JR下祇園駅自由通路等整備事業 2025.02

JR可部線の下祇園駅では、広島市とJR西日本による駅の改良工事が行われてきました。
JRは混雑対策として島式1面2線の構造から、上下線それぞれのホームを新設し相対式2面2線に変更、
広島市は、東西自由通路となる跨線橋を整備し、これまで無かった西口をJRとともに新設し、
これらが2024年1月に供用を開始しました。

広島市は引き続き、西口駅前広場の整備やアクセス道路の拡幅工事が進め、駅周辺の安全性と利便性のさらなる向上を図ります。

JR可部線は構造上、抜本的な輸送力の拡大は難しく、ピーク時の混雑は全国的に見ても高い部類に入ります。
中でも下祇園駅は可部線内で最も利用者が多い駅で、コロナ前の1日の乗降客数は11,000人を超えており、周辺の宅地開発が進むに連れ朝ピークを中心に混雑が安全上の課題となっていました。

 

前回の状況です。

JR可部線の下祇園駅では、広島市とJR西日本による駅の改良工事が行われています。 混雑対策として現状の島式1面2線の構造から、上下線それぞれのホームを新設し相対式2面2線に変

 

 

事業の概要

【広島市】:下祇園駅自由通路および駅舎改築事業

 

(広島市『下祇園駅西口広場等整備について』(https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/1032/337172.html)より)

 

駅舎を移設した東口

東口の様子です。

 

(同じ位置から、2023年11月撮影)

かつての駅舎は解体され、新しい駅舎が北側(可部寄り)に新築されました。

 

新しい東口駅舎です。

 

小規模ながらオペレーター対応に対応したみどりの券売機プラスや有人窓口も揃った駅です。
右奥に進んだ場所にエレベーターがあり、改札階と自由通路階にそれぞれバリアフリーで移動することができます。

 

駅名看板。

 

足元には、旧駅舎の屋根瓦が保存されていました。

駅名看板が垂直でなく微妙にアールが付いているのには何か意図があるのでしょうか。
2017年に電化復活した可部線の延伸区間には、それぞれの駅のエピソードや特徴を模した駅名標が設置されました。

ご無沙汰しております。。なんとか生き延びております…。 今週もたくさんのコメントありがとうございます。対応いたします。 大変長らくお待たせしました。3月4日、JRのダイヤ改
3月4日、JRのダイヤ改正が行われ、 広島地区では可部線「可部駅」からかつて廃止された区間の約1.6kmが電化延伸開業。 また山陽線「西条」~「八本松」間に新駅「寺家(じけ)駅

 

エントランス横の駐輪場です。

 

駅舎内、改札付近の様子。

 

 

 

橋上駅舎ではないこと以外は立派な設備です。

 

 

島式ホームから相対式ホームとなった構内

改札内に入りました。

 

 

かつての下祇園駅は島式ホームとなっており、構内踏切を渡る必要がありました。

利用者と車両の距離が近く、安全上の大きな課題となっていましたが、
相対式ホームとすることでこれを解消しました。

 

かつての島式ホームはすでに解体され、跡形もなくなっています。

 

この大きなスペースは運行を止めずに作業した名残となりますね。

 

東口から入る広島方面のホームの先端に、トイレがありました。

 

西口から入る下り可部方面には設置されていないようです。

 

 

新設された西口と駅前広場の整備予定地

東口から階段を登り、自由通路へ。西口を目指します。

 

 

東西をつなぐ自由通路は、幅3.0m、延長63mの屋根付き通路です。
エレベーターも設置され、バリアフリー化に対応しています。

 

西口駅舎の外観です。

 

 

 

 

自由通路の階段の奥に、可部方面の改札があります。
改札付近は自由通路レベルまで吹き抜けとなっており、開放感に配慮されれています。

 

これまで、駅の東西を往来する主動線だった祇園踏切。

 

駅構内にかつて留置線が設けられていたことから、幅の広い架線柱が残ります。
西口広場の整備で姿を消す可能性もあります。

 

西口一帯に広がる空間。

 

現在は仮設の駐輪場などとなっていますが、今後は送迎用のロータリーなど本設の駅前広場が整備される予定です。
2枚目の画像から右手方向、「祇園清心幼稚園」までの区間ではアクセス道路の拡幅も行います。

 

西口駅前広場は2025年度の完成予定、アクセス道路の拡幅工事は2026年度末の完成予定です。

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