広島高速5号線建設工事<広島駅北口> 2020.11 約400m掘り進んだシールドマシン

広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、
開通すれば、広島高速1号を介して広島駅と山陽自動車道が専用道路で繋がり
空港リムジンバスをはじめ、広域アクセスの利便性が大きく向上することが期待されています。

1.8kmがトンネル区間となっており、中山地区側から0.4kmは山岳トンネルでは一般的な「NATM工法」が用いられますが、
広島駅側から1.4kmはトンネル直上への住宅の地盤沈下防止のため、都市部などで採用される「シールド工法」が用いられます。

掘削中のシールドマシンが破損する事故があり、開通は2022年度となる見込みです。

【広島高速道路公社】:広島高速5号線及び関連道路路線図

令和2年度(平成31年度) 高速5号線 工事進捗状況

 

直近の広島高速5号線レポートです。

広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、 開通すれば、広島高速1号を介して広島

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さて、丸々1年ぶりに広島駅北口側から入る二葉山トンネルの現場見学会に参加してきました。

広島高速5号線建設工事<広島駅北口> 2019.11 トンネル内部と掘削現場を見学

 

広島駅北口から。

 

受付を済ませ見学が始まります。
これまでは自由参加でしたが、今回はコロナ対策として事前の申込みが必要でした。

 

手前で事業の概要やセグメントの説明を受けて、いよいよトンネル内に入ります。

 

 

入り口付近。坑口が美しい新円です。
掘削時の音が漏れないよう、入口にはエアーが入った防音扉で仕切られています。
主に夜間の作業時に使用するそうです。

 

内部に入って飛び込んでくる景色がすごい…。

感激です!トンネルになっている・・・(当たり前)

 

以前は

美しいコンクリートのセグメントが敷き詰められています。
壁面に「10R」と書かれた張り紙がありますが、これは抗口からのセグメントリングの数を表しているようです。10リング目、入ってすぐということです。

 

この時説明があった現在の掘削状況です。
・セグメントリング:371ピース
・掘削長:約425m
(11月14日時点)

シールドマシンによる掘削は1,400mなので、1/3弱を掘り進めた事になります。

 

ということで、入口からシールドマシンが掘削する現場まで、400mくらいトンネル内を歩いて進みます。

 

紛れもなくトンネルです。
途中、鉄骨のみでトンネルの下半分が見える箇所がありました。
シールドトンネルなので断面は綺麗な真円です。下は避難用通路になります。

 

脇にはズラリとトンネルを構成するセグメントリングが並び、シールドマシンに送り込まれています。

直線部分のリングの幅は1.7mです。

 

 

抗口からおよそ275リング分、およそ300m進んできました。

 

このあたりでいよいよシールドマシンの設備に入っていきます。
マシンの後ろに、電気設備や制御室、掘削した岩盤の破砕設備などが並びます。

 

設備の中にあったモニター。

掘削状況をモニタリングしているようです。
画面のデザインがカッコいい。

 

機械の中を進むと壁面の様子が変わってきます。

コンクリートのセグメントから鋼製セグメントに変わりました。
これは完成時には非常停車帯になる場所のため、後から拡張するため仮のリングを設置しているとのこと。

 

入口から360リングほど、ついに掘削面に到着しました。

 

壮観!!
先程書いたようにこの場所は非常駐車帯で後から断面を拡張するため、壁面が通常のコンクリートとは異なるのが物々しさを増長しますね。

円筒の奥にあるのがシールドマシン本体です。ちょうどいま掘削しているあたりで拡張部分が終わるので、再びコンクリート製のセグメントリングを嵌め込んでいくところのようです。
下部にはコンクリートのリングが用意されています。

 

