホテル〈広島駅前通〉は、広島県広島市南区的場町1-2-24他（地番）、山陽新幹線・JR山陽本線「広島駅」地下道９番出口より徒歩3分、敷地面積587.99㎡（公簿面積）。全国での出店検討を行っている中でも、「札仙広福」「札幌市・仙台市・広島市・福岡市」は広域中心都市として注力しているエリアであることから、広島市内での3,000室展開を目指し今回の計画に至った。なお、広島市内でのアパホテルは6棟・2,428室での計画となる。

（上記プレスリリースより）

▼計画地

ホテル建設を計画するのは、駅前通りに面した南区的場町。
JRA「ウインズ広島」から路地を挟んだ南側の敷地です。

▼計画概要

◆：公式HPより
★：建築計画のお知らせ看板より

地上19階ということで、60mクラスの建物となると見られます。
容積率は単純計算で、1,100%超え。特定都市再生緊急整備地域ならではです。施設の公共利用範囲を広げるなどのインセンティブも含まれていると思われます。

広島駅周辺で2,400室超え 止まらないアパホテルの戦略

ミナモアの隣で駅前タワーの基礎工事が進み、エールエールA館の西で既存アパホテルの建て替えに向けた解体工事も始まったアパホテルですが、
止まることを知りませんね。早くも戦略の一角をなす新たなホテルの新築計画が明らかになりました。

建設地は広島駅南口から徒歩3分。駐車場だった用地のようです。
現在も進められている広島駅南口の整備が進みペデストリアンデッキも整備されれば、
広島駅からの心理的な距離もさらに短くなると思われます。

アパホテルは全国主要都市でドミナント（集中出店）戦略を展開していますが、広島駅周辺はその典型ですね。
宿泊需要が集中する拠点に複数のホテルを配置することで、

• オーバーブッキングを恐れず予約を最大化できる
• 清掃や人員配置をエリア一帯で設定でき、コストの抑制に繋がる
• 宿泊客にとっては価格帯・客室タイプの選択肢が増える

といった効果が期待されます。

インバウンド含む観光客の増加という背景もありますが、引き合いに出される札仙広福の中で広島市のホテル数は最も少ないのが現状です。

アパグループはそこを伸び代捉え、広島駅周辺はもとより広島市の宿泊施設の覇権をとるべく、集中的な出店を続けています。

プロスポーツの本拠地が街なかにあることや、広島駅一帯の開発も追い風です。
広島駅北口ではドラゴンフライズなどが新アリーナの建設を目指しており、実現すれば大型コンサートの開催が増加も見込めます。相乗効果に期待したいですね。

同ホテルを含む、アパグループのホテル新築計画は下記のとおりです。

目標とする3,000室まではまだ500室以上の供給が必要です。
紙屋町・八丁堀地区は未だに出店がありませんが、戦略を考えれば、やはり今後も広島駅周辺なのでしょうか。
今後の動向に注目したいです。

また、今回の計画地付近では、外資IHG系の「voco広島」も建設中です。

(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画『voco広島』 2025.04（Vol.4）