広島駅エリア結ぶ広島高速5号線が、2027年度上期の開通を目指し整備が進められています。
シールド工法を採用した二葉山トンネルは、シールドマシンの一部損傷等によりたびたび工事が中断しましたが、2025年4月に掘削は完了しました。
工事が終盤に差し掛かる中、広島高速道路公社は、完成後の走行風景を再現したイメージ動画を公開しました。
また、高速5号線を含む、広島高速道路のネットワーク全体の料金体系も見直しが検討されており、8月31日にその案が公表されました。
広島駅北口では、料金所の上屋の構築も始まり、いよいよ開通が迫っていることが実感できるようになっています。
前回の状況です。
公開された完成イメージ動画
広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品JCT」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路です。
広島高速1号を介して広島駅と山陽自動車道が専用道路で繋がることで、
空港リムジンバスをはじめ、広域アクセスの利便性が大きく向上することが期待されています。
【広島高速道路公社】:広島高速5号線
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広島高速5号線の完成イメージ紹介動画では、広島駅北口から二葉山トンネルを経由して温品方面へ向かうルートの様子が描かれています。
高速1号・2号・5号が接続する温品ジャンクションは、なかなかの大規模かつ複雑なジャンクションとなりそうですね。
(高速2号と5号を結ぶ連結路は、2028年度の供用開始を見込んでいます。)
公開された動画では見られませんでしたが、温品方面から広島駅北口を走行すると、トンネルを出てすぐ高層ビルが並ぶ広島駅の街並みが広がることになります。
高速4号線の沼田方面から西風トンネルを抜けたときの感覚にも近い景色が、5号線でも生まれそうです。
広島駅北から山陽自動車道まで590円 新たな料金設定案が公表
動画公開に続き、8月31日に開かれた広島高速道路公社料金等調査会において、
1~5号全体の利用料金の見直し案が公開されました。
料金についてはこれまで、整備重視の料金体系となっており、土工区間・トンネル区間・高架区間で距離あたりの単価が異なる設定となっていました。
これを、全線一律で同じ距離単価に見直すことで、より公平な設定となりさらなる利用促進を図るのが狙いです。
【広島高速道路公社】:広島高速道路公社料金等調査会について
(令和8年度第2回会議資料(https://www.h-exp.or.jp/wp-content/uploads/260831_chosakai_siryo.pdf)より)
利用距離に応じて負担する料金体系への見直しは、ネットワーク化が進む他都市の都市高速でも行われている流れであり、
利用者目線での公平性や広島高速道路の利用促進という点で、基本的には妥当なのではないでしょうか。
広島高速5号線を経由する広島駅北~都市高速広島東は普通車590円とされており、
現行料金制度の府中方面から山陽道へ向かう場合と大きく変わらない水準です。
広島駅周辺から山陽道方面へ向かう新たなルートとして、料金面で抵抗なく利用されそうです。
一方で、ターミナルチャージが高くなったことで、ごく短区間の利用は大きな値上がりとなります。
並行する一般道路部の整備が進んでいない出島~吉島間も、210円から1年間の緩和措置を経て280円に。ここだけでも暫定的に低料金で通行できるようになれば、街にとって大きなプラスになる気がするのですが…。
また、上限料金を設けない仕組みとなるため、山陽道方面から観音や商工センター方面など長距離利用では負担が増えます。
事業者向けのETCコーポレート割引は継続されますが、日常的に使う事業者ほど一定の影響がありそうです。
ここは「まちづくり」の観点から、物流拠点の整備や企業立地を進めることで沿線の需要を高め、
料金が上がっても利用する価値がある道路・沿線環境を如何につくれるかが問われそうですね。
料金調査会では今後、 利用者等への意見聴取を経て、今年中にも意見書を取りまとめる予定です。
広島駅北インターの料金所の構築はじまる
広島高速5号線完成イメージ紹介動画
(公式サイト(https://www.h-exp.or.jp/construction/route5/)より)
冒頭に紹介したように、広島高速5号線の工事も大詰めです。
広島駅北インターでは、料金所の構築が始まっているのを確認しました。
広島高速5号線の本線は、2027年度上期の完成予定です。
高速2号線との連結路についても、2028年度の完成を予目指しています。
開通による広島駅と山陽道の円滑な接続に期待が高まる一方で、
5号線の出口が設けられる広島駅北口エリアでは、広島県の大規模医療拠点や、住友不動産による複合タワー開発、さらに2031年度の開業を目標とする新アリーナ構想など、交通需要を大きく押し上げる要因が控えています。
せっかく高速道路で都心まで円滑につながっても、出口側のエキキタで交通が集中し、
周辺道路の混雑に拍車がかかるようでは、その整備効果を十分に発揮できません。
公社の次なる取組は高速2号の全線4車線化、高速4号の山陽道接続になる見通しですが、
5号線から4号線方面へつなぐ「東部線II期(仮称)」、さらに3号線方面へ接続する「南北線(仮称)」といった計画検討路線についても、
実現可能性や代替策(ハード・ソフト)も含め、今の段階から整備方針を具体化する議論が必要ではないでしょうか。
(中期経営計画(2025-2028) (PDF 19.7MB)(https://www.h-exp.or.jp/wp-content/uploads/chuukikeiei2025-2028.pdf)より)







