廿日市草津線整備事業 4車線化工事は、
広島南道路の一部「臨海道路廿日市草津線」で2車線で暫定供用中の区間を4車線へ拡幅し渋滞緩和を図る事業です。
現在は第Ⅰ期として平成28年の完了を目指し、広島市西区の「新八幡橋東詰交差点」から、広島市佐伯区の「広島はつかいち大橋東詰交差点」までの1.6kmで工事が行われています。
【広島県】:臨港道路廿日市草津線整備事業 > 臨港道路 廿日市草津線4車線化事業(1期) パンフレット (PDFファイル)(4.13MB)
廿日市草津線4車線化事業第Ⅰ期 計画図(上記広島県PDF資料より)
工事は昨年度から進められていましたが、今回初めて工事の様子を確認してまいりました。
東側となる新八幡川橋の方向から西へ紹介していきます。
新八幡川橋のひとつ東側にある「木工団地前交差点」から工事の区間を望みます。
少し分かりにくいですが、奥の廿日市方面に向かう車はパイロンが建てられている所から中央分離帯を跨ぎ北側の道路を通る対面通行となります。
新八幡川橋の歩道から。
今度は奥が広島方面になります。
片側3車線から1車線にまで減少するためここを起点にしてよく渋滞ができています。
新八幡川の東側から。
現在の橋の南側に、下り廿日市方面の橋を架設する工事が行われています。
この川を境に東側が西区、西側が佐伯区になります。
すでに昨年度末までに、画像で見えている橋脚2基と佐伯区側の橋台が施工されました。
建った橋脚の南側には平行するようにして作業ヤードとなる人工島が造られています。
工事の概要によると、橋桁までをこの人工島を利用してクレーンから架設するとのことです。
【広島県】:臨港道路 廿日市草津線 4車線化工事の概要 (PDFファイル)(1020KB)
現在の新八幡川橋と新しくかけられる橋の間には、将来高架で建設される広島南道路(自動車専用)のスペースが一応確保されています。
この交差点から廿日市方面に向けて「商工センター西出入口」というハーフランプも設置する計画があるようです。
もちろん事業化は未定です。
橋の上から西側(佐伯区)の橋台を。
北側に歩道が設けられているので見えづらいです。
4車線化区間を西に向けて進んでいきます。
車道の整備予定地では長さ数百メートルにわたって盛土が行われています。
これは埋め立ててできた軟弱地盤において、整備後に地盤沈下するのを防ぐため予め盛土(重し)をして所定の位置まで沈下をさせる「圧密」を行っているとのこと。
なぎさ公園小学校の南側をさらに進みます。盛土が終わった辺りで振り返りました。
完了後は井口や草津のあたりと同じように広い中央分離帯ができるようです。
海老山の西側から国道2号線まで通ずる、「五日市渚ガーデン交差点」まで進んできました。
4車線化工事は第Ⅰ期工事で、この先の広島はつかいち大橋の手前まで行われます。
この桁高と勾配は圧巻ですね。
少し前にテレビCMで”べた踏み坂”というのが話題になりましたが、はつかいち大橋はCM撮影に使用された「江島大橋」(松江市・境港市)にも匹敵する急勾配を持っています。(6%=100mで6m上昇する)
廿日市草津線の様子はここまでです。
以下は、この交差点から北上して国道2号線まで至る都市計画道路「海老寿老地線」の様子を少しだけ。
道路と平行して広い用地が確保されています。
ひろしま地図ナビによると、国道やJR・広電の線路をも抜け五日市駅北口まで繋がる道路として計画されているようです。
勉強不足で詳しくは分かりませんが、国道と線路を地下で立体交差する道路になると聞きました。
いつ事業化されるかという情報は得ていませんが、動きがあればまた紹介します。
今回はたまたま原田病院に行く予定があったので、その合間を縫って小雨の中を強行して歩いてきました(笑)
タイトルにVol1と付けたとおり、これから定期的に工事を追いかけていきたいと思います。
第Ⅰ期の工事では新八幡川橋手前の渋滞は緩和されそうですが、これだけではボトルネックがはつかいち大橋に移っただけという状況になりかねません。
第Ⅱ期のはつかいち大橋部分の4車線化(橋新設)も早期の事業化を願いたいところですね。