延4.4万平米の広島JPビルディングが竣工! 郵便局やコンビニ・飲食店も順次オープンへ

日本郵政が広島駅南口で建設していた「広島JPビルディング」が、2022年8月31日で竣工となります。
9月1日の開業に先駆けて、ビルでは26日に竣工式が行われ、ビルの内部も報道陣に公開されました。
郵便局を含め、1・2階に入る一般向けの施設は9月26日から年末にかけて順次オープンします。

「広島JPビルディング」は、オフィスを主体とし、店舗、駐車場も備える地上19階建て・延約4万4,000平方メートルの大規模な複合ビル。
かつての広島東郵便局を日本郵政が建て替えました。

 

今月紹介した状況はこちら。

日本郵政不動産は、広島駅南口で「広島JPビルディング」の建設を進めています。 かつての広島東郵便局を再開発する「広島駅南口計画(仮称)」として、2019年5月に概要が明らかにされ

 

 

真新しい大型オフィスビルが完成!報道にも公開

まずは公式リリースから。

【日本郵政不動産】:「広島JPビルディング」8月31日竣工 ~大きな変化を続ける注目の広島駅前にランドマークとなる魅力的なオフィスビルが登場~(PDF, 約390KB)

 

こちらのプレスリリースより、1階には「広島JPビル郵便局」が 2022年9月26日(月)に開業することが分かりました。
工事の間、エールエールA館の7階に移転していた広島東郵便局は、名称・装い新たに生まれ変わるようです。

ここには木製チェアやデスクなどを配置し、地域の方々や広島を訪れる人が大切な人を想いながら手紙を書くことなどを想定した利用できる「パブリックスペース」が設けられます。
また、広島駅前の新たな名所となることを目指し、「カープ坊や」をモチーフにしたポストを設置されるようです。

6~19階のオフィスフロアは11分割可能。
各階にワーカーがリラックスできるリフレシュルームを設けるほか、6階にはテナント専用の約200席の食堂・カフェテリアが営業。屋上庭園も併設します。

 

カープ坊やをモチーフにしたポスト(上記公式資料より)

 

(2022年7月撮影)

 

(2022年6月撮影)

 

ゆっくりと手紙を書くことができるスペースは、以前訪れたJPタワー名古屋の郵便局にもあったような気がします。(間違いでしたらごめんなさい)

 

以下は、26日に開かれた竣工式の際の報道公開の様子。

【中国新聞デジタル】:広島駅南口、高さ88メートル「広島JPビルディング」 内部公開、年明けから店舗オープン【動画】

【RCC】:進化する広島駅前 「広島JPビルディング」完成 新たなランドマーク

【TSS】:広島駅南口「広島JPビル」来月開業 先進のオフィスビルを報道公開

 

中でも一番詳しい情報が分かったのは、こちらでしょうか。
タウン誌のリビング広島です。

リビング広島Web】:広島駅前に「広島JPビルディング」開業! オフィス、店舗、郵便局はいつから?

各種メディアの情報を統合します。

  • 1~2階 商業施設
    • 前述の郵便局のほか、コンビニエンスストアのローソン、地場居酒屋の「カープ鳥」など、8店舗の出店が内定している。
    • 10月以降、順次開業予定。
    • 広島大学の「きてみんさいラボ」と呼ばれる施設も入る。(コワーキングスペース?)
  • 6~19階 オフィス部分
    • 約460坪、天井高約2.8mの無柱空間
    • 最上階は1社単独の入居が決まっている。
    • 東京・大阪の企業も契約

低層階には郵便局と合わせてローソンも復活となりますね。
広島大学の施設がどんな機能を担うのか気になります。そこまで大きな面積ではないでしょうから、リクルート等で使用できるPRブースのようなものでしょうか。「コワーキング」の文字も確認できたので、学生向けのサテライト自習スペースということもありそうです。

そして、映像で見る限り商業施設の案内の枠は全部で12枚分確認できました。
区画として12のスペースが用意されているとするならば、8店舗が内定ということで、入店率は2/3ということになるでしょうか。
首都圏のビルでもこの手の新築ビルはかなり苦戦していると聞いているので、
このご時世で2/3でも入店率は高いと感じました。
これからに期待したいです。

 

 

それ以上に気になる、オフィステナントの入居率です。
テレビでは東京・大阪の企業と契約していると紹介されています。
最上階に単独入居する企業も大都市圏の企業でしょうね。

コロナが過ぎた世界に目を向ければ、インフレ抑制による景気後退が危惧される非常に厳しい情勢となっています。
順風満帆のスタートは難しい可能性もありますが、今年移転するということは、2020年度、2021年度から事務所移転の事業計画を立てて進めてきた企業ということになります。
コロナ禍に突入した中にあっても移転計画を進められる程の規模を持った企業です。

その時には一旦移転計画を見送ったものの、昨今の先が見える状態になり再検討を始める企業もあると思われます。

もとよりオフィスビル不足にあった広島市。
そこで最大規模かつ最も利便性の良い立地にハイグレードなオフィスが誕生しました。
社員専用のカフェテリアも完備し、社員へのサービスも抜かりなし。
2025年には広島駅の新駅ビルとペデストリアンデッキで接続します。
中四国最大の都市の新しいランドマークビルとして、これからの大きな伸びしろに期待したいです。

 

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