大阪メトロ 夢洲駅 2025.03(開幕前の状況) 未来へ誘う『第0パビリオン』

2025年4月13日から行われている「大阪・関西万博」は、10月13日の会期終了まで1ヶ月を切り、
連日20万人を超える来場者で賑わっています。

会場への交通インフラの基幹となるのはOsakaMetro=地下鉄です。
アクセス強化のため、これまで中央線の終点だった「コスモスクエア駅」から万博会場の最寄りまで約3.2kmを延伸し、新たに「夢洲(ゆめしま)駅」が2025年1月19日に開業しました。

現在は多くの来場者でごった返している当駅ですが、実は開幕前に現地を訪れる機会がありました。

まだ人も少なくじっくりと見ることができたので、簡単にまとめてみたいと思います。

 

 

夢洲駅の概要

夢洲駅は、中央線のコスモスクエア駅から約3.2km延伸した終着駅で、大阪市此花区夢洲中に位置します。
万博会場の東ゲートに直結しており、来場者はスムーズなアクセスが可能です。

将来的には、万博跡地に計画されている統合型リゾート(IR)施設への主要なアクセスルートとなることも見込まれています。

【Osaka Metro】:Osaka Metro 中央線延伸部(コスモスクエア駅から夢洲駅間)が2025年1月19日(日曜日)に開業します

(上記ページより)

 

下車した瞬間から異世界 ホーム上の空間演出

新大阪駅から大阪メトロ御堂筋線、本町で中央線に乗り換え、終点の「夢洲」を目指しました。

域外から訪れる多くの人が利用するルートかと思います。
画像は、中央線で使用されている400系。
万博のイメージにピッタリ合う宇宙船のような外観はとてもインパクトがあります。

 

乗り換え時間も含めて、新大阪駅から40分弱で、万博会場の入口となる夢洲駅に到着です。

 

 

「異世界劇場」がデザインコンセプトの夢洲駅は、直線的な光のラインと折り紙をモチーフとした有機的な天井の加飾のホームとなっています。

【安井建築設計事務所】:Osaka Metro中央線 夢洲駅

 

改札階へ上がります。

 

3本並列のエスカレーターが圧巻です。誘導用として緑のラインが動いています。

 

 

全長55mのLEDサイネージ!大空間のコンコース

階段を上がった先は、こちらも圧巻の改札口まで続く大空間のコンコースです。

信じられないほどの広い空間が地下に広がっています。
とはいえ、現在は多数の万博来場者を迎え入れる頼もしい空間になっているのが想像できますね。

ホーム上と同様に光のゲートと折り紙をモチーフにした天井が続いています。
コンコース階では天井、床面までその照明が連続しており、未来的な空間を演出します。

 

大きな特徴の一つ、壁面の大型デジタルサイネージ。

 

 

ものすごいインパクトです。
全長55mのLEDサイネージは国内最大を誇ります。

 

コンコースを抜け南側にある改札口に到着しました。

 

 

16台設置された自動改札。Osaka Metroでは全駅でクレジットカードのタッチ決済が可能となっており、交通系ICカードのタッチとは分離して読み取り機がネイティブで設置してあります。
企画乗車券用のQRコード読み取りも可能で非常にマルチな端末となっています。

 

改札口を出た周辺の状況。

 

 

券売機付近は、多様な人々の動きを柔らかく映すことを目指した鏡面仕上げとなっています。

 

 

地上へ誘う大階段と万博東ゲート

改札を出て左手側へ。いよいよ地上へ出ます。

こちらも多数の来場者が集中する万博会場らしい、スケールの大きな階段・エスカレーターが設けられています。

 

地上に出ました。
夢洲駅の地上部の外観です。

先程の階段を覆う大屋根は、明かりを取り入れる膜屋根となっています。

 

この夢洲駅が最寄りとなる東ゲートです。

 

当然このときはまだ入ることができないので、フェンス越しの撮影です。
ゲートの前は入場待機スペースです。報道でもこちらで並んで入場を待つ光景がよく取り上げられていますね。

 

駅の正面には、世界最大の木造建築「大屋根リング」や一部パビリオンの外観も見ることができました。

 

 

 

所感

万博の開幕前の夢洲駅をレポートしました。
まだ訪れる人は疎らで静かな駅構内でしたが、未来的なデザインやコンコースの巨大なLEDビジョンによる空間演出は、これそのものが万博の最初のパビリオンとして成立しているようにすら感じましたね。

万博「万国博覧会」という舞台で、ホストになる日本国が示す「おもてなし」が、こういったアプローチで表現されているのが誇らしいです。

万博終了後、夢洲は統合型リゾート(IR)を核とした新たな国際拠点へと姿を変えていきます。万博の精神を引き継ぎ、大阪そして日本の未来を支える異文化交流とおもてなしの場ことになることに期待したいです。

閉幕が近づく万博の注目度は非常に高くなっています。
9月18日時点で最終日までのすべての日程、時間帯で満員となっており、これから思い立っても来場することは難しい状況です。
来場者数過多による混雑等の課題はありましたが、訪れる人の多くはそのパビリオンの演出や異文化に包まれる会場全体の雰囲気は高く評価されていると思います。
最後まで無事やり遂げて、成功だったことを証明してくれることを願います。

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