構築中の断面は弱いので、黄色のコの字型の部位「セグメント形状保持装置」で円筒の形状を保持します。
その奥に少しだけ見えている赤い機械「エレクター」がグルグル回り、セグメントリングを嵌め込んでいきます。
ずらりと並んでいる青いパーツは、マシンを前進させるためのシールドジャッキです。これまで構築してきたセグメントを足掛かりにて推し進めます。

無理かもしれませんが、実際に作業している場面も見てみたいです。

 

帰り道もシールドトンネルを約400m進みます。

 

数年後にはここを自動車で走り抜けるのですから、貴重な機会です。

 

トンネルを抜けて飛び込んでくる景色がこちら。

すぐ広島駅北口のビル街です。これは高速4号の西風トンネルを出た時の別世界に近い感覚を味わえるかもしれません。

 

見学会の最後に、シールドマシンに設置されているカッターの実物なども見せていただきました。

 

2018年12月から2019年5月初旬まで、
このカッターが破損するトラブルがあり工事が中断しました。

想定よりも岩盤が硬かったことが要因のようです。
これにより開通が遅れる事になりましたが、今後はトラブルなく何より安全に確実に、工事が進められることを願いたいです。

 

広島高速5号線は2022年度に開通予定
そして高速5号と高速2号(広島駅方面⇔府中・仁保方面)を結ぶジャンクション連絡路は2024年度に供用開始する予定です。

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6 comments

  1. タミー Reply

    見学会お疲れ様でした。

    写真を拝見し、レポートを拝読していると、「地上の星」(中島みゆきさんのプロジェクト Xのテーマ曲)が流れてきそうな壮大なスケールを感じ、疑似体験をすることが出来て非常に感動しました。勿論、実際は本当に体験しなければその迫力はわからないとは思います。しかし、特に昨今のコロナ禍にあっては移動もままならず、こういったマスコミ以外からの貴重な情報は大変ありがたくいつもながら深く感謝しております。

    広島空港の民営化による今後の構想もマスコミから伝わってきており、この広島高速5号線に対する期待の大きさを改めて認識しました。

    広島の街づくりはデルタ地帯の旧市街地では川との戦いが、デルタ外ではこうした近郊の山々との戦いが繰り広げられています。

    こうした地形によるハンディキャップをどうやって克服して行くのか、諦めることは簡単ですが、戦いを挑んで行く姿に感動します。

    人々の感覚、考え方、嗜好も十人十色で、こういった挑戦を合理的でない・経済的に無駄だと思う人もいるかとは思います。そこは正規の民主主義の手順を踏んで決定したことについては従うことがルールです。

    自分自身は、こうした街づくりに戦いを挑んでいる方々の努力を尊いと感じ、少しでも応援出来る人間になるべきだと改めて認識しました。

  2. -toshio- Reply

    何かを作るってホント大変ですよね
    どんな時代にも必ず人が関わっている
    取っ掛かりの何をどう作るかは様々な人間の闘いが有るし
    公共事業ともなればお金の出所が税金。
    色々利害関係等々ありつつ、何とかここまで来たんですね
    安全第一でお願いしたいです

  3. OORer Reply

    トンネルでた時の景色が思ったよりかっこいい!数年後には駅ビル、JPタワーも出来るからさらに厚みを増しそうで楽しみです。それにしても工事中のトンネルって凄いかっこいいですね

  4. Shima@北海道 Reply

    駅の裏の山と駅ビル及び駅周辺の都市化した部分との対比が面白いです。二葉山の一部を造成し、新井口にあるような斜面を利用したマンション開発(場所柄高級路線で)がなされるようなこともあるかもしれないですね。なにしろ駅まで直近の一等地ですので。

  5. yo Reply

    なんとか4車線で整備にならなかったのでしょうか。十分考慮の上で暫定2車線で整備されているとは思うのですが、渋滞にならないか不安です。

  6. 張さん Reply

    ふと思ったんですが、都市鉄道と都市高速道路を同時並行で建設した場合、それぞれを別に作った場合と比べてどれくらいコストカットできるんでしょうか。

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