広島市中区の相生通りに面する朝日会館跡地および北側の市営基町駐車場一帯で検討されている再開発プロジェクト。
北西側に隣接する中国電力基町ビルまで含めた約10,000平方メートルの区域に、
オフィスやホテル等で構成される地上31階、高さ約160mの高層ビルの建設する。
ビルにはオフィスとホテル、店舗のほか、現在旧広島市民球場跡地に隣接する「広島商工会議所」も移転させる。
「広島駅周辺地区」および「紙屋町・八丁堀地区」は国の特定都市再生緊急整備地域に指定されており、
広島市は「官民連携リーディングプロジェクト」と位置づけ、土地の高度利用、賑わい・交流、観光拠点となることを目指している。
概要
【朝日新聞デジタル 】:広島の再開発計画を発表 広島市・朝日新聞社など
名称 ◆ | 基町相生通地区第一種市街地再開発事業 |
高さ ◆ | 〔高層棟〕160.00m 〔発電所棟〕26.75m 〔駐輪場棟〕18.16m |
階数 ◆ | 〔高層棟〕地上31階・地下1階 〔発電所棟〕地上5階 〔駐輪場棟〕地上5階・地下1階 |
用途 ◆ | ※予定 オフィス、ホテル、店舗、変電所、駐車場、市営駐輪場 |
構造 ★ | 〔高層棟〕鉄骨造 一部鉄骨鉄筋コンクリート造 |
敷地面積 ★ | 約7,484.37平方メートル |
建築面積 ★ | 約5,900平方メートル 〔高層棟〕3,922.61平方メートル 〔発電所棟〕730.08平方メートル 〔駐輪場棟〕1,231.23平方メートル |
延床面積 ★ | 約86,300平方メートル (容積率約900%) 〔高層棟〕77,846.63平方メートル 〔発電所棟〕2,758.00平方メートル 〔駐輪場棟〕5,553.86平方メートル |
着工予定 ◆ | 2024年度 |
完了予定 ◆ | 〔高層棟、発電所棟〕2027年度 〔駐輪場棟〕2029年度 |
地権者 ◆ | 朝日新聞社、朝日ビルディング、中国電力ネットワーク、広島市、広島商工会議所 |
設計者 ★ | 株式会社竹中工務店 |
施工者 | - |
総事業費 | 約472.6億円 |
◆:公式HPより
★:建築計画のお知らせ看板より
【広島市】:「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」を推進します [PDFファイル/862KB]
(上記広島市資料『「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」を推進します』より)
対象地
再開発を検討するエリア(約10,000平方メートル)
再開発に関する沿革
■2018年9月(中国新聞)
- 広島市が検討していた市営基町駐車場・駐輪場一帯の再開発事業について、商工会議所に同ビルの移転候補地として検討を進めるよう提案。
- 商工会議所の深山会頭がこれを了承し、正式に会議所ビルの移転候補地に。
- 紙屋町・八丁堀地区は近く国の都市再生緊急整備地域に指定される見通しで、「同地区の活性化を加速させるリーディングプロジェクト、ぜひ実現したい」と松井市長
- 市営基町駐車場の西隣の「中電基町ビル」では建て替えが、南側の「広島朝日ビル跡地」では開発が検討されており、地権者と開発の手法やスケジュールを協議。早急に合意形成目指す。
- 朝日ビル跡地は一般道路を挟んで隣接しており、道路上空でトンネル状に繋いだ一帯的なビルの建設を目指す。
- 商工会議所としても単独でビルを建て替えるのは資金的に難しく、再開発ビルを建設することでテナント収入で回収したい意向。都市再生緊急整備地域指定による規制緩和で「土地の有効活用を考え高層のビルに」(深山会頭)
- オフィスやホテル、観光情報の発信拠点などを導入した複合ビルを想定。
- 完成時期は「最短で4年後」(深山会頭、2018年9月の発言)
- 商工会議所を移転させた場合は、旧広島市民球場跡地に隣接する今のビルと敷地を広島市に売却することを検討。
■2020年6月(中国新聞)
- 再開発コーディネーターは都市再生機構(UR都市機構)
- 仮の名称は「(仮称)広島市基町相生通地区第1種市街地再開発事業」
- 事業化検討パートナーを朝日ビルディングを代表とする企業グループ(朝日新聞社、オリックス、竹中工務店)に選定
- 再開発ビルは、オフィス、変電所、市営駐輪場、ホテルなどを提案。
■2021年2月(中国新聞)
- 2021年度中に都市計画決定後、2022年度以降に高層ビルを着工する考え(広島市)
- 2027年度の完成を目指す
- 旧広島市民球場跡地横の商工会議所と当市営基町駐車場の土地と建物を等価交換する方向で調整中(広島市)
■2021年9月、朝日新聞社が開発規模、イメージパースを明らかに
広島市中区の相生通り沿いで計画されている「(仮称)広島市基町相生通地区第1種市街地再開発事業」について、
9月27日に地元説明会が開かれ、再開発する建物の規模などが明らかになりま
広島市中区の相生通り沿いで計画されている「(仮称)広島市基町相生通地区第1種市街地再開発事業」は、
9月27日に地元説明会が開かれ、初めて再開発施設の規模などが公になりました。
■2022年2月、都市計画審議会が都市再生特別地区に承認。新たなイメージパース公開
広島市中区基町の、市営基町駐車場中心とする「基町相生通地区市街地再開発事業」について、
2月2日に開かれた広島市の都市計画審議会で、容積率の緩和などが盛り込まれた都市再生特別地区
■2022年3月、広島市が本再開発事業を都市計画決定
広島市中区の相生通沿いで計画されている「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」について、
3月3日付けで広島市の都市計画決定が告示されました。
本再開発事業は、市営基町駐車
■2023年12月、既存施設の解体工事に着手