広島市中区の相生通沿いに店舗を構える「ハンズ広島店」が、
2025年2月24日をもって閉店することが分かりました。
今年3月、新たにイオンモール広島府中と、広島駅ビル「ミナモア」への出店を予定しており、
八丁堀から上記2館に移転する形となります。
現在の店舗は八丁堀「広島東映プラザビル」の核テナントとして、
1995年の建物完成から営業を続ける広島の繁華街のシンボルの一つでした。
【株式会社ハンズ】:ハンズ広島店移転のお知らせ ハンズは新しい2つのハンズへ
(株式会社ハンズ『ハンズ広島店移転のお知らせ ハンズは新しい2つのハンズへ』(https://info.hands.net/news/20250109release_hiroshima_replace.pdf)より)
▼移転先店舗の情報
ハンズ イオンモール広島府中店 | ハンズ ミナモア広島店 | |
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出店場所 | 広島県安芸郡府中町大須2-1-1 イオンモール広島府中1階 |
広島県広島市南区松原町2-37 minamoa(ミナモア)5階 |
交通 | JR山陽本線 天神川駅徒歩5分 JR広島駅新幹線口よりシャトルバス |
JR山陽本線・芸備線・呉線・可部線 広島駅直結 |
開業日 | 2025年3月5日(水) | 2025年3月24日(月) |
店舗面積 | 約1,580平方メートル | 約1,680平方メートル |
現在のハンズ広島店(2017年12月撮影、「東急ハンズ」時代のもの)
広島駅ビル「ミナモア」への出店はリリースされていたので、
八丁堀の現在の店舗は気にかかってはいました。
ミナモア、イオンモール広島府中と分散移転という形になります。
(https://www.minamoa.jp/floor_shop.html#floor_5f)
新しい広島駅の盛り上がりの一方で、紙屋町八丁堀地区から大型店が失われるのは少し複雑ですね。
八丁堀の顔と言えるほど定着した存在でした。
移転先のミナモア、イオンの2店舗を比べるとどちらも1,500平方メートル程度。
現在の広島店の床面積は分かりませんが5,000平方メートル程度はあるのではないかと思います。
ある程度の商品数の絞り込みは避けられなさそうです。
とはいえ、ハンズ自体、経営効率化から全国で百貨店やショッピングモールへのテナント入居という出店スタイルにシフトしています。
公式サイトの店舗案内で「大型店」と付く店舗は新宿店、渋谷店、名古屋店、梅田店、心斎橋店、博多店、そして広島店に限られます。(2025年1月現在)
よく今まで営業を続けてくれた思いもありますね。
それも、撤退ではなくミナモアとイオンモールへの移転という形です。
(市西部のショッピングモール「LECT」には、ハンズ新業態のプラグズマーケットを一昨年出店させました。)
ハンズが抜けた跡の活用も今後の課題です。
東映が所有する「広島東映プラザビル」は、1995年竣工、築30年と比較的新しいビルです。
8階に「サロンシネマ」、地下1階にパチンコ店が入り、ハンズは1~7階に入居する核テナントでした。
エスカレーターが中央に配置された構造上、オフィスやホテルへの転用は容易ではなく、周辺に集積する店舗との相乗効果を考えても商業施設が望ましいです。
あるいは、老朽化したビルのスクラップ & ビルドを加速させることを念頭に、仮店舗や仮事務所として収益を上げつつ活用できれば言うことなしです。
ミナモアの開業が、パイの食い合いではなく良い方向の新陳代謝のトリガーとなってくれることを願います。