広島駅北 二葉の里5街区再開発 2019.02(Vol.34) 名称『グラノード広島』に!開業日も決定

広島駅周辺の最後の一等地として区画整理された二葉の里地区”5街区”は、
2014年5月、一般競争入札により大和ハウス工業・広島テレビ放送・エネルギア・コミュニケーションズ(以下エネコム)の3社グループが取得しました。
エネコムの「EneWings 広島データセンター」は2016年12月に開業、
広島テレビの新本社ビルは2018年3月に竣工(9月23日完全移転完了)し、
現在は2019年3月の竣工を目指す大和ハウスのオフィス・ホテル・商業の複合棟(地上20階、約91m)が建設中です。
【CBRE】:広島二葉の里プロジェクト_物件概要
二葉の里5街区の続報。ホテル・オフィスの詳細など

前回の状況です。

広島駅周辺の最後の一等地として区画整理された二葉の里地区”5街区”は、 2014年5月、一般競争入札により大和ハウス工業・広島テレビ放送・エネルギア・コミュニケーションズ(以下エ

まずは本家のニュースリリースから。
(仮称)二葉の里プロジェクトを手がける大和ハウス工業は、
このビルの正式名称や概要をニュースリリースにより公開しました!

【大和ハウスグループ】:広島市東区二葉の里5街区で開発する複合施設「GRANODE(グラノード)広島」に名称決定

【GRANODE(グラノード)広島】
高さ90.750m、地上20階・地下2階、鉄骨造
用途:店舗、事務所、ホテル、駐車場
敷地面積:6,339.23平方メートル
建築面積:3,209.13平方メートル
延床面積:49,709.62平方メートル
着工:2016年12月
竣工予定:2019年3月31日
開業予定:2019年4月1日
総事業費:約200億円

  • 名称:GRANODE広島
    • 建物のイメージを連想させる「グランド(Grand)」とアクティビティの中心となることを意図した「ノード(Node)」を組み合わせた造語
    • 同グループは今後、建物の設計、施工、管理といったノウハウを活かし、「GRANODE」の開発を全国で手がけていく
  •  1~2階:商業フロア
    • 上階のオフィスで働く人のためのサポート施設の位置づけ
    • 認可保育園、英会話教室、コンビニエンスストアなど16テナントを誘致
  • 3~11階:オフィスフロア
    • 1フロア当たりの面積は2,200平方メートル、総面積は19,330平方メートルで中国・四国地方最大
  • 13~20階:ホテルフロア
    • ダイワハウスグループの「ダイワロイネットホテル広島駅前」が4月13日開業
    • 197室で、全室浴室・トイレ別、20平方メートル以上
  • 憩いの広場「二葉の里通り(仮称)」
    • 「GRANODE広島」と東側の広島テレビ新社屋との間の有効空地
    • 長さ100m、幅20mで広島テレビの中継やイベントを行い賑わいを創出
    • 広島テレビほHPで通りの愛称を募集

 

開業に向けていよいよ詳細が明らかにされました。
名称は「GRANODE広島」ということで、今後ダイワハウスグループが手掛ける複合ビルの名称の第一号ということになります。
商業フロアは、自由通路からは少し離れていることもあり、これ単独で集客するような店舗ではなく、オフィスやホテル利用者の利便性を重視した施設が集まるようですね。
妥当な選択だと思います。
オフィスは総延床面積19,000平米越えで、広島でも有数の規模の面積となり、従業者も数百人~千人規模に上ることが予想されます。
一方、ホテルも197室と中~大規模。ダイワロイネットホテルと名乗りますが、全室20平米以上、宿泊料金は上記HPによると25,000円からと、ビジネスホテル以上のグレードになる模様です。

これまで広島には、2フロアくらいの商業施設に大規模な駐車場をくっつけたようなものを「複合棟」と呼ぶものが多かったですが、
GRANODEは正真正銘の複合ビルですね。

 

ここまでプレスリリースの内容をご紹介しました。
先日現地の状況を見てきましたので、そちらのレポートに移ります。

広島駅北口ペデストリアンデッキ中央から。

ビルが密集した印象を与える光景になりました。

 

広テレ本社付近から、近づいていきます。

 

広島テレビ本社ビルの1~3階に設けられた「広島コンベンションホール」と、
GRANODE広島の壁面が揃っており、非常に洗練された雰囲気です。
これらが建てられている「5街区」(二葉の里土地区画整理事業)は、一つの区画の3社共同落札となり一体感が損なわれるのを心配していましたが、まずまず良い結果になったのではないでしょうか。

 

(仮称)二葉の里通りが面する、GRANODE広島の南東側角です。

 

 

背の高い仮囲いやシートがかなり撤去され、外構や1~2階の店舗部分、そして「GRANODE HIROSHIMA」のロゴが確認できるようになりました。
落ち着いた雰囲気と優雅さがメチャクチャ綺麗です!

 

南西側角のオフィスエントランスと合わせて。

 

低層部分は本当に立派なオフィスビルですね。
角のエントランスは吹き抜けになっており、その部分のパネル貼り付けなどが行われています。

広島市内はオフィスの空室率が5%以下の状態が続いており、一定の規模のあるハイグレードなオフィスが不足しています。
どのような企業が入居予定なのかは分かりませんが、
市内の老朽化したビルに入居する企業がこちらに移転し、元のビルもスクラップアンドビルドされる好循環が生まれれば理想的です。

 

西側から全景です。

二葉通り・あけぼの通りの東西方向はもちろん、駅西高架橋方面の南側からもかなり存在感のある建物です。

 

北側から。

 

画像右手側に建設中となっているのが、山陽道と繋がる「広島高速5号線」。
こうした立地も活かし、関東・関西方面への長距離バスの発着場も整備される予定となっています。

料金所を過ぎスロープを下りればちょうど2枚目の画像のあたりにつながりますが、
安全面で、ここをいきなり左折してビル北側のバスターミナルへ、というルートにはならないと思われます。

 

そのビル北側です。

 

2階レベルにテラスのような構造物が確認できるとともに、1階は奥まったガラス張りになっていることが分かります。
バスの待合室のようなものになるのでしょうか。

 

ビル北側から見る「(仮称)二葉の里通り」。

凄まじい「ビルの谷間」ですね。

ここで広テレの中継や、イベントが開かれ賑わい創出を目指していくとのこと。
イベントはこの地区のエリアマネジメントを司る「エキキタまちづくり会議」も関わっているそうです。

人々の交流による新たな賑わい創出は当然期待したいものですが、
わざわざこの近辺に目的があって訪れる人は少なく人通りもまばらな現状で、継続的に賑わいを保っていけるかどうかという不安は正直大きいです。

鍵を握るのは、JR西日本広島支社の再開発と、2街区のイケア進出です。
支社再開発は、移転先のビル新築に着手しある程度スケジュールは見えてきた状況ですが、
後者のイケアはどうなっているのでしょうか。。全く音沙汰がありません。
不信感を抱かれる前に、公式に何らかのリリースをまずは出してほしい…

JR西日本は、広島駅北口にある同社広島支社を移転させ 跡地を数年かけてオフィス・商業などの複合再開発する方針を明らかにしています。 移転先は現在の建物から西に約300m離れた、

 

少し水を差してしまいましたが、
GRANODE広島は4月1日に開業予定
11階以上の「ダイワロイネットホテル広島駅前」は4月13日開業予定です。

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