広島市中区の旧朝日会館跡地、旧市営基町駐車場一帯で進める
「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」が、2024年10月に着工しました。
2027年度から2029年度にかけ段階的に竣工させる予定です。
本事業は、アットパーク基町駐車場(旧市営基町駐車場)、朝日会館跡地、中国電力基町ビルを一体的に再開発するもので、
オフィスや広島商工会議所、高層階にラグジュアリーホテルが入居する約160mの高層棟のほか、発電所棟、駐輪場棟が整備されます。
前回の状況です。
事業の概要
【公式】:「かみはちはじまる」基町相生通(もとまちあいおいどおり)地区第一種市街地再開発事業
【広島市】:基町相生通地区市街地再開発事業 – 市街地再開発事業
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(広島市『基町相生通地区市街地再開発事業』(https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/shigaichi-saikaihatu/288144.html)より)
『相生通り』から見上げる高層棟
NTTクレド「パセーラ」から。
縦にも横にも目を引く存在となっています。
手前の県庁敷地有効活用事業との対比が印象的で、より立体感を感じる街並みとなった気がします。
相生通りから近づいていきます。
高さは隣接するビルを既に抜き去り、東側のスタートラム広島(約80m)にも並ぼうかという状況です。
こうして取材している時も駆体となる鉄骨の構築を行っていました。
南東側から。
これは凄い迫力…
本当に施工スピードが早いです。
東面の外壁取り付け状況など
相生通りの風景と。
スタートラム広島とは異なり、相生通りからはセットバックして高層部分が立ち上がります。
高さにしてスタートラム広島のほぼ2倍。圧迫感の軽減に寄与します。
高層棟の低層部分。
高層棟の低層部はまだ東西方向に半分程度しか構築されていませんが、完成時は敷地いっぱいまで広がる予定です。
新たな街並みが誕生します。
下から高層棟を見上げます。
前回確認した外壁の一部。前回は3層分でしたが、1層増えていますね。
市道を高層棟が跨ぐ部分です。
このように、”高層棟の低層部分”ではなく、”高層棟の高層部分”が市道の上空を跨ぎます。
一帯は、ラグジュアリーホテルのエントランスと一体となった、大きなピロティになる予定です。
新築建て替えとなる変電所棟
北東側から。
高さ約78mの県庁東館と対峙。
建ぺい率いっぱいに建てられまるで壁のようになっています。
高層棟の北側に建設されている変電所棟です。
高層棟の北西側に建つ中国電力の現変電所棟を建て替えます。
新変電所棟の完成後は、旧棟は市営駐輪場棟に建て替えられる計画です。
(「かみはちはじまる」基町相生通(もとまちあいおいどおり)地区第一種市街地再開発事業公式サイト『事業概要』(https://kamihachi-hajimaru.com/outline)より)
県庁付近から感じる高層棟の巨大さ
高層棟をくぐる形で、再び西側に移動しました。
市水道局の建物に並びかける巨大な壁が、これまで一帯では見られなかった新しい都市景観を生み出しています。
高層棟の奥にいるスタートラム広島は、完全に見えなくなりました。
過去の様子。
(2025年3月撮影)
少しだけ紙屋町側に移動し、県庁敷地の南側から眺めた様子。
県庁敷地有効活用事業により、老朽化していた旧税務庁舎が解体されました。跡地は平面駐車場になる予定です。
視界が開けたことにより、本再開発ビルから市水道局、県庁東館、広島ビジネスタワー、アーバンビューグランドタワーまで見事なスカイラインが見えるようになりました。
最後に南側、広島パルコからの引きの画です。
次回はスタートラム広島の高さを追い越した光景が見られそうです。
早い建設ペースで大きな注目を集めるようになりました。
その一方で、オフィスやホテルのテナントに関するアナウンスは沈黙を保ったままです。
宮島口や呉市音戸にインバウンドの来訪を想定した高級ホテルの進出が相次いで公表される中、広島市内ど真ん中の一等地となるこの場所に進出するホテルの公表が待ち遠しいですね。
高さ約160mのオフィス・ホテル複合の高層棟を含む「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」は、
高層棟と変電所棟は2027年度の完成予定、
市営駐輪場棟は2029年度の完成予定です。