広島駅南口地下広場刷新へ!壁床の全面張替えにバリアフリー化も 動線変化に対応し『滞在型』空間に

広島市は、広島駅南口地下広場を大規模改修する計画を明らかにしました。
駅ビルからエールエールA館およびビッグフロントひろしまへのペデストリアンデッキが整備されることに伴い、
これまでの単なる通路から、飲食やリモートワークも可能な「滞在型」の空間とすることを目指します。

2029年度中の完成予定です。

 

広島市は合わせて、どちらも市の第3セクターである「エールエールA館」と「紙屋町シャレオ」の運営会社を、持株会社方式で統合する方針を固めたことも明らかにしました。
管理体制の効率化等を行うとともに民間企業のコンサルティングも受け、赤字脱却と経営基盤の強化を図ります。

 

 

広島駅南口地下広場リニューアルの概要

【Yahoo!ニュース】:広島駅南口地下広場、飲食やリモートワークなど「滞在型」空間へ 2029年度中の完成目指す(中国新聞デジタル)

【広テレ!NEWS NNN】:エールエールとシャレオ経営統合へ 南口地下広場改修案も明らかに 広島 

 

開業から25年以上が経過している地下広場について、床や天井の全面的な張り替えとトイレのバリアフリー化を行うとともに、
電源やWi-Fiを設け飲食や読書、リモートワーク等も行えるような「滞在型空間」となることを目指します。

また、南側のイベント広場は、大型液晶モニターからプロジェクターに変更し、壁一面に映像を投映することも検討します。

 

完成イメージ
(広島テレビYouTube(https://www.youtube.com/watch?v=5UNXnpRPv-U)より)

駅前大橋ルートが開業した広島駅南口地下広場の現在

広島駅南口地下広場の現状です。

地下通路は大部分で天井の化粧板が外され仮囲いで制限されるなど、未完成の様相です。

2025年8月に、路面電車の駅前大橋ルートが開業しました。
地下広場の真上がそのルートにあたります。
部分的に地下広場を貫通する新たな柱が設けられましたが、発泡スチロールを材料とする軽量盛土工法も採用し、地下広場への影響は最小限に留められています。

改修後のこのあたりは、オープンやデスクが設けられたワークスペースになるのですかね。

こちらは南側のイベント広場。
エールエールA館とビッグフロントひろしまに挟まれた場所になります。

現在も定期的にステージイベントが開かれているほか、選挙の際は各選挙区合同の期日前投票場としても機能しています。
改修後もこうした役割は引き継がれそうですね。

それどころか、壁一面のプロジェクションマッピングが可能になれば様々な演出も可能となり、今以上に注目されるスポットにもなるかもしれません。

イベント広場と通路の境界。

イメージパースを見ると、ジグザグのスロープなども確認できますね。

計画時は将来的な地下鉄の駅・コンコースとして機能することも見越し、これだけのスペースを確保した経緯もあります。
その構想は実現に至りませんでしたが、多くの買い物客や観光客に溢れるまでに成長した広島駅にとって、これだけの屋内イベント・賑わいスペースがあるのは今となっては貴重です。

現在整備が進むペデストリアンデッキが開通すれば、人々の動線は大きく2階にシフトすることになると思います。
どこまで地下にコストをかけるかという視点は当然ありますが、上記のようなイベント利用は今後も続きそうですし、老朽化やバリアフリーへの対応など時代に追いついていないところもありました。
ミナモアを補完するエールエールA館やビッグフロントとの回遊性を高める狙いも込めて、整備に期待したいです。

広島駅南口地下広場の改修工事は、
2028年度の着手、2029年度中の完成予定です。

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