ホテルチェーン大手のアパグループは、2008年に広島市南区松原町に開業した
アパホテル〈広島駅前〉の建て替えに着手します。
2027年の再オープンを目指し、10月1日に現在の建物を閉館しました。
隣接する「ホテルサンパレス」を買収して一体的に建て替えを行う計画で、
221室のホテルとなる予定です。
アパグループは近年、広島駅周辺への出店を集中して行っており、
2016年年以降、計3棟のアパホテル(計1,200室超え)を開業させています。
また、広島駅の新駅ビル隣接地には、
アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉(600室)が2028年春に開業予定です。
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広島駅南口の様子を京橋川に架かる上柳橋から。
広島駅南口はBブロック、Cブロック、JPビルディング、
そして新しい駅ビル(ホテルグランヴィア広島サウスゲート)の登場により本当に様変わりしました。
駅ビルがちょうど空白を埋め、密度が格段にアップしました。
その手前、白い建物とレンガ調の建物が今回の対象です。
猿猴川護岸から。
白い建物がアパホテル〈広島駅前〉。2008年に開業しました。
冒頭に書いたとおり、10月1日をもって営業を終了しています。
報道によると、隣接して建つ「ホテルサンパレス」(レンガ調タイルの外壁のビル)の土地と建物を買収して、
一体的に建て替えることが初めて明かされました。
当初、建て替えるアパホテル〈広島駅前〉は154室となることが公表されていましたが、
(アパホテル&リゾート 〈広島駅前タワー〉起工式のプレスリリース時)
これが221室に改められました。
「ホテルサンパレス」との一体開発により規模が増加したようです。
反対側、JPビルディングから。
かつてのダイエー広島駅前店、現在は居酒屋やカプセルホテルが入るビルとして利用されている「広島フルフォーカスビル」が立地しています。
その隣に立っていた居酒屋ビルが2年ほど前に解体され、コインパーキングになりました。
老朽化した建物が目立ち、街区全体を巻き込んだ市街地再開発を期待しましたが、
アパホテル・ホテルサンパレスは先に建て替えられることになります。
建材・人材の高騰によりタイミングの見極めは難しいと思いますが、
城北通りに面した箇所の動きは今後も注目していきたいですね。
同ホテルを含む、アパグループのホテル新築計画は下記のとおりです。
名称 | 計画場所 | 階数 | 客室数 | 開業予定 |
アパホテル〈広島駅新幹線口〉 | 東区上大須賀町 | 14階 | 294室 | 2024年7月 |
アパホテル〈広島駅スタジアム口〉 | 南区荒神町 (カープロード) |
14階 | 242室 | 2024年10月 |
アパホテル〈広島駅前〉【ホテルサンパレスと合同で建替】 | 南区松原町 | ー | 91室→ 221室 |
2027年 |
アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉 | 南区松原町 (旧フタバ図書) |
30階 | 600室 | 2028年春 |