ホテルチェーン大手のアパグループは、広島駅周辺に新たに3棟のホテルを新築します。
2023年4月、広島駅北口の上大須賀町とマツダスタジアムに近い荒神町に
それぞれ地上14階建てのアパホテルが着工しました。
また、広島駅南口の新駅ビルに隣接した敷地にも同社ホテルを建設予定で、
こちらは地上30階、約600室ルと超高層の大規模なものとなります。
「アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉」とリリースされており、2026年3月の開業を目指します。
タワーは2021年9月まで「フタバ図書GIGA広島駅前店」が営業していた広島産業センタービル。
広島市の調査で、震度6強以上で「倒壊または崩壊する危険性が高い」ビルとされていました。
周辺の再開発や駅ビルと共に、地区一体で急速なスクラップアンドビルドが進みます。
前回の状況です。
事業概要
【アパグループ】:広島駅前にタワーホテル開発用地取得
アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉完成イメージ(上記公式HPより)
名称 ◆ | アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉 |
高さ | - |
階数 ◆ | 地上30階 |
構造 | - |
用途 ◆ | ホテル |
客室数 ◆ | 600室 |
敷地面積 (公簿面積) |
1,260.95平方メートル |
建築面積 | - |
延床面積 ◆ | 約13,000平方メートル |
着工予定 | - |
竣工予定 | - |
開業予定 ◆ | 2026年3月 |
建築主 ◆ | アパグループ |
設計・監理 | - |
施工 | - |
◆:公式HPより
上記のタワーに先駆けて、地上14階建ての2棟が、
2023年4月28日に着工しました。
【アパグループ】
広島駅エリア 2棟同時着工
アパホテル〈広島駅前新幹線口〉、
アパホテル〈広島駅前スタジアム口〉 本日起工式開催
位置関係はこのように広島駅を中心に取り囲むような展開となります。
解体進む 高さ減らす旧ビル
新駅ビルとEKI CITY HIROSHIMAに囲まれた、旧広島産業センタービル。
あっという間に、2階デッキレベルとほぼ同じ目線まで高さを減らしています。
毎回思いますが、こんな狭い所によく30階建てが建ちますね…^^;
背後(線路側)にも新駅ビルの躯体が回り込んでおり、
対象敷地は本当にこのビルが旧ビルが建っている範囲とほぼ同じです。
愛宕陸橋から。
新駅ビルのホテル部分(高さ約98m、地上20階)は上棟しました。
思いの外、手前の低層商業部分が高く、そこまで目立って見えませんね。
この愛宕陸橋に関する動きがありそうです。
現在はこの通り造りかけとなっており、JR敷地内(旧国鉄宇品線の線路スペース)を使用して、
マツダスタジアム方面への階段及び歩行スペースが設けられます。
架線柱等の鉄道設備の移設が進んでおり、ほぼ更地になった用地がはっきりと確認できるようになりました。
なお、着工した「アパホテル〈広島駅前スタジアム口〉」はこの先、荒神陸橋の右手前に見えている空き地に建設されます。
広島市のR5年度予算では、広島市民球場への歩行者用道路整備として、
「ペデストリアンデッキ整備工事等」に4億1,800万円の予算が付けられています。
【広島市公式ホームページ】:令和5年度当初予算
事業の概要はこちら。
【広島市公式ホームページ】:広島市民球場(マツダスタジアム)への歩行者用道路の整備
今年度1年間で、目に見える形で進んでくるものと思われます。
新球場開業当初は、全て専用橋でスタジアムまで結ぶ計画が報じられていましたが、
途中に荒神陸橋をくぐる必要があるほか、交通規制等のソフト対策でも対応は不可能ではなく
莫大なコストに見合う事業とは呼べないものになることが予想されます。
現状の、踏切を超えるまでの計画でも十分だと思います。
アパグループにより今後建てられるホテルの完成時期は下記の通りです。
名称 | 計画場所 | 階数 | 客室数 | 開業予定 |
アパホテル〈広島駅新幹線口〉 | 東区上大須賀町 | 14階 | 294室 | 2024年夏 |
アパホテル〈広島駅スタジアム口〉 | 南区荒神町 (カープロード) |
14階 | 242室 | 2024年秋 |
アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉 | 南区松原町 (旧フタバ図書) |
30階 | 約600室 | 2026年3月 |