地元百貨店の福屋は、改装を続けている「福屋広島駅前店」を2026年3月5日にリニューアルオープンさせることを明らかにしました。
百貨店とショッピングモールを融合させた新業態「デパートメントモール」をコンセプトに、新たに16のテナントを入れ幅広い年代の集客と日常使いの強化を目指します。
広島駅ビル「ミナモア」と直結するペデストリアンデッキも同日から供用開始となることも公表されました。
これらに合わせ、施設名称は「エールエールHIROSHIMA」へと改称される見通しです。
本施設には同じく今年春、広島市立中央図書館も移転開業する予定となっており、周辺環境の変化、動線の変化、テナントの変化を機に、
従来の「エールエールA館」のイメージを刷新してさらなる集客を図ります。
開業以来最大となるエールエールA館のリニューアル概要
エールエールA館(2025年6月撮影)
「エールエールA館」は、1999年4月に広島駅南口の再開発事業として誕生しました。
核テナントとして、百貨店の福屋広島駅前店が入居しています。
今回の主なトピックは以下の通りです。
【福屋】:福屋広島駅前店グランドオープン
【Yahoo!ニュース】:日常使い」に舵を切る 福屋駅前リニューアル発表 エールエールHIROSHIMAに名称変更(中国放送)
【広テレ!NEWS NNN 】:「エールエールHIROSHIMA」3月5日リニューアルオープン 広島駅とペデストリアンデッキでつながる!
【中国新聞デジタル】:3月改装のエールエール、新規16テナント発表 広島市南区【テナント一覧あり】
- 福屋広島駅前店(地下1階~地上5階)
- 3月5日にリニューアルオープン
- 百貨店とショッピングモールを融合させた「デパートメントモール」をコンセプトに、従来の百貨店らしい品揃えに加えて「日常使い」を重視した店舗構成へ
- 1階:”手頃な贅沢”をテーマに、コーチやエンポリオアルマーニなど世界的なブランド複合ショップが入居
- 2階:ペデストリアンデッキが繋がり、スターバックスやマリメッコなど「寄り道」が楽しくなる店舗を配置。京都発の家具・雑貨店「アデペシュ」などが広島県内に初出店。
- 3階:西日本最大級の売り場面積を誇るコスメ・ドラッグストア「アインズ&トルペ」など
- 広島駅ビル「ミナモア」と繋がるペデストリアンデッキも3月5日に開通。(全長約65メートル、幅約7メートル)
- 施設全体の名称を「エールエールHIROSHIMA」に変更(旧:エールエールA館)
- 8〜10階に「広島市立中央図書館」も今春(令和8年度当初)に移転開業予定
Aブロック接続デッキイメージ
(広島駅南口開発㈱(https://yaleyale.jp/archives/magazines/magazine-vol1)より)
福屋広島駅前店は、施設を管理する広島駅南口開発(広島市の第3セクター)とともに、開業以来最大となるリニューアルを2023年秋から続けてきました。
福屋は従来、地下1階~地上9階まであった売り場を地下1階~地上5階に集約。
5階に大型スポーツ専門店の誘致、地下1階食品フロアの改装、レストランフロアの改装など順次リニューアルを進めてきました。
エールエールA館としても、6階に貸会議室、7階にクリニック等を誘致するとともに、
8~10階には中区から広島市中央図書館を移転する工事を進めています。
地下1階「TAVELT(タベルト)」
百貨店を再定義し身近な存在となり集客
まさしく、開業以来最大の変革ですね。
2025年は広島駅の新しい駅ビル「ミナモア」が開業し、広島市全体の商圏に大きなインパクトを与えました。
これまで駅前の大型商業施設として営業してきたエールエールA館にとって、ミナモアの影響は必至です。
比較的高価格なミナモアの店舗展開に対し、テナントの福屋がいわゆる「百貨店」を「デパートメントモール」と再定義して日常的に使いやすい店舗構成に舵を切る戦略は納得できるものかと思います。
中国新聞の記事には今回発表されたテナント一覧が掲載されています。
個人的にはもっとカジュアルで手頃な店が入ると予想していましたが、
思いのほか百貨店としての色も残したテナントだなと感じました。
願望込みでGU、スタンダードプロダクツ・THREEPPY、サンマルクカフェなどはあるかなと思ったのですが。
【中国新聞デジタル】:3月改装のエールエール、新規16テナント発表 広島市南区【テナント一覧あり】
広島駅からエールエールへの行き方、歩行者動線も大きく変わります。
(2025年12月撮影)
ミナモアから伸びるペデストリアンデッキの先には、店舗とは切り離され営業時間外でも通行可能な歩行者通路が整備中です。
館内通路イメージ
(広島駅南口開発株式会社(https://yaleyale.co.jp/)より)
TSSがこの通路を取材しています。
【テレビ新広島】:変わる!広島駅から猿猴川へ”新しい動線” その中心に「エールエール」勝負のリニューアル3/5オープン
”街の通路”として、立ち寄りたくなる空間づくりを目指すそうです。
通路沿いにはカフェも出店。「スターバックスコーヒー」になると思われます。
スタバは先月にも北口のシェラトングランドホテル2階に出店したばかり。
広島駅周辺では5店舗目となります。更に自由通路の改札付近に6店舗の出店も準備が進んでいるとか。
12月17日(水)OPEN!
広島駅北口にもスターバックスコーヒーが出店するようです!すでに複数の方がポストされているように、
シェラトン広島の2階、歩行者デッキに面した場所になります。HPhttps://t.co/ZzKA2DhuAu pic.twitter.com/F9tw33JuNV
— 鯉党α(アンドビルド広島) (@abhiroshima) December 10, 2025
館内通路の先、猿猴川の河川緑地に至るデッキも建設が進みます。
これも同じ日の3月5日に供用開始となるのでしょうか。
そしてついに、施設名称から「A館」が外されることとなりました。
「A館」という名称は、かつて同時期に検討されていた広島駅南口Aブロック、Bブロック、Cブロックの再開発計画の名残です。
先行したAブロックが1999年に「エールエールA館」としてオープンしましたが、B・Cブロックの再開発は2016年にようやく完成しました。
しかし、完成した建物の名称は「ビッグフロントひろしま」、「EKI CITY HIROSHIMA」と命名され統一感のある名称は採用されず、
この時点で唯一「A館」の名を冠し続けていた本施設の改称は必然だったと言えますね。
昨年ミナモアがオープンし、広島に大きな変化をもたらしましたが、今年の春も再び広島駅が変わろうとしています。
ペデストリアンデッキの開通で広島駅からの歩行距離は大きく縮まりますし、新たな店舗構成や8~10階に入る図書館も含め、心理的にも距離が縮まります。
百貨店という業態が厳しい時代を迎えている中、ミナモアとはまた少し違う客層を取り込む「第二の駅ビル」としての地位を確立することに期待したいです。
福屋広島駅前店のリニューアルオープンと、
これに伴う「エールエールHIROSHIMA」への名称変更および歩行者用デッキの供用は
2026年3月5日の予定です。





