祝『駅前大橋ルート』開業!JR広島駅南口再整備 2025.08(Vol.101)<広島駅新のりば編>

JR広島駅の新しい駅ビルと一体となり、広島駅から稲荷町電停の間を短絡する「駅前大橋ルート」が、
2025年8月3日に開業しました!

3月24日の駅ビル「minamoa(ミナモア)」開業に続き、のりばや軌道、運行設備の整備が進められてきた新路線。
6月頃からは試運転も始まりました。

注目度も高く多くの利用者、ファンが待ち望んだ駅前大橋ルート。
開業当日の早朝、一番列車が走り出す歴史的瞬間を見届け、早速乗車してきました!

生まれ変わった広島の玄関口の様子をレポートします!

 

前回、新ルート開業で廃止となる区間の最後の状況です。

2025年8月3日、JR広島駅の駅ビル2階に路面電車が乗り入れる「駅前大橋ルート」が開業します。 2025年3月24日に駅ビル内の商業施設「minamoa(ミナモア)」が開業した

 

 

アトリウム空間についに芽吹いた!駅前大橋ルートの出発式

JRの始発よりも早く、広島駅に到着しました。

頭上のサインはこの日に合わせて更新され、路面電車はしっかりと「2F」と案内されています。

 

ちょうどセレモニーが始まった頃に到着しましたが、すでに正面やのりばの両サイドまでかなりの人々が訪れており、熱気に包まれていました。

 

発車案内の電源が入り、一番列車となった5200形の行先表示には「新線、芽吹く 2025.8.3」の文字が表示されています。
いよいよ歴史的な瞬間が近づいていることを改めて実感しました。

 

一番列車の出発を待っていると、なんと先に一番”到着”列車が入線してきました。

若干、現場が混乱するもセレモニーが続きます。

 

一番列車が出発していった様子です。

駅前大橋ルート開業!おめでとうございます。

まちづくりの上では開業がゴールではありませんが、この日のために広島市、JR西日本、そして広島電鉄ほか多くの関係者の方々が努力してこられました。
お祝い申し上げます。

 

一番列車の出発後、数便は整理券により乗車制限が行われたものの、次第に一般の乗車も始まります。

 

 

 

長年の構想が現実に。都市の交通インフラとしての歯車が回り始めました。
三方を囲まれた空間から、空に向けて進み出す景色がとにかく印象的でしたね。

 

 

新ルートで運行を始めた各路線

次々と営業列車が真新しい広島駅に入ってきます。
これまで囲いの外から眺めていた新のりばに足を踏み入れました!

 

 

 

 

モノクロ+路線色 一新されたシックなサイン類

構内のサイン類、発車案内等は、これまでのコーポレートカラーの緑をベースとしたものから、
黒を貴重としたモノクロなベースデザインに、路線カラーが組み合わされたものに一新されました。

 

 

頭上のLCDを用いた路線カラーが非常に目立ちます。
これが令和の広島電鉄広島駅です。

 

ホーム中間には小型でワイドタイプのLCDが稼働。

 

A~Dの文字は、新線の開業のために新たに創作されたものです。
モニターには、これまで広島駅では表示されなかった発車時刻や、遅延状況も案内します。
定時性を保ち円滑な運行を行っていくという姿勢は評価したいです。

また驚いたのは時刻の左下に「1-2」や「1-4」など”乗車位置案内”も表示していることです。
分散乗車の促進による乗降時間の短縮に繋がります。

 

 

テラスから電車に乗れる、シームレスな空間づくり

新線の開業により、これまでアトリウム空間内にあった仮囲いやパーテーションは概ね撤去され、
開放的な空間が広がる様になりました!

 

特徴はやはり、のりばとコンコースの隔たりが無いこと。
移設した新しい広電宮島口駅と同様に、車両を降車するとそのまま歩行者空間とそこに面した店舗等にアクセスすることができます。

 

まるで海外の駅のような開放的な駅空間は誇りです。

 

なんだか本当に現実感がない…
公共交通を利用した移動の心理的なハードルが下がり、自然と紙屋町・八丁堀地区との回遊性がを高めることに繋がります。

 

 

カフェのテラス席と。

 

 

 

公共交通の結節点として稼働を始めた新線

改めて、一番列車から数時間経った路面電車のりばです。

 

 

 

非常に多くの人で溢れています。
早朝は関心の高いファンがほとんどでしたが、時間が経過するに連れ一般の利用者の方も訪れ始めます。
全員目が輝いているのが印象的でした。

ただ、初日ということもあってか、多くの利用者に対応しきれていない場面もありました。
AホームとBホームの間に設けられた降車専用ホームは、ある時間から何故か使われなくなり乗車ホーム(B,C,Dホーム)が大混雑。
それにより乗降に想定よりも時間がかかり、早速広島駅を目指す列車の入線待ちが発生していました。
さらに、広島駅手前のポイントが故障し自動で切り替えができず、職員が手動で切り替えるアクシデントも発生していたようです。

Yahooニュース】:開通の広島電鉄駅前大橋線、広島駅でポイント不具合 一部電車に遅れ(中国新聞デジタル)

 

しっかりと原因究明して再発防止に努めてほしいですね。
120万都市の顔とも言える公共交通機関です。せっかく大きなボトルネックだった迂回が解消したのですから、その効果を100%発揮できるよう工夫をお願いしたいです。

 

広島駅の新しい時代の夜が明けました。

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