JR広島駅南口再整備 2023.06(Vol.61)<新駅ビル編>

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

 

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

 

事業の概要

【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

【東側・中央工区】高架駅舎東側の構築進む

全景です。

 

自由通路の延長に架設された路面電車の駅舎となる橋桁が確認できますが、
その東側、歩行者用通路空間として時期をずらして残された空間でも鉄骨躯体の構築が始まりました。
そこには、東端部分を構築する際に活躍したタワークレーンが再び設置されています。大量のクレーンで一気に鉄骨工事を終わらせてしまうのも一つですが、建築物の大きさや工程計画などからこうして時間差で施工範囲を完全に分けるのもまた、効率の良い施工ですね。

 

その部分を知覚から見てみます。

 

これで一応、西と東で分割されていたビル躯体が繋がったことになります。
ここから高さが増していくのもあっという間でしょうね。

 

西と東が繋がった新駅ビルをEKI CITY HIROSHIMA方面から。

印象として、スリムではないですが重厚さ、物量感はとてつもないものがあります。

 

 

【西側工区】地上20階ホテル部分周辺の構築など

地上20階「ホテルヴィスキオ広島」とそれを取り巻く部分の状況です。

 

 

高さ約98mのホテル部分は最上階にすでに到達しており、外壁の設置や塔屋部分の構築が進められています。
外壁設置のペースが早いですね。

JPビルディングと合わせたオフィスとホテルのツインタワーが形になってきました。

事業者が全く違うのですが、欲を言えばほぼ同じ高さの2棟の外観にもう少し統一性があれば街並みも更に整ったのになと思ってしまいます。

 

上柳橋から、広島駅南口一帯を眺めてみました。

 

かつては大きな建物はエールエールA館(Aブロック)しか無いものでしたが、
駅ビルも加わり、かなり高度・高密度になりました。

 

再び駅前に戻ります。
JPビルディング付近から。

完成すれば壮観でしょうね。

 

構築の進むビル西端部分。

 

自走式の駅ビル一帯駐車場の構築がバリバリと進みます。
凄まじい要塞です。

 

JPビルディング2階、将来のペデストリアンデッキ接続ポイントから。

 

 

将来はここから駅ビルを通り自由通路・改札まで2階レベルで移動できるようになります。
足元では施工が完了した杭基礎が確認できます。
鉄骨も用意されており、今後数ヶ月で一気に進みそうです。

 

外からの状況は以上です。

広島駅では、6月27日~7月1日にかけて、深夜帯に自由通路の通行止めが行われていたそうです。

(広島市『広島駅南北自由通路夜間通行止めについて(6月27日(火)~7月1日(土))』)

 

もう過ぎてしまいましたが、大きく構造が変わった箇所があるんでしょうか。

まだまだ道程は長いと思っていた広島駅南口広場の再整備も折返そうかというところまできました。
一つずつ確実に完成が近づきます。

 

延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。

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