JR広島駅南口再整備 2023.05(Vol.60)<新駅ビル編>

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

 

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

 

事業の概要

【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

【中央工区】店舗部分の拡大と高架橋架設準備

全景です。

 

路面電車の高架駅部です。
前回、ホームなどが構築される橋桁が構築されたのを確認しましたが、
その東隣に駅ビル店舗部分の鉄骨建方が始まっているのが見えました。
鉄骨造のビルが路面電車の橋桁を挟み込むような独特な構造になるのがはっきり分かりますね。

画像右下にタワークレーンの基部が置かれています。
6月初旬時点で、再びタワークレーンが組み立てられたそうです。
まさしくこの部分の構築のために再び活躍してくれるようですね。

 

エールエールA館から駅部を。

駅ビル東側工区の断面が見えていますが、先程上から見たように高架駅まで手前にまだ拡大します。
屋上の北側には細い鉄骨の柱が建てられているのが確認できます。
屋上に設けられるフットサルコートの部分でしょうか。

 

駅前通りから。

 

 

閉鎖された中央分離帯部分に、円柱状の鋼製橋脚が準備されています!
路面電車の高架橋を支える構造物と思われます。

 

 

【西側工区】ホテル部分の外壁取り付け進む

西側に目を向けてみます。

 

高さ約98m、地上20階の「ホテルヴィスキオ」部分の外壁取り付けが進んでいます。
完成イメージの印象と限りなく近く、縦のストライプが映える外壁です。
同じくJR西日本系列のホテル「ホテルグランヴィア広島」の横ストライプとは対照的です。

 

今度は北口側から眺めた様子。

 

南口広場の西側に昨年誕生した「広島JPビルディング」はほぼ同じ高さのオフィスビルです。
なお、撮影日はG7広島サミットが開催中で、至る所に警察車両が止まっています。

 

南西側から。

このあたりから見上げる新駅ビルの物量感が凄いです。

 

JPビルディングと繋がる西側の端の部分。

駅ビル一体駐車場の構築が進みます。

 

JPビルディングから。

 

 

現在構築されている部分までが商業部分で、手前の空間はすべて自走式駐車場になると思われます。
杭基礎の施工を行っていますね。まもなくこのあたりの鉄骨建方も始まるのではないかと思います。
現在はクローラークレーンが動く場所が残っていますが、今後の構築のためタワークレーンを設置することもあるのでしょうか。

 

自走式駐車場は駅西高架橋の下部からスロープを登ってアクセスします。

前回見に来た時はまだ鉄骨がむき出しになっていましたが、
コンクリート舗装もされ工事が進んでいることを実感しました。

 

延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。

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