広島駅周辺の最後の一等地として区画整理された二葉の里地区”5街区”は、
2014年5月、一般競争入札により大和ハウス工業・広島テレビ放送・エネルギア・コミュニケーションズ(以下エネコム）の3社グループが取得しました。
エネコムの「EneWings 広島データセンター」は2016年12月に開業、
広島テレビの新本社ビルは2018年3月に竣工（9月23日完全移転完了）し、
現在は2019年3月の竣工を目指す大和ハウスのオフィス・ホテル・商業の複合棟（地上20階、約91m）が建設中です。
【CBRE】：広島二葉の里プロジェクト_物件概要
二葉の里5街区の続報。ホテル・オフィスの詳細など
【大和ハウスグループ】：広島市東区二葉の里５街区で開発する複合施設「ＧＲＡＮＯＤＥ（グラノード）広島」に名称決定
前回の状況です。
【ＧＲＡＮＯＤＥ（グラノード）広島】
高さ90.750m、地上20階・地下2階、鉄骨造
用途：店舗、事務所、ホテル、駐車場
敷地面積：6,339.23平方メートル
建築面積：3,209.13平方メートル
延床面積：49,709.62平方メートル
着工：2016年12月
竣工予定：2019年3月31日
開業予定：2019年4月1日
ホテル開業予定：2019年４月13日
総事業費：約200億円
- 名称：GRANODE広島
- 建物のイメージを連想させる「グランド（Grand）」とアクティビティの中心となることを意図した「ノード（Node）」を組み合わせた造語
- 同グループは今後、建物の設計、施工、管理といったノウハウを活かし、「GRANODE」の開発を全国で手がけていく
- 1～2階：商業フロア
- 上階のオフィスで働く人のためのサポート施設の位置づけ
- 認可保育園、英会話教室、コンビニエンスストアなど16テナントを誘致
- 3～11階：オフィスフロア
- 1フロア当たりの面積は2,200平方メートル、総面積は19,330平方メートルで中国・四国地方最大
- 13～20階：ホテルフロア
- ダイワハウスグループの「ダイワロイネットホテル広島駅前」が4月13日開業
- 197室で、全室浴室・トイレ別、20平方メートル以上
- 憩いの広場「二葉の里通り(仮称)」
- 「GRANODE広島」と東側の広島テレビ新社屋との間の有効空地
- 長さ100m、幅20mで広島テレビの中継やイベントを行い賑わいを創出
- 広島テレビほHPで通りの愛称を募集
2016年10月頃から機械が入り本格的な工事が始まった、”大和ハウス複合棟”。
それから2年余り、3月末の竣工にむけ工事はいよいよ最終局面を迎えています。
（2016年11月撮影）
商業施設となる低層部分は概ねすべての仮囲いやシートが外され、外観が完全に見えるようになりました。
ガラスの塊の迫力は感動モノです！
共同入札した3社が協調して事業を行っただけあり、広島テレビ本社低層階の「広島コンベンションセンター」部分とほぼファサードが揃えられている点も美しい。
交差点に面した一番目立つ部分に構えられたメインエントランスです。
黒を貴重としており重厚感ありますね。
エントランス付近から広島駅方向。
1・2階の商業エリアは堂々と「SHOPS & RESTAURANTS（ショップアンドレストラン）」を名乗るようです！
1階にはセブンイレブン、2階には飲食店の看板が確認できます。
二葉通りを挟んで南側から。
広島ではないような感覚です。
「グラノード広島」を見上げてみます。
高さに加えてボリューム・物量感を感じるビルです。
広島テレビ本社ビルとの間に設けられた憩いのスペース「(仮称)二葉の里通り」。
上層階の「ダイワロイネットホテル広島駅前」のエントランスも確認できます！
こちらは広島高速5号線出口が面する西面です。
反対側のイズミ本社ビル前と同様に、建物は大きくセットバックしています。
テナントも一部確認できました。
コピー、プリントサービスの「Kinko’s（キンコーズ）」とドラッグストアの「マツモトキヨシ」。
大和ハウスのプレスリリースに、商業施設はオフィスで働く人々のサポート施設と書かれていたように、
ビジネス関連のお店も多いと思われます。
広島駅間近とはいえ、現状では目的のある人しか訪れないので、妥当な判断だと思います。
北側です。
こちらも本設の構造物となる階段や地下駐車場へのスロープなどが見えてきました。
平面部分は長距離高速バスの発着場になりますが、できてくるとかなりコンパクトな印象です。
完成間近の「GRANODE広島」のご紹介でした。
35回に渡ったこのレポートも完成までにもう一度できるかどうか。これが最後かもしれません。
4月1日に開業予定、11階以上の「ダイワロイネットホテル広島駅前」は4月13日開業予定です。
