山陰合同銀行と野村不動産は、広島市中区立町にそれそれが所有する自社ビルを集約し、新しいオフィスビルを共同で建設する計画を明らかにしています。
隣接するタワーパーキングを含めて開発することとしており、3棟の敷地面積は約1,720平方メートル。
山陰合同銀行が所有する「ごうきん広島ビル」は築40年、野村不動産が所有する「NRGE広島ビル」は築60年と老朽化しており、更新が課題となっていました。
相生通りを挟んだ北側では地上31階のホテル・オフィスの複合ビル「広島相生通地区市街地再開発事業」も進んでおり、紙屋町・八丁堀地区のスクラップアンドビルドが進みます。
前回の状況です。
解体進む 半分程度の高さに
当初のプレスリリースです。
【株式会社山陰合同銀行】:広島支店 仮店舗移転のお知らせ(PDF形式)
広島パルコから対象地を望みます。
画像の中央に埋もれるように佇む3棟のビルが対象地です。解体用の防音壁に覆われています。
背後には、建設中の「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」の高層棟がそびえます。
相生通りから。
ビル3棟(オフィスビル2棟、タワーパーキング1棟)がまとめて防音壁に覆われています。
向かって右側の野村不動産「NRGE広島ビル」は顕著に高さが低くなっているのが分かりますね。
(2025年5月撮影)
高さ60mのオフィスビルに 『建築計画のお知らせ』掲示で規模判明!
現地の仮囲いに、建築計画のお知らせの看板が掲示されました。
▼計画概要
| 名称 ★ | (仮称)広島立町プロジェクト |
| 高さ ★ | 66.55m (軒高:58.70m) |
| 階数 ★ | 地上14階・地下1階 |
| 構造 ★ | 鉄骨造 |
| 用途 ★ | 事務所、店舗、駐車場 |
| 敷地面積 ★ | 1,721.48平方メートル |
| 建築面積 ★ | 1,400.00平方メートル |
| 延床面積 ★ | 20,000.00平方メートル |
| 着工 ★ | 2027年1月5日 |
| 竣工予定 ★ | 2029年2月28日 |
| 建築主 ★ | 野村不動産株式会社、ごうぎん不動産管理株式会社 |
| 設計 ★ | 五洋建設株式会社 |
| 施工 ★ | 未定 |
◆:公式HPより
★:建築計画のお知らせ看板より
60mクラスのオフィスビルとなるようです!
3棟をひとまとめにした再開発で、北側には「スタートラム広島」や基町相生通地区再開発事業といった高層オフィスビルが建つ立地にあり
超高層も想定しましたが、現実感のある規模となりました。
ただ、3棟合同なので敷地面積が広く、その分敷地面積も2万平方メートル。
都心部のオフィスビルでは大きな部類に入ります。
近隣では、今年完成した「明治安田広島ビル」よりも大きく、「トランヴェールビルディング」よりは小さい規模となりそうです。
端数がないことからも、まだ計画の初期段階の可能性もあり、今後詳細が発表されてくるのを待ちたいです。
今年は1~2月にかけて、「明治安田広島ビル」、「大同生命広島ビル」の2棟のオフィスビルが、中心部に完成しました。
しかしながら依然として空室率は5%を下回っており、直近の想定契約賃料は12,010円/坪と9期連続で過去最高を更新しています。
近年は人材確保の観点から優れた立地や職場環境の改善が重視されており、その結果として新築ビルへの関心が高まり、前向きな需要が継続していると考えられます。
高水準なオフィスへのスクラップアンドビルドを期待したいです。
【CBRE】:広島・岡山 – 市場動向と賃料相場 2025年6月期
高さ66m、延約20,000平方メートルのオフィスと店舗の複合ビル「(仮称)広島立町プロジェクト」は、
2029年2月の完成予定です。
(2025年6月撮影)





