JR広島駅ビルの建て替え計画が公表!400室のホテル、シネコンなど都市に相応しい大規模なものに!

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、15日共同で会見を開き、
検討を進めてきたJR広島駅南口広場再整備事業に関し、建て替えられる新しい広島駅ビルの概要とイメージパースを公開しました!

新しい駅ビルは地上20階建てで400室を備えるホテルや、約2万5,000平方メートルの商業施設、シネマコンプレックスを備えるなど大規模なものになるほか、
整備の目玉といっても過言ではない路面電車の広島駅高架乗り入れにより、乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する場所になります。

待望のイメージ図を交え、情報を整理してみたいと思います。

広島市は広島駅南口広場の再整備事業について、 路面電車を高架乗り入れとすることなどを盛り込んだ基本方針を、関連するJR西日本・広島電鉄・広島市の3者で合意し決定しました。 【広

 

【JR西日本】:広島駅ビルの建替え計画

 新駅ビルは、広島・瀬戸内の玄関にふさわしく、広島に新たな賑わいや交流、感動を創出する施設となることを目指し、下記の商業・ホテル・駐車場を導入します。
特に、内観イメージで示す駅ビル2階の路面電車が進入する空間は、広島駅中央口改札や新幹線口改札から段差なくフラットに繋がり、駅と歩行者空間、商業施設が一体となった魅力的な空間を創出します。また、駅ビル1階に整備される駅前広場とも繋がり、ご利用しやすい公共交通ネットワークを形成します。


新広島駅ビル完成イメージ(上記公式HPより)

 


現在の広島駅ビル「ASSE」(2018年8月撮影)

【日本経済新聞】:広島駅新駅ビル25年春開業 2階に路面電車乗り入れ

 

【新広島駅ビル(仮称)】
高さ約100m、地上20階・地下1階
用途:商業・ホテル・駐車場
建築面積:約1万4,000平方メートル
延床面積:約11万1,000平方メートル
全体事業費:約600億円
着工予定:2021年春
開業予定:2025年春

基本設計・監修:ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・施工:広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組・広成建設株式会社)

→延床面積は、JR西日本管内で大阪、京都に次ぐ3番目の規模に。

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■情報追加(2020/03/31)
その後明らかになった情報を追記。

 

商業

  • 新駅ビルの2~6階の大部分を占める
  • 店舗面積約2万5,000平方メートルで、自由通路や北口構内に設けられた商業施設「ekie(エキエ)」と合わせると約3万6,000平方メートルに。
  • 中国SC開発が運営し、専門店街としてテナントを誘致
  • 屋上などの広場として活用し賑わいや憩いを創出
  • 松竹マルチプレックスシアターズによるシネマコンプレックスも整備


(上記HPより)

 

高架駅となる路面電車、広電広島駅の上部には屋外の展望デッキのようなものも確認できます。

(上記HPより)

 

ホテル

  • 駅ビル西側の構想部分(7~20階)にはJR西日本ホテルズブランドの「ホテルヴィスキオ」が進出
  • 400室規模の宿泊主体のホテル
  • 北口の「ホテルグランヴィア広島」と合わせ、国内外の来訪者のニーズに対応


(広島市)

 

路面電車

  • 基本方針の通り、高架で広島駅の2階に乗り入れ
  • 在来線、新幹線の改札などがある南北自由通路からフラットに接続
  • 駅ビルの前面には路面電車の乗り場と両脇の広場を覆う大屋根を設置。大屋根は自由通路と同様に平和を願う白色の折り鶴をモチーフに。
  • 駅ビル前面の広場から、南口のエールエール、ビッグフロント広島、エキシティ広島に接続するペデストリアンデッキも整備
  • 高架区間は景観面への配慮から、当初は架線レスとする予定だったが、開業時には実現せず。


(広島市)

 


(広島市)

 

駐車場

  • 駅ビルに直結する駐車場(約500台)を整備
  • それに加え、更に駅北西の在来線と新幹線に挟まれた用地に、別棟駐車場(約400台)も整備


(上記HPより)

 

整備スケジュール・その他ほか

  • 2020年3月31日:現駅ビル閉館
  • 2020年4月:現駅ビル撤去工事着手
  • 2021年春:駅ビル新築工事着手予定
  • 2025年春:新駅ビル開業予定
  • 総事業費:600億円(駅前大橋線含む、南口駅前広場再整備費用:155億円)

 

現駅ビル閉館後、着工までのスケジュールや具体的な変化はこちらに詳しくまとめています。

広島駅ビル建て替えの概要明らかに 広場の縮小、仮階段設置など

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■情報追加(2020/03/31)
その後明らかになった情報を追記。

 


ひとまずまとめは以上です!

すでに多くの人が反応なさっていますが、
まずはこの規模に驚かされました。あらゆる面で予想以上!

JRとしても、中途半端なものを作っても儲からない箱を抱えるだけであり、「やるからには本気で取り組む」という姿勢がとてつもなく感じられます。
自由通路ができる前の広島駅の店舗面積は約1万平方メートルだったので、その頃から比べると3.5倍にも上ることになります。
はるか昔の記事ですが。

今年も残すところあとわずかですね。 さて今回はコメントで教えてもらいました。   西日本旅客鉄道株式会社と中国SC開発株式会社は27日、 増床される広島駅の商業施設の出店計画書を広

 

ホテルは20階の高層部分に約400室規模で「ホテルヴィスキオ」が進出。
宿泊施設が入るにしても、新大阪や倉敷、小倉といったような横長のものを想像していたので、
100mのタワーになるのは全く予想外、予想以上でした。

シネコンも進出するということで、個人的に駅ビルに望んでいた大まかな機能はすべて入るものとなりそうです。

 

広島駅南口はこれにとどまらず、今後東郵便局の再開発や、フタバ図書(広島産業センタービル)の開発も控えています。

まだ書きたいことは大いにありますが、冷めやらぬ興奮とともに今日はこの辺で。m(__)m

(2019年1月時点、管理人調べ)

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