JR広島駅の新しい駅ビルと一体となり、広島駅から稲荷町電停の間を短絡する「駅前大橋ルート」が、
2025年8月3日に開業しました!
3月24日に開業した新しい駅ビル「minamoa(ミナモア)」と合わせて、
広島駅南口の新たな時代が始まりましたが、事業としてはまだ続きます。
地上のバスのりばやマイカー乗降場の再整備、周辺施設までのペデストリアンデッキや大屋根の整備などがこれから2029年春頃にかけて段階的に行われていく予定です。
今回は駅前大橋ルートと新しい電車のりばの供用開始により役目を終えた、
地上の旧広島駅電停の変化をご紹介します。
前回の開業レポートです。
事業概要と今後の整備
【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等
軌道・駅舎など全面的に解体が始まる
ミナモア2階のデッキから見下ろす旧広島駅電停です。
新ルートの2階に車両が頻繁に往来するようになる中、
地上の旧ホームや軌道を撤去する工事が始まりました。
切り替えにより、旧のりば一帯は立ち入ることができなくなっています。
駅前大橋ルート開業により旧のりば付近には立ち入ることができなくなりました。
静かになった旧のりばの上を、引っ切り無しに車両が行き交います。 pic.twitter.com/fage9KDl6u
— 鯉党α(アンドビルド広島) (@abhiroshima) August 21, 2025
1階旧のりばへのかつての動線です。
(この画像は2025年8月3日撮影)
5号線広島港行のホームです。
早くも軌道は敷石やレールが撤去されています。
その先、本線となるかつての紙屋町・八丁堀方面ホームです。
こちらもホームや軌道上に複数の重機が入り、大胆な解体工事が確認できますね。
こちらは電停の事務所。
生々しく解体が行われています。
ついこの前まで、そこに電車が来るのが当たり前でした。
ついに実現した世代交代。スピーディに進む解体工事には感慨深いものがありますね。
駅前広場の東側、エディオン蔦屋家電の入り口付近から。
かつてあった横断歩道は廃止されました。
マツダスタジアムをはじめ、東の大州通り方面に行くには必ず通る横断歩道でした。
完成後もここに横断歩道は設けられず、北側の横断歩道に切り替えられた形です。
巨大な吹き抜けの電車のりばに、JR西日本の車両「RED WING(レッドウィング)」が停車していました。
広島市と、JR西日本そして広島電鉄が同じ理想を目指して実現させたこの空間。
JRラッピングの広電が、JRの改札口の目の前まで乗り入れている光景が印象的で、思わず記録に残しました。
【日経クロステック(xTECH)】
:全国初の路面電車乗り入れ、商業・交通一体の広島駅ビルが本格始動
:新生・広島駅ビルに感じた空間の力、「求められる建築物」を問う努力を
とはいえ、現状はまだ通過点。思い描く理想はまだ先にあります。
全ての完成は2029年春となる予定です。
▼今後のスケジュール
2025年3月 | ・広島駅新駅ビル開業 ・広島JPビルディング接続デッキ、Cブロック接続デッキ供用開始 |
2025年夏頃 | ・路面電車駅前大橋ルート営業運転開始 |
2026年春 | ・路面電車循環ルート営業運転開始 ・Aブロック接続デッキ供用開始 |
2028年春 | ・2階にぎわい広場供用開始 |
2029年春 | ・南口交通広場(バスエリア・マイカーエリア)の供用開始 (利用可能なエリアから順次オープン) ・Bブロック接続デッキ供用開始 |