宮島口地区港湾整備事業 2019.06(Vol.5) 特徴は大屋根!鉄骨工事進む新ターミナル

世界遺産の島「宮島」は、毎年約400万人が訪れる広島を代表する観光地ですが、
その宮島に渡る玄関となる広島県廿日市市(本州側)の宮島口では現在、
手狭になったターミナル一帯を再整備する「厳島港宮島口地区港湾整備事業」が行われています。

既存の港湾の一部を新たに埋め立て、フェリーを運行する2社の統合旅客ターミナルや新たな待合スペース等を整備する計画です。

前回の状況です。

世界遺産の島 “宮島” へと渡る広島県廿日市市の宮島口では現在、 新たに港湾の埋め立てを行いフェリーを運行する2社の統合旅客ターミナルや緑地、新たな待合スペース等を整備する 「

なんと2年以上ぶりの更新となりました。

改めて計画をご紹介しておきましょう。

広島県 / 厳島港宮島口地区港湾整備事業について】:
平成31年1月更新 パンフレット(厳島港港湾整備事業 宮島口地区) (PDFファイル)(29.05MB)


(上記資料より)

2020年春までに整備する計画となっている旅客ターミナルは、新たに埋め立てられた区画です。
2018年7月に完了しました。
新ターミナルビルの建設は既に始まっています。

 

その新旅客ターミナルについて、新しいイメージ図が資料内に公開されていますね。


(上記資料より)

 


(上記資料より)

基本コンセプトは、広島県の設計プロポーザルで選定された、乾久美子氏の設計事務所提案のものです。
詳細なイメージ図になり、大きな屋根に「入れ子」のようにして各種機能が入っている様子が分かりますね。

【architecturephoto.net】:乾久美子が、広島の「厳島港宮島口地区旅客ターミナル」設計プロポで、設計候補者に選定

 

JR宮島口駅前から、フェリー乗り場方面に近づきます。

 

現在のフェリー乗り場です。
背後に大型クレーンと、既に構築されている鉄骨が確認できます!

 

向かって右側、JRフェリー暫定乗り場付近から。

新しいターミナルビルはここまであるので、かなり東西に長いビルであることが分かります。

 

続いて、宮島松大汽船の暫定乗り場方面。

 

 

切妻の大屋根をともなった新たなターミナルビルの輪郭がはっきり確認できますね。
現在のターミナルの建屋からこれだけ海側に移動することになります。既存ターミナルの場所は、ロータリーが拡大されるようです。

 

宮島松大汽船の乗り場がある桟橋東側に、みやげ物販売やレストランが入る「もみじ本陣」があります。

右奥が桟橋前のロータリーです。
ちょうどこのあたりが、将来の新しい「広電宮島口」の移設先になります。

 

振り返ります。

すぐ左手が現在の広電宮島口駅、道路を挟んで右手の「もみじ本陣」が駅の移設予定地です。
国道2号線からのアクセス道路より海側に移設することで、踏切を解消し混雑緩和を図る狙いがあります。

ちなみに、宮島松大汽船ももみじ本陣を運営する広電宮島ガーデンも、広島電鉄のグループ会社です。

 

現在の「広電宮島口駅」。

 

広電の駅及び電停で唯一、改札方式で料金収受が行われています。
駅の売店は閉店していました。
比較的新しい駅ですが、令和の時代からはよりフェリー乗り場・ターミナルに近い新しい駅に切り替わることになります。

 

少し歩きました。ボートレースが行われる競艇場前の歩道橋から。

 

画像右側から奥にかけて、広電の線路と駅がある構図ですが、
移設により現在より海側の駐車場の敷地を通り、姿を表し始めているターミナルビルのそばに直結される計画です。

 

新たな旅客ターミナルと桟橋の大屋根2020年春までに整備が完了する予定で、
2020年春以降に広電宮島口駅の移設、アクセス道路の整備が行われる事になっています。

